Hitachi

Hitachi IT Operations Director 導入・設計ガイド


付録B 用語解説

ここでは、Hitachi IT Operations Directorで使用する用語について説明します。

(英字)

Active Directoryサーバ

Active Directoryを導入しているサーバです。Active Directoryと連携して機器を管理するときに、Hitachi IT Operations Directorと接続します。

Hitachi IT Operations Analyzer

組織内の機器の稼働状況を監視するソフトウェアです。問題発生時にアラートを通知する機能や問題の根本原因を解析する機能、問題の影響を分析する機能を備え、発生した問題を速やかに解決できます。

Hitachi IT Operations Director

機器管理、セキュリティ管理、資産管理の観点から、システム内のIT資産を管理するプログラムです。また、このプログラムを導入したシステム全体を指す場合もあります。

Hitachi IT Operations Director Agent

Hitachi IT Operations Directorで管理される側のコンピュータにインストールするプログラムです。

Hitachi IT Operations Director NM Agent

ネットワークの監視用のコンピュータにインストールするプログラムです。

JCRファイル

拡張子がJCRの、Hitachi IT Operations Directorが提供する動画用のファイル形式です。リモートコントロール中に録画された動画は、JCRファイルで保存されます。JCRファイルは、リモコンプレーヤーで再生できます。

MDMサーバ

MDM製品を導入しているサーバです。MDM製品と連携してスマートデバイスを管理するときに、Hitachi IT Operations Directorと接続します。

MDMシステム

スマートデバイスを管理するMDM製品のシステムです。

MDM製品

スマートデバイスを管理する製品で、MDMサーバにインストールします。Hitachi IT Operations Directorと連携して、スマートデバイスを管理します。

RFB

ネットワーク上の離れたコンピュータにアクセスするための通信プロトコルです。主にVNCで使用されていて、異なるOS間でも接続できます。Hitachi IT Operations Directorでは、エージェントレスのコンピュータやOSがWindows以外のコンピュータをリモートコントロールする際に、RFBを使用します。

SAMAC辞書

SAMACが提供するソフトウェア辞書をHitachi IT Operations Directorに登録した情報です。Hitachi IT Operations Directorで管理するソフトウェアの情報の一つです。

SAMACソフトウェア辞書のオフライン更新用ファイル

SAMACが提供するソフトウェア辞書をHitachi IT Operations DirectorのSAMAC辞書に登録するためのファイルです。

VNC

ネットワーク上の離れたコンピュータを遠隔操作するためのソフトウェアです。

(ア行)

印刷による不審操作

セキュリティポリシーで、不審と見なす操作の[大量印刷]をチェックした場合に検知される不審操作です。

インストールセット

Hitachi IT Operations Director Agentのインストールとセットアップを一度に実行できる、エージェントの導入を支援するプログラムです。管理用サーバで作成します。

インストールソフトウェア

管理対象のコンピュータにインストールされているソフトウェアです。インストールソフトウェアの情報は、機器情報として自動で収集されます。

インフォメーションエリア

操作画面の右側に表示されるエリアです。左側のメニューエリアで選択した項目に応じて、情報が表示されます。

エージェント

Hitachi IT Operations Directorで管理される側のコンピュータにインストールするプログラムです。Hitachi IT Operations Directorに情報を通知したり、Hitachi IT Operations Directorからの指示でコンピュータを制御したりします。プログラム名は「Hitachi IT Operations Director Agent」です。

エージェント設定

管理用サーバ側で管理する、エージェントのセットアップの設定内容です。操作画面でエージェント設定を作成し、エージェントに割り当てることで、エージェントのセットアップをリモートで変更できます。

