2.4.3 ISCMのセットアップとアンセットアップ
ISCMをセットアップするにはcsdsetupコマンドを,アンセットアップするにはcsdunsetupコマンドを使用します。ISCMやISCMを構成するプログラムの設定値を変更したい場合は,ISCMをセットアップする前に,セットアップ定義ファイルを作成しておく必要があります。
- 〈この項の構成〉
(1) ISCMのセットアップ
csdsetupコマンドは,Administratorユーザアカウント(Administratorsグループに所属)で実行する必要があります。
また,csdsetupコマンドを実行するときは,次に示すWindowsサービスが存在しない,または停止している必要があります。
-
Hitachi IT System Configuration Manager - Manager
-
Hitachi IT System Configuration Manager
次のサービスが“停止”または“開始”状態である必要があります。
-
Hitachi IT System Configuration Manager - Manager DB Service
ISCMをセットアップする方法には,新規セットアップと上書きセットアップの2種類があります。
(a) 新規セットアップ
新規セットアップは,ISCMの運用を開始するため,実行環境を新規に構築する場合に使用する機能です。ISCMの新規インストール後,または,アンセットアップ後に,ISCMの実行環境が存在しない状態でcsdsetupコマンドを実行すると,新規セットアップ機能で実行環境を構築します。
(b) 上書きセットアップ
上書きセットアップは,次の場合に使用する機能です。
-
ポート番号や運用コマンドのレスポンスタイムアウト時間などの,セットアップ済みISCM実行環境の設定値を変更する場合
-
セットアップ済みのISCMの実行環境に対して上書きインストールを実行したあと,アップグレードしたモジュールで実行環境を再構築する場合
ISCMの実行環境が存在する状態でcsdsetupコマンドを実行すると,上書きセットアップ機能で実行環境を再構築します。
- 注意事項
-
次に示す条件をすべて満たすと,上書きセットアップが失敗することがあります。
上書きセットアップに失敗すると,ISCMのWindowsサービスが"無効"の状態となり,サービスを開始できなくなります。
-
ISCMのサービス開始時,依存するサービスの開始に失敗したことがある。
-
依存するサービスの開始が失敗したあと,OS再起動をしたことがない。
この場合,OSを再起動してから,再度セットアップを実行してください。
-
(2) ISCMのアンセットアップ
csdunsetupコマンドは,"Administrator"ユーザアカウント(Administratorsグループに所属)で実行する必要があります。また,csdunsetupコマンドを実行するときは,次のWindowsサービスが停止している必要があります。
-
Hitachi IT System Configuration Manager - Manager
-
Hitachi IT System Configuration Manager
次のサービスが“停止”または“開始”状態である必要があります。
-
Hitachi IT System Configuration Manager - Manager DB Service
- 注意事項
-
次に示す条件をすべて満たすと,アンセットアップが正常に終了しても,ISCMのWindowsサービスが"無効"の状態で残ることがあります。
-
ISCMのWindowsサービス開始時,依存するサービスの開始に失敗したことがある。
-
依存するサービスの開始が失敗したあと,OS再起動をしたことがない。
"無効"状態のサービスを削除するには,ログオフまたはOSを再起動してください。
-