2.4.5 ISCMのサービス開始と停止
(1) ISCMのサービス開始の前提
ISCMのサービスを開始する前に,システム定義ファイルを作成しておく必要があります。
この製品の前提ソフトウェア(同一装置内前提ソフトウェア/システム内前提ソフトウェア)については,ISCMを起動する前に起動しておく必要があります。
ISCMではcsdrscupdateコマンドを契機にJP1/ITRMが管理する物理構成情報を取得し,管理しています。
そのため,JP1/ITRMが管理する物理構成情報が実際の物理構成と異なっていた場合,ISCMで正しい物理配置候補を算出できない可能性があります。
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物理構成情報が変更された場合は,ISCMの起動,および,csdrscupdateコマンド実行の前に,JP1/ITRMが管理する物理構成情報の更新(jirminfocollectコマンドまたはGUIによる物理構成情報の再収集)を行ってください。
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JP1/ITRMが管理する物理構成情報の更新は,JP1/ITRMの管理対象の構成に影響を与える操作が完了したことを確認してから行ってください。例えば,jirminfocollectコマンドを実行中にvMotionや,ESXの再起動を行った場合,JP1/ITRMが管理している物理構成情報を正しく更新できないことがあります。
(2) ISCMのサービス開始
ISCMを起動するには,ISCMサービスを開始して,サービスの状態を[開始]にする必要があります。ISCMサービスは,OSでサービスのスタートアップの種類を自動に設定しておくと,OSの起動時に自動的に開始できます。サービスのスタートアップの種類を自動にしない場合やISCMを再起動する場合,手動でサービスを開始して,ISCMを起動する必要があります。
ISCMの起動は,OSのAdministratorsグループに属するユーザで実行する必要があります。手動でのISCMの起動は,Windowsの[スタート]ボタン→[管理ツール]→[サービス]のウィンドウから実行します。その例を図2-4に示します。
ISCMサービスの開始は,上記[サービス]ウィンドウで,該当サービスを右クリックし,表示されるプロパティから「開始(S)」を選択することで実行されます。開始するサービスは次の表のとおりです。Hitachi IT System Configuration Managerサービスを起動すると,すべてのサービスが起動します。
項番 |
サービス名 |
依存関係 |
---|---|---|
1 |
Hitachi IT System Configuration Manager - Manager DB Service |
− |
2 |
Hitachi IT System Configuration Manager - Manager |
項番2を起動すると,項番1も自動起動 |
3 |
Hitachi IT System Configuration Manager |
項番3を起動すると,項番2も自動起動 |
(3) ISCMのサービス停止
ISCMを終了する場合には,ISCMサービスを停止します。ISCMの終了は,OSのAdministratorsグループに属するユーザで実行する必要があります。
ISCMの終了は,Windowsの[スタート]ボタン→[管理ツール]→[サービス]のウィンドウから実行します。
ISCMサービスの停止は,上記[サービス]ウィンドウで,該当サービスを右クリックし,表示されるプロパティから「停止(O)」を選択してください。停止するサービスの名称は次の表のとおりです。Hitachi IT System Configuration Manager - Manager DB Serviceサービスを停止すると,すべてのサービスが停止します。
項番 |
サービス名 |
依存関係 |
---|---|---|
1 |
Hitachi IT System Configuration Manager - Manager DB Service |
項番1を停止すると,項番2も自動停止 |
2 |
Hitachi IT System Configuration Manager - Manager |
項番2を停止すると,項番3も自動停止 |
3 |
Hitachi IT System Configuration Manager |
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