Hitachi

Hitachi IT Operations Director 構築ガイド


5.4 Hitachi IT Operations Directorをバージョンアップする手順

管理用サーバで、新しいバージョンのプログラムを上書きインストールすることで、Hitachi IT Operations Directorをバージョンアップします。

注意事項
  • バージョンアップする前に、Hitachi IT Operations Directorからログアウトして、操作画面を閉じてください。操作画面を表示したままバージョンアップすると、バージョンアップ後に操作画面が正しく表示されない場合があります。

  • セキュリティポリシーとして禁止操作のポリシーを設定していた場合は、Hitachi IT Operations Director 04-00からHitachi IT Operations Director 04-50に上書きインストールしたあと、セキュリティ設定項目の[禁止操作]−[機器の使用抑止]で設定し直すことを推奨します。禁止操作のポリシーを設定する方法については、マニュアル「Hitachi IT Operations Director 運用ガイド」のデバイスの使用を抑止する手順の説明を参照してください。

  • Hitachi IT Operations Directorを04-00から04-50にバージョンアップした場合、04-50のセキュリティポリシーを適用するまでは、04-00のセキュリティポリシーが適用されたままになります。

  • Hitachi IT Operations Director 04-50では、04-00以前と比較して制御するデバイスの区分が変更されています。04-00以前のリムーバルディスクの「読み取りと書き込みを抑止する」を使用している場合には、04-50で変更されたデバイス区分で設定してください。04-50で抑止できるデバイスは、マニュアル「Hitachi IT Operations Director 導入・設計ガイド」の、使用を抑止できるデバイスの説明を参照してください。04-00以前のリムーバブルディスクの範囲で抑止を設定したい場合には、リムーバブルディスクの書き込み抑止を使用することを検討してください。

Hitachi IT Operations Directorをバージョンアップするには:

  1. データベースのバックアップを取得します。

    障害に備えて、バックアップを取得してください。

    データベースのバックアップは、データベースマネージャを利用してください。バックアップ先フォルダのドライブは、目安として20ギガバイト以上の空き容量を確保してください。

  2. 管理用サーバのHitachi IT Operations Directorを上書きインストールします。

    上書きインストール中は、ハードディスクに最低2.4ギガバイトの空き容量が必要です。

    注意事項

    上書きインストールに失敗した場合は、上書きインストール前の環境に戻してから手順2.以降の作業をしてください。上書きインストール前の環境に戻すには、旧バージョンのプログラムをインストールしてライセンスを認証したあと、手順1.でバックアップしたデータベースをリストアします。データベースのリストアは、データベースマネージャを利用してください。なお、旧バージョンのプログラムが手元にない場合は、サポートサービスへお問い合わせください。

    ポイント

    上書きインストール時にコンポーネントを自動的にアップデートする設定にしている場合、利用者のコンピュータにインストールされているエージェントおよびネットワークモニタエージェントが自動的に更新されます。

    ポイント

    エージェントおよびネットワークモニタエージェントが自動的に更新される際に、管理用サーバから各コンピュータにデータが送信されます。エージェント導入済みのコンピュータには、1台当たり約35メガバイトのデータが送信されます。これに追加して、ネットワークモニタエージェントがインストールされているエージェント導入済みのコンピュータには、1台当たり約5メガバイトのデータが送信されます。

  3. データベースをアップグレードします。

    セットアップで、データベースをアップグレードします。

    ポイント

    データベースのアップグレードが完了したら、手順1.で取得したデータベースのバックアップを削除してかまいません。

Hitachi IT Operations Directorのバージョンアップが完了します。

上書きインストール時のHitachi IT Operations Director 04-00の操作ログの自動取り込み :

Hitachi IT Operations Director 04-00の操作ログのデータベースに格納されているオンライン領域の最大30日分の操作ログを、Hitachi IT Operations Director 04-50への上書きインストール時に、Hitachi IT Operations Director 04-50の操作ログのデータベースに自動的に取り込むことができます。セットアップの完了画面で[旧製品の操作ログの取り込み]にチェックしてください。なお、自動的に取り込んだ操作ログは、設定画面の[操作ログの設定]画面−[自動取り込みされる操作ログの格納期間]の設定値を過ぎると自動的に削除されます。

注意事項
  • Hitachi IT Operations Director 04-00の操作ログを自動的に取り込むには、上書きインストール前にHitachi IT Operations Director 04-00のセットアップで操作ログの保管先を設定しておく必要があります。

  • Hitachi IT Operations Director 04-00の操作ログの取り込みには、1日以上かかる場合があります。

  • Hitachi IT Operations Director 04-00の操作ログの取り込みの進捗は、ホーム画面の[監視候補の処理]、またはセキュリティ画面の[保管した操作ログの手動取り込み]ダイアログで確認できます。

  • Hitachi IT Operations Director 04-00の操作ログの取り込みには、Hitachi IT Operations Director 04-50の手動取り込みを使用するため、イベントやメッセージには「手動取り込み」と表示されます。

ポイント

Hitachi IT Operations Director 04-00のセットアップで操作ログの保管先が設定されていない場合、Hitachi IT Operations Director 04-00の操作ログのデータベースに格納されているオンライン領域の操作ログデータは、Hitachi IT Operations Director 04-50への上書きインストールでデータベース退避フォルダに出力されます。出力先はセットアップの完了画面にも表示されます。Hitachi IT Operations Director 04-50の操作ログのデータベースに取り込むには、Hitachi IT Operations Director 04-50の管理用サーバのセットアップで操作ログの保管先を設定して、次のファイルをコピーして、手動取り込みを実施してください。

  • OPR_CATALOG_YYYYMMDD.csv

  • OPR_DATA_YYYYMMDD.zip

  • OPR_OTHER.zip