エージェントレス

Hitachi IT Operations Director Agentがインストールされていない管理対象の機器のことです。

オフライン管理

管理用サーバにネットワーク接続していないコンピュータを外部記憶媒体を利用して管理する方法です。オンライン管理に対してこう呼びます。

オフライン管理構成システム

スタンドアロンのコンピュータや拠点にあるコンピュータなど、管理用サーバにネットワーク接続していないコンピュータを管理する構成です。

オフライン管理用のエージェント

エージェント設定で、管理用サーバと接続しない設定にしたエージェントのことです。オフライン管理したいコンピュータにインストールします。オンライン管理用のエージェントに対してこう呼びます。

オンライン管理

管理用サーバにネットワーク接続しているコンピュータを管理する方法です。オフライン管理に対してこう呼びます。

オンライン管理用のエージェント

エージェント設定で、管理用サーバと通信する設定にしたエージェントのことです。オンライン管理したいコンピュータにインストールします。オフライン管理用のエージェントに対してこう呼びます。

(カ行)

外部記憶媒体

書き込みができるUSBメモリやハードディスクのことです。オフライン管理用のエージェントをインストールしたり、オフライン管理のコンピュータから機器情報を収集したりする際に利用します。

カスタムグループ

管理者の目的に応じて任意に作成できるグループです。Hitachi IT Operations Directorで管理する情報をグルーピングできます。

管轄範囲

ユーザーアカウントに設定した、管理者が管理する組織内の範囲です。

管理者のコンピュータ

Hitachi IT Operations Directorの管理者が、ふだんHitachi IT Operations Directorにログインするコンピュータです。

管理ソフトウェア情報

Hitachi IT Operations Directorで管理できる資産情報の一つです。ソフトウェアライセンスの利用状況を管理するためのソフトウェアの単位です。管理ソフトウェア単位に保有しているソフトウェアライセンス数や利用数を集計・表示できます。複数バージョンのソフトウェアを、1種類のライセンス利用単位として管理できます。

管理用サーバ

Hitachi IT Operations Directorがインストールされているコンピュータです。

機器情報

Hitachi IT Operations Directorが管理対象の機器から収集する情報です。管理対象のコンピュータでのハードウェアの使用状況やインストールされているソフトウェアの種類など、コンピュータの管理に必要な情報です。機器情報は、機器画面の[機器情報]画面で確認できます。

危険レベル

コンピュータのセキュリティ対策の危険度を示すレベルのことです。セキュリティポリシーの判定結果によって設定されます。危険レベルは、「危険」、「警告」、「注意」、「安全」、「不明」、「対象外」の6種類があります。

業務分掌

ユーザーアカウントに設定した、管理者の担当業務です。業務分掌と権限とを組み合わせてユーザーアカウントに設定すると、管理者の操作範囲をそれぞれの担当業務に応じて限定できます。

契約会社情報

Hitachi IT Operations Directorで管理できる資産情報の一つです。組織で保有する機器(ハードウェア資産)やソフトウェアライセンスに対する契約を結んでいる会社の連絡先情報を登録します。

契約会社リスト

契約会社情報を管理するための一覧です。

契約情報

Hitachi IT Operations Directorで管理できる資産情報の一つです。組織で保有する機器(ハードウェア資産)やソフトウェアライセンスに対する契約の情報です。

更新プログラム

日本マイクロソフト社が公開する、WindowsやInternet Explorerを更新するためのプログラムです。

更新プログラムグループ

適用する更新プログラム、または除外する更新プログラムをグループ化したものです。更新プログラムグループをセキュリティポリシーに指定することで、セキュリティポリシーが割り当てられたコンピュータに、そのグループ内の更新プログラムを適用したり、除外したりできます。

コントローラ

管理対象のコンピュータをリモートコントロールするためのプログラムです。

(サ行)

サポートサービスサイト

サポートサービスを提供するWebサイトです。 Hitachi IT Operations Directorからインターネットを介して接続し、OSおよびInternet Explorerについての最新の更新プログラム情報、およびウィルス対策製品を取得できます。

