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Hitachi IT Operations Director 導入・設計ガイド


4.5.2 管理用サーバに必要なディスクの最大容量

管理用サーバのデータフォルダに必要な、ディスクの最大容量について説明します。

この表に記載してある以外に、運用のために作業用として使用する、「ローカルデータフォルダ」用として1ギガバイトの空き容量を用意することを推奨します。操作ログを取得する場合には、管理対象のコンピュータ500台あたり、50メガバイトを追加する必要があります。また、Hitachi IT Operations Directorは次の表に記載してある以外にもさまざまな情報を保持していますが、比較的容量が小さいため、見積もりの際にはあまり影響はありません。

データフォルダ

保存されるデータ

保存期間

最大容量

データベースフォルダ

次に示す、管理用サーバで使用する情報

  • セキュリティポリシー

  • グループ

  • エージェント設定

削除するまで保存されます。

0.5ギガバイト

次に示す資産情報

  • ハードウェア資産情報

  • 管理ソフトウェア情報

  • ソフトウェアライセンス情報

  • 契約情報

削除するまで保存されます。

0.5ギガバイト

実際は、登録した件数だけ容量が増えるため、0.5ギガバイトを超えることがあります。

また、次の情報を登録していることを想定しています。各情報には、追加管理項目がないこと、およびサイズの大きなファイルを多数登録していないことを想定しています。サイズの大きなファイルを多数登録して管理する場合は、十分な容量を別途確保してください。

  • ハードウェア資産情報2,000件

  • 管理ソフトウェア情報500件

  • ソフトウェアライセンス情報100件

  • 契約情報100件

管理対象の機器の機器情報

削除するまで保存されます。

1ギガバイト

管理対象の機器が1,000台の場合を想定しています。

変更履歴

最大容量に達するまで保存されます。超過したら、古い変更履歴から削除されます。

約0.7ギガバイト

管理対象の機器の台数が1,000台の場合で、管理対象の機器1台当たりの1日に発生する機器情報の変更が、次の件数の合計値であることを想定しています。

  • 通常運用で発生する変更の件数:14件

  • 不正な変更の件数:0.1件(管理対象の機器のうち10%の機器で1件発生)

イベント

最大容量に達するまで保存されます。超過したら、古いイベントから削除されます。

(250×所有ライセンス数1,000 + 10,000)×1.5 キロバイト=390メガバイト

次の場合を想定しています。

  • 管理対象の機器1台当たり、1日に発生するイベントが250件

  • 所有ライセンス数(管理対象の機器)が1,000台

  • 管理対象の機器の台数に関係なく1日に発生するイベントが10,000件

  • イベント1件当たりの容量が1.5キロバイト

保存期間として指定した期間分のレポート

指定した1〜10年の範囲で保存されます。

10ギガバイト

レポートを10年間保存した場合を想定しています。

データフォルダ

配布機能で使用されるパッケージ

削除するまで保存されます。

約10ギガバイト

10メガバイトのパッケージが1,000件登録されている場合を想定しています。

操作ログの一時保管データ

操作ログの保管先フォルダに保管するまで保存されます。

約15ギガバイト

操作ログを取得する場合に必要です。次の条件で、操作ログの保管先フォルダへの保管処理を2週間(5営業日/週)行わなかった場合を想定しています。

  • 管理対象のコンピュータの台数が1,000台である。

  • すべての操作ログを取得する。

  • 操作ログの定期エクスポートを実施しない。

操作ログのデータベースフォルダ

情報漏えいに係わりの深い操作を取得対象にする場合の操作ログ(自動取り込みされた操作ログ)

設定画面の[操作ログの設定]−[自動取り込みされる操作ログの格納期間]で設定した期間の操作ログが保存されます。

約1.53ギガバイト

次の状況を想定しています。

  • 管理対象のコンピュータの台数が1,000台である。

  • コンピュータごとの1日当たりの操作ログの容量を80キロバイトとする。

  • 1か月分(20営業日/月)の操作ログを取り込む。

すべての操作を操作ログの取得対象にする場合の操作ログ(自動取り込みされた操作ログ)

設定画面の[操作ログの設定]−[自動取り込みされる操作ログの格納期間]で設定した期間の操作ログが保存されます。

約29.7ギガバイト

次の状況を想定しています。

  • 管理対象のコンピュータの台数が1,000台である。

  • コンピュータごとの1日当たりの操作ログの容量を1.52メガバイトとする。

  • すべての操作の操作ログを取得することとする。

  • 1か月分(20営業日/月)の操作ログを取り込む。

操作ログ一覧で参照するために、保管先から取り込んだ操作ログ(手動取り込みされた操作ログ)

削除するまで保存されます。

約17.9ギガバイト

次の状況を想定しています。

  • コンピュータごとの1日当たりの操作ログの容量を1.52メガバイトとする。

  • すべての操作の操作ログを取得することとする。

  • 200台のコンピュータの3か月分(3×20営業日/月)の操作ログを取り込む。

操作ログの保管先フォルダ

保管された操作ログ

操作ログの保管先を設定している場合に、削除するまで保存されます。

なお、操作ログを取り込んで、操作ログ一覧から参照する場合に、「操作ログのデータベースフォルダ」に取り込まれますが、「操作ログの保管先フォルダ」の操作ログは削除されません。

容量の上限はありません。

管理者が決めた保管期間(日)×管理対象のコンピュータ(台)×70(キロバイト/日/台)を目安に保管先のフォルダを用意してください。

なお、次の状況を想定しています。

  • すべての操作の操作ログを取得することとする。

  • 操作ログの定期エクスポートを実施しない。

変更履歴の出力先フォルダ

保存用の変更履歴

保存用の変更履歴の出力設定をしている場合に、保存用の変更履歴がCSVファイル形式で定期的に出力されます。

約1ギガバイト

管理対象の機器の台数が1,000台で、保存用の変更履歴を5年間出力した場合を想定しています。

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