Hitachi

Hitachi IT System Configuration Manager リファレンス


csdtmpls(テンプレートの表示)

〈このページの構成〉

形式

(1) テンプレートを一覧表示する場合

csdtmpls

(2) テンプレートを個別表示する場合

csdtmpls {-i テンプレートID |-n テンプレート名} [-o ファイル名] [-d ディレクトリ名]

機能

(1) テンプレートの情報の一覧を表示します。

(2) 指定したテンプレートの情報を表示します。-oオプションでテンプレートファイルを出力します。-dオプションでテンプレートに登録されているファイルを出力します。PaaS利用者が使用する場合には,公開属性が付けられているテンプレートだけを表示します。

実行可能ユーザ

PaaS提供者,PaaS利用者が実行できます。

オプション

-i

テンプレートIDを指定します。

テンプレートID:<符号なし整数>1〜99999999の範囲

-n

テンプレート名を指定します。

テンプレート名:〜<英数字記号>1〜32文字

-o

テンプレートファイルを出力するファイル名を指定します。

指定したファイルにテンプレートファイルを出力します。

ファイル名:〜<パス名>

-d

テンプレートに登録されているファイルを出力するディレクトリ名を指定します。

指定したディレクトリにテンプレートに登録されているファイルを出力します。

ディレクトリ名:〜<パス名>

-dオプションで出力するファイル,ディレクトリの内容は「csdtmpregister(テンプレートの登録)」のディレクトリ構成例を参照してください。

-o-dオプションは同時に指定することもできます。

戻り値

意味

0

正常終了しました。

0以外

異常終了しました。

実行例

(1) 一覧表示(オプションなし)

PaaS提供者が実行した場合の表示例を示します。

C:\Program Files\Hitachi\uCSD\mgr\bin>csdtmpls
Pattern template:
ID  Date              Name           User           Mode
---------------------------------------------------------------------
4   2012/10/02 14:42  webejbpattern  Administrator  public, read-only
1   2012/10/02 14:42  webdbpattern   Administrator  private, writable
 
Component template:
ID  Date              Name           User           Mode                HVType
------------------------------------------------------------------------------
3   2012/10/02 14:42  linux55cosmi   Administrator  public, read-only   -
2   2011/10/02 14:42  linux53hirdb   Administrator  private, read-only  HVM

PaaS利用者が実行した場合の表示例を示します。

C:\Program Files\Hitachi\uCSD\mgr\bin>csdtmpls
Pattern template:
ID  Date              Name
-----------------------------------
4   2012/10/02 14:42  webejbpattern
 
Component template:
ID  Date              Name          HVType
------------------------------------------
3   2012/10/02 14:42  linux55cosmi  HVM
表1‒10 表示項目の説明

項番

項目

説明

1

Pattern template

構成パターンテンプレート一覧

2

Component template

コンポーネントテンプレート一覧

3

ID

テンプレートID

4

Date

テンプレート最終更新日付

5

Name

テンプレート名称

6

User

テンプレートの所有者

7

Mode

テンプレートの属性

公開/非公開:public/private

上書き可/不可:writable/read-only

8

HVType

ハイパーバイザ種別

VMwareの場合:VMware

HVMの場合:HVM

仮想ホストのデプロイを行わない場合:-

注※ PaaS利用者の場合は表示しません。

(2) 個別のテンプレート情報表示(-n
(a) 構成パターンテンプレート

PaaS提供者が実行した場合の表示例を示します。

C:\hvmmmsample>csdtmpls -n templateA
ID           : 1
Name         : templateA
User         : Administrator
Type         : Pattern
Mode         : public, read-only
Create       : 2012/10/02 14:51
Modify       : 2012/10/02 14:51
Tier         : [AppServer] [Db]
 
Used by      : webjb(1)
             : webjb.dev(5)
             : webjb2(17)
(b) コンポーネントテンプレート

