Hitachi

Hitachi IT System Configuration Manager 解説

付録D　ミドルウェアのセットアップ手順

業務システムの構築でISCMが行うミドルウェアのセットアップ手順を次に示します。

表D‒1　ミドルウェアセットアップ手順

項番

ミドルウェア種別

セットアップ手順

1

Cosminexus

  1. 仮想サーバマネージャおよびCosminexusのコマンドを表D-2に示す順序で実行します。

    各コマンドの詳細はマニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス コマンド編」を参照してください。

  2. マスターイメージ定義ファイルで指定したパッチスクリプトを適用順に実行します。

2

HiRDB

そのほかのミドルウェア

  1. コンポーネントテンプレートで指定したセットアップスクリプトを実行します。

  2. マスターイメージ定義ファイルで指定したパッチスクリプトを適用順に実行します。

3

共通

すべてのミドルウェアのセットアップが完了したあと，ミドルセットアップUOCが登録されている場合は実行します。

ミドルセットアップUOCの詳細は「3.3　ミドルセットアップUOC」を参照してください。

表D‒2　Cosminexusセットアップ手順

項番

処理

実行コマンド※3

csdmideploy

のオプション

-cなし

-cあり

1

管理ユニットの存在確認

vmiunitadmin listコマンド

○

○

2

仮想サーバマネージャへの管理ユニットの作成

vmiunitadmin createコマンド※1

○

○

3

管理ユニットの所有者変更

vmiunitadmin changeownerコマンド

○

○

4

仮想サーバグループの存在確認

vmiunit listコマンド

○※6

○※6

5

管理ユニットから仮想サーバグループの削除

vmiunit detachコマンド※5

○※6

○※6

6

管理ユニットへのCosminexus定義取り込み

vmiunit importコマンド

○

○

7

管理ユニットへの仮想サーバグループの登録

vmiunit attachコマンド

○

○

8

通信エージェントの稼働確認と定義更新要否の確認

vmiunit statusコマンド

○

○

9

Cosminexusのセットアップ状況を確認

rasetup コマンド

○

×

10

運用管理エージェントの起動

adminagentctl startコマンド

○

×

11

運用管理エージェントの稼働確認

adminagentcheckコマンド※4

○

×

12

Management Serverの起動

mngsvrctl startコマンド

○

×

13

Management Serverの稼働確認

mngsvrutil check mngsvrコマンド※4

○

×

14

J2EEサーバ起動

mngsvrutil start serverコマンド

○

×

15

バックアップ対象のリソースアダプタ名取得

cjlistrarコマンド

○

×

16

リソースアダプタのエクスポート

cjexportrarコマンド

○

×

17

バックアップ対象の業務アプリケーション名取得

cjlistappコマンド

○

×

18

業務アプリケーションのエクスポート

cjexportappコマンド

○

×

19

J2EEサーバの停止

mngsvrutil stop serverコマンド

○

×

20

Management Serverの停止

mngsvrctl stopコマンド

○

×

21

運用管理エージェントの停止

adminagentctl stopコマンド

○

×

22

仮想ホストへの一括反映

vmiunit updateコマンド

○

○

23

仮想ホストへの定義反映確認

vmiunit statusコマンド

○

○

24

Cosminexusのセットアップ状況を確認

rasetup コマンド

○

×

25

運用管理エージェントの起動

adminagentctl startコマンド

○

×

26

運用管理エージェントの稼働確認

adminagentcheckコマンド※4

○

×

27

Management Serverの起動

mngsvrctl startコマンド

○

×

28

Management Serverの稼働確認

mngsvrutil check mngsvrコマンド※4

○

×

29

J2EEサーバ起動

mngsvrutil start serverコマンド

○

×

30

デプロイ済みリソースアダプタの確認

cjlistrarコマンド

○

×

31

リソースアダプタのインポート

cjimportresコマンド

○

×

32

リソースアダプタのデプロイ

cjimportrarコマンド

○

×

33

インポート済み業務アプリケーションの確認

cjlistappコマンド

○

×

34

業務アプリケーションのインポート

cjimportappコマンド

○

×

35

業務アプリケーションの起動

cjstartappコマンド

○※2

×

36

J2EEサーバの停止

mngsvrutil stop serverコマンド

○

×

37

Management Serverの停止

mngsvrctl stopコマンド

○

×

38

運用管理エージェントの停止

adminagentctl stopコマンド

○

×
（凡例）

○：実行します。

×：実行しません。

注※1　仮想サーバマネージャのコマンドを実行して，表D-3に示す管理ユニットを作成します。

注※2　業務アプリケーションが展開ディレクトリ形式，かつバックアップ前の状態が”running”の場合に実行します。

注※3　項番1〜8，項番22〜23のコマンドは仮想サーバマネージャのコマンドを実行します。項番9〜21，項番24〜38は仮想ホスト上のCosminuexusのコマンドを実行します。

