Hitachi

Hitachi IT System Configuration Manager 解説


2.10.2 業務システムの構築

コンポーネントテンプレートのVirtualSystemTypeタグにnoneを指定することで,そのテンプレートを使用したコンポーネントは仮想ホストのデプロイを行わないようになります。コンポーネントテンプレートの詳細については,マニュアル「Hitachi IT System Configuration Manager リファレンス」を参照してください。

仮想ホストデプロイを行うマスターイメージとの違いを次に示します。

手順

運用

実行者

仮想ホストのデプロイありの手順(従来)

仮想ホストのデプロイなしの手順

1

業務システムの構築

インフラ管理者

業務システムで使用するホスト(ベアマシンまたは仮想ホスト)を構築

2

PaaS

提供者

JP1/ITRMに仮想イメージテンプレートを登録

3

物理構成定義ファイルに仮想ホストをデプロイする物理ホストの情報を設定

4

物理容量定義ファイルに仮想ホストが使用するストレージの情報を設定

5

IPアドレス設定ファイルにISCMで使用するIPアドレスを設定

ISCMから払い出すIPアドレスを設定

構築先ホストのIPアドレスを設定

6

csdrscupdateコマンドでリソース情報を更新

7

コンポーネントテンプレートを作成して,csdtmpregisterコマンドでISCMに登録

使用する仮想イメージテンプレート名,接続ユーザ情報を設定する

構築先ホストの接続ユーザ情報を設定する

8

構成パターンテンプレートを作成して,csdtmpregisterコマンドでISCMに登録

9

csdtmpcontrolコマンドで,テンプレートを公開

10

PaaS

提供者,

PaaS

利用者

マスターイメージ定義ファイル,サイジングUOCを作成して,csdmiregisterコマンドでISCMに登録

11

csdmiposコマンドで物理配置候補を算出

12

csdmireserveコマンドでリソースを予約

ホスト名,IPアドレス,VLAN IDの指定は任意

省略時はISCMが払い出す。

ホスト名,IPアドレスの指定が必須。

13

csdmideployコマンドで業務システムをデプロイ

14

業務システムの更新

マスターイメージ定義ファイルを変更,OSパッチ,ミドルウェアパッチを追加して,csdmiupdateコマンドで業務システムを構築

15

業務システムの削除

csdmiundeployコマンドで業務システムをアンデプロイ

16

csdmireleaseコマンドでリソースを解放

17

csdmideleteコマンドでマスターイメージを削除

18

インフラ管理者

業務システムで使用したホスト(ベアマシンまたは仮想ホスト)を削除

(凡例)

−:該当なし。

注※

ホスト名,IPアドレス,VLAN IDはマスターイメージの設計ドキュメント,またはリソース定義ファイルで指定してください。

指定値が実際のホスト名,IPアドレス,VLAN IDと一致しているかどうかのチェックは行いません。