PaaS提供者が実行した場合の表示例を示します。

C:\Program Files\Hitachi\uCSD\mgr\bin> csdtmpls -n templateB
ID           : 12
Name         : templateB
User         : Administrator
Type         : Component
Mode         : private, writable
Create       : 2012/10/02 15:00
Modify       : 2012/10/02 15:00
OS           : RedHat Enterprise Linux 64-Bit
Middleware   : Cosminexus
VM template  : redhat5
HVType       : HVM
 
Used by      : webejb(1)
             : webejb.dev(5)
             : webejb2(17)
表1‒11 表示項目の説明

項番

項目

説明

1

ID

テンプレートID

2

Name

テンプレート名称

3

User

テンプレートの所有者

4

Type

テンプレートの種別

Pattern:構成パターン

Component:コンポーネント

5

Mode

テンプレートの属性

公開/非公開:public/private

上書き可/否:writable/read-only

6

Create

テンプレート作成日付

7

Modify

テンプレート最終更新日付

8

Tier

構成パターンの場合に表示します。

パターンを構成する要素ごとに[ ]で示し,要素に定義したティアをコンマで区切って示します。

9

OS

コンポーネントの場合に表示します。

OSを表します。

10

Middleware

コンポーネントの場合に表示します。

ミドルウェアを表します。複数ある場合にはコンマで区切って表示します。

11

VM template

仮想ホストを表すコンポーネントの場合に,JP1/ITRMに登録した仮想イメージテンプレート名を表示します。

仮想ホストのデプロイを行わない場合"-"を出力します。

12

HVType

ハイパーバイザ種別

VMwareの場合:VMware

HVMの場合:HVM

仮想ホストのデプロイを行わない場合:-

13

Used by

このテンプレートが使われているマスターイメージ名とマスターイメージID(括弧内)との組の一覧を表します。

PaaS利用者がコマンドを実行した場合には,コマンド実行ユーザが作成したマスターイメージだけを表示します。

存在しない場合には「***」を出力します。

注※ PaaS利用者の場合は表示しません。

注意事項

  1. -oオプション,および-dオプションで指定するパスについて

    • あらかじめ出力ファイル名,出力ディレクトリ名の上位ディレクトリを作成しておく必要があります。上位ディレクトリが存在しないパスを指定した場合,csdtmplsコマンドはエラー終了します。

    • 指定したパスと同名のファイルまたはディレクトリが存在する場合,csdtmplsコマンドはエラー終了します。別のパスを指定するか,同名のファイルまたはディレクトリを削除してからコマンドを実行してください。

  2. -dオプションで指定するパス長について

    -dオプションで指定するディレクトリのパス長については,ディレクトリ下のすべてのファイル,およびサブディレクトリが絶対パス長で247文字以下となるよう指定してください。

  3. 相対パスでの指定について

    テンプレートファイル名,およびディレクトリ名を相対パスで指定する場合,指定したファイル,およびディレクトリの絶対パス長が247文字以下となるよう指定してください。

  4. ディレクトリ名指定時の推奨値について

    ディレクトリ名を指定する場合,ディレクトリ名の絶対パス長を87文字以下とすることを推奨します。

  5. ディレクトリ名指定パスのパス長超過時の動作について

    指定したディレクトリ下に,サーバからダウンロードしたテンプレートの関連情報を保存する際,一部ファイル,ディレクトリのパス長が計算上,Windowsの制限260文字を超える場合でも,Windowsが一部ディレクトリ名をショートディレクトリ名(~(チルダ)入りの8文字のディレクトリ名)と扱い,情報保存を行えるときは,パス長超過のエラーになりません。テンプレート関連情報を保存し,コマンドは正常終了します。なお,一部ディレクトリ名をショートディレクトリ名に変換し関連情報を保存した場合,当該情報をテンプレート登録時または更新時に使用する場合には,ショートディレクトリ名のディレクトリがパス内に含まれないディレクトリ下に移動させた後に使用してください。