注※4　起動完了を確認するため，コマンド実行を1秒間隔で繰り返します。システム定義ファイルのdeploy.sshexcutetimerプロパティで指定した時間が経過した場合は，コマンドの実行を中止します。

注※5　登録対象の仮想サーバグループが存在する場合にコマンドを実行します。

注※6　-rなしの場合は×となります。

表D‒3　管理ユニットの設定

項番

設定項目

設定値

1

管理ユニット名

"u" + <マスターイメージID(0詰め8桁)> + <コンポーネントID(0詰め5桁)>※」（例：u0000000100001）を設定します。

注※　http-tier + j2ee-tier構成の場合は，http-tierのコンポーネントIDが使用される。

2

所有者

業務システムの構築を実行したOSアカウントと同名のシステム構築者アカウントを設定します。

3

定義ディレクトリ

コンポーネントテンプレートのミドルウェア定義格納ディレクトリで指定したディレクトリを登録します。

4

仮想サーバグループ

図D-1/図D-2，表D-4に示すフォーマットで仮想サーバグループ情報ファイルを作成して登録します。
図D‒1　ISCMが作成する仮想サーバグループ情報ファイルの記載例（combined-tier構成） 
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<virtualserver-info xmlns="http://www.cosminexus.com/mngsvr/schema/VirtualServerInfo-1.0">
  <group name="AA...AA_group">
    <virtualserver tier="BB...BB" ip="CCC.CCC.CCC.CCC" serviceip="DDD.DDD.DDD.DDD" />
  </group>
      :
</virtualserver-info>
図D‒2　ISCMが作成する仮想サーバグループ情報ファイル記載例（http-tier + j2ee-tier構成） 
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<virtualserver-info xmlns="http://www.cosminexus.com/mngsvr/schema/VirtualServerInfo-1.0">
  <group name="AA...AA_group">
    <virtualserver tier="BB...BB" ip="CCC.CCC.CCC.CCC" serviceip="DDD.DDD.DDD.DDD" />
    <virtualserver tier="EE...EE" ip="FFF.FFF.FFF.FFF" serviceip="GGG.GGG.GGG.GGG" />
    <virtualserver tier="HH...HH" ip="III.III.III.III" serviceip="JJJ.JJJ.JJJ.JJJ" />
  </group>
表D‒4　ISCMが作成する仮想サーバグループ情報ファイルの設定値

タグ名

属性名

指定数

指定値

virtualserver-info

1

−

xmlns

1

指定値は固定です。（上図参照）

group

仮想ホスト数

−

name

1

<仮想ホスト名※> + "_group"を指定します。

注※　http-tier + j2ee-tier構成の場合は，http-tierの仮想ホスト名が使用される。

virtualserver

1

−

tier

1

コンポーネントテンプレートで指定したミドルウェア定義格納ディレクトリに格納されているティア別定義ディレクトリ名を指定します。

http-tier + j2ee-tier構成の場合，ティア別定義ディレクトリ名は「"t"+コンポーネントID(0詰め5桁)」となります。

ip

1

管理用IPアドレスを指定します。

serviceip

0または1

combined-tier構成の場合，ロードバランサで使用する業務用IPアドレスを指定します。ロードバランサを使用しない場合は指定を省略(デフォルトのip属性指定値を使用)します。

http-tier + j2ee-tier構成の場合，tier属性が”http-tier”のvirtualserverタグには，serviceip属性にロードバランサで使用する業務用IPアドレスを指定します。ロードバランサを使用しない場合は指定を省略(デフォルトのip属性指定値を使用)します。tier属性が”j2ee-tier”のvirtualserverタグには，serviceip属性にWebサーバと接続可能な業務用IPアドレス※を指定します。

注※　管理LANだけの構成の場合は，管理用IPアドレスを指定します。

port

0

ISCMで作成する仮想サーバグループ情報ファイルは指定を省略（デフォルトの20580を使用）します。

仮想サーバグループ情報ファイルの詳細はマニュアル「Cosminexus アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」を参照してください。

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