Hitachi

Hitachi IT System Configuration Manager 解説


2.10.1 機能

PaaS提供者がコンポーネントテンプレートに仮想ホストのデプロイを行わない設定をすることで,PaaS提供者/PaaS利用者は仮想ホストのデプロイを行わないマスターイメージを作成できます。

仮想ホストのデプロイを行わないマスターイメージを使用することで,ベアマシンやISCM外で構築した仮想ホストに対してミドルウェアの定義配布やセットアップだけを行う業務システムの運用が可能となります。

ISCM内で,仮想ホストのデプロイを行うマスターイメージと,仮想ホストのデプロイを行わないマスターイメージを登録することは可能です。ただし,同一マスターイメージ内に,仮想ホストのデプロイ有無を混在することはできません。

〈この項の構成〉

(1) 物理リソース管理なしの許可

すべての業務システムで仮想ホストのデプロイを行わない場合,システム定義に次を指定することで物理リソース管理なしでISCMを起動できます。この定義を指定する場合,JP1/ITRMをインストールする必要がありません。

deploy.vmdeploy.use=n

ただし,デプロイを行う設定のコンポーネントテンプレートを使用したマスターイメージが登録されている場合,deploy.vmdeploy.useにnを指定するとKFUD24016-Eメッセージを出力してISCMの起動に失敗します。