Hitachi

Hitachi IT System Configuration Manager 解説


付録E 負荷分散機に設定する情報と確認方法

仮想サーバマネージャを使用せずに負荷分散機にロードバランシングの設定を行う場合,ISCMが管理している情報が必要となります。表E-1に負荷分散機に設定する情報,および,確認方法を次に示します。表中の項目以外の設定については,負荷分散機のドキュメントを参照してください。なお,Virtual ServerとReal Serverの名称は,負荷分散機の製品によって異なります。

表E‒1 負荷分散機に設定する情報と確認方法

項番

負荷分散機に設定する情報

説明

確認方法

1

Real ServerのIPアドレス

負荷分散機に設定したVirtual Serverが受けたリクエストの,振り分け先IPアドレスです。

csdmils {-i マスターイメージID |-n マスターイメージ名[.セクション]} -e

コマンドを実行

2

Real Serverのポート番号

負荷分散機に設定したVirtual Serverが受けたリクエストの,振り分け先ポート番号です。

Cosminexusの簡易構築定義ファイルのListen要素を参照

(コンポーネントテンプレートのサンプルファイルでは80です)

3

Real ServerのVLAN ID

負荷分散機に設定したVirtual Serverが受けたリクエストの,振り分け先サーバとの通信で使用するVLAN IDです。

csdmils {-i マスターイメージID |-n マスターイメージ名[.セクション]} -e

コマンドを実行

4

Virtual Serverの名称

Virtual Serverの名称です。任意の名称です。

5

Virtual ServerのIPアドレス

クライアントがリクエストを送信する宛先のIPアドレスです。

任意のアドレスです。

6

Virtual Serverのポート番号

サービスのポート番号です。

任意のポート番号です。

7

cookie名

cookieパーシステンスを使用する場合,cookieパーシステンスのテンプレート名です。

任意の名称です。

注※

Cosminexusの簡易構築定義ファイルにおける,<param-name>タグの要素が"Listen"の個所に対応した<param-value>タグの要素です。簡易構築定義ファイルにおけるRealServerのポート番号の指定個所は,次の背景色がある個所となります。

<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
:
  <web-system>
:
    <unit>
:
      <allocated-host>
:
        <define-server>
:
          <configuration>
:
            <param>
              <param-name>Listen</param-name>
              <param-value>80</param-value>
            </param>
:
注意事項
  • 複数のWebシステムで負荷分散機を共有する場合は,共有するWebシステムでVirtual Server名が重複しないように指定してください。

  • 複数のWebシステムで負荷分散機を共有する場合は,共有するWebシステムでVirtual ServerのIPアドレスが重複しないように指定してください。