Hitachi

Hitachi IT System Configuration Manager 解説


3.2.1 概要

このサンプルではハイパーバイザ種別がHVMの場合の,前提製品のインストールからCosminexusとHiRDBで構成する業務システムをISCMで構築するまでの一とおりの手順を示します。

このサンプルにおける業務システムの仕様は次のようになります。

設定内容

設定値

最大TPS

medium

50[TPS]以下

DBに格納するデータ総量

medium

50[GByte]以下

1日当たりのデータ更新量

250[MByte]以下

リクエストタイムアウト時間

60[秒]

Webクライアントアクセスホスト

2.1.1.201

LB仮想サーバホスト

2.1.1.201

対象ホスト

設定内容

設定値

Cosminexus仮想ホスト

仮想ホスト数※1

4

J2EEサーバ・メモリサイズ※1

2444[MB]

CPUコア数

2

CPUクロック数

2.5[GHz]

メモリサイズ

4[GB]

HiRDB仮想ホスト

CPUコア数※1

3

ユーザDBサイズ※2

51200[MB]

データ用DBサイズ※2

32000[MB]

システムログサイズ※3

7680[MB]

CPUクロック数

2.5[GHz]

仮想ホスト数

1

注※1 性能要件(ScaleOfTps)の設定に対するサイジング結果

注※2 性能要件(ScaleOfUserDbArea)の設定に対するサイジング結果

注※3 性能要件(ScaleOfUpdatePerDay)の設定に対するサイジング結果

〈この項の構成〉

(1) 業務システムを実現するネットワーク構成図

業務システムを実現するネットワークシステムの構成図を示します。

図3‒2 業務システムを実現するネットワーク構成図

[図データ]

(2) 製品のバージョン

手順は次の表に示すバージョンでの製品を想定しています。ほかのバージョンの場合には手順に違いが生じるときがあります。

表3‒5 関連製品の想定バージョン

項番

製品

バージョン

1

HVM(BladeSymphony BS320)

17-85

2

JP1/ITRM

09-51

3

JP1/SC/DPM

09-03-/B

4

HDvM

7.3.0-00

5

uCosminexus Application Server(仮想サーバマネージャ)

09-00

6

BIG-IP(LB)

10.2.3

7

構築する仮想ホスト・RedHat Enterprise Linux

5.6

8

構築する仮想ホスト・Windows Server 2008 R2

Enterprise

9

構築する仮想ホスト・uCosminexus Application Server

09-00

10

構築する仮想ホスト・HiRDB

09-03

(3) サンプルの実行環境

(4) アカウント情報とファイル名称

表3‒6 サンプルで使用する設定名称一覧

項番

名称名

設定名称

1

PaaS利用者OSグループ

CsdUsers

2

Cosminexus仮想サーバマネージャ管理者アカウント

ユーザ名

admin

3

Cosminexus仮想サーバマネージャ管理者アカウント

パスワード

adminpassword

4

PaaS利用者アカウントユーザ名

CsdUser01

5

PaaS利用者CsdUser01のCosminexusシステム構築者アカウントユーザ名

CsdUser01

6

PaaS利用者CsdUser01のCosminexusシステム構築者アカウントパスワード

user01pass

7

ISCMがデプロイする仮想ホストのOSアカウントユーザ名(Linux)

root

8

ISCMがデプロイする仮想ホストのOSアカウントパスワード(Linux)

rootpassword

9

ISCMがデプロイする仮想ホストのOSアカウントユーザ名(Windows)

Administrator

10

ISCMがデプロイする仮想ホストのOSアカウントパスワード(Windows)

AdminPass01

11

構成パターンテンプレート名

asdb

12

コンポーネントテンプレート名(AppServerティア)

cosmi

13

コンポーネントテンプレート名(Dbティア)

hirdb

14

マスターイメージ名

system01

注※ デプロイする仮想ホストのハイパーバイザ種別がHVMで,OSがWindowsの場合,仮想ホストのOSアカウントパスワードに制限があります。詳細はJP1/ITRMのマニュアルを参照してください。