サポート情報ファイル

最新の更新プログラム情報を Hitachi IT Operations Directorに登録するためのファイルです。

参照権限

Hitachi IT Operations Directorのユーザーアカウントを作成すると設定される権限です。設定画面以外の画面を参照できます。各画面での情報追加、設定変更などはできません。

システム管理権限

Hitachi IT Operations Directorのユーザーアカウントに設定できる権限の一つです。この権限をユーザーアカウントに設定することで、ユーザーアカウントの管理を除いて、Hitachi IT Operations Directorを管理する機能全般を使用できます。

使用禁止ソフトウェア

組織内のコンピュータで使用を禁止とするソフトウェアの定義です。セキュリティポリシーに設定します。

試用版ライセンス

Hitachi IT Operations Directorを無償で利用できるライセンスです。試用版ライセンスの使用期間は、試用版ライセンスの認証後90日間です。100台分のライセンスを利用できます。

使用必須ソフトウェア

組織内のコンピュータで使用を必須とするソフトウェアの定義です。セキュリティポリシーに設定します。

情報収集用ツール

オフライン管理のコンピュータから機器情報を収集するツールです。getinv.vbsコマンドと、機器情報の収集に必要な情報を含んだファイルで構成されています。

診断

セキュリティ状況の判定結果に基づいて、システムが安全かどうかを評価することです。診断結果は、レポートで確認できます。

推奨セキュリティポリシー

Hitachi IT Operations Directorが提供するセキュリティポリシーです。強固なセキュリティ環境で運用するための設定がされています。

スマートデバイス

携帯式の小型端末機です。スマートフォン、タブレットPC、PDAなどが該当します。

製品版ライセンス

購入したライセンスのことです。使用期限はありません。

セキュリティポリシー

危険レベルの判定条件とアクションの条件を設定したルールです。管理用サーバで設定して、管理対象のコンピュータに割り当てます。

セキュリティポリシーには、コンピュータの危険レベルを判定するための条件や、自動的に対策する項目を設定できます。また、判定された危険レベルに応じて利用者への警告メッセージの通知を設定できます。

接続リスト

リモートコントロールする際に、接続先のコンピュータを、Hitachi IT Operations Directorの操作画面とは別に独自に管理できる機能です。

操作ログ

管理対象のコンピュータ上での操作のログ情報です。オンライン管理のコンピュータから収集できます。

ソフトウェアライセンス情報

Hitachi IT Operations Directorで管理できる資産情報の一つです。組織で購入したソフトウェアライセンスを購入単位(資産単位)で管理する情報です。

(タ行)

タスク

管理用サーバからコンピュータにソフトウェアを配布してインストール、ファイルを配布、またはソフトウェアのアンインストールを指令する単位です。ソフトウェアを配布してインストールまたはファイルを配布する場合は、指定したパッケージを配布します。

探索

指定されたネットワークの範囲でネットワークに接続されている機器、またはActive Directoryに登録されている機器を発見することです。

チャットサーバ

チャットを開始するために、各コンピュータからの接続先となる機能です。

追加管理項目

Hitachi IT Operations Directorの各資産情報に任意に追加できる管理項目です。追加管理項目を作成することで、独自の情報を管理できるようになります。

追加ライセンスパック

機器を管理するためのライセンスです。保有しているHitachi IT Operations Directorのライセンス数よりも管理したい機器の台数が多い場合に、購入して追加します。

データベースマネージャ

データベースのバックアップやリストア、データベース領域の再編成をするためのツールです。

デフォルトエージェント設定

エージェントをセットアップする際に必要な、管理用サーバの接続先やインストールの設定などの項目についてHitachi IT Operations Directorが提供するエージェント設定です。

デフォルトポリシー

Hitachi IT Operations Directorが提供するセキュリティポリシーです。基本的なセキュリティ環境を維持するために必要な設定がされています。

デフォルトポリシーは、管理対象のコンピュータにデフォルトで割り当てられます。また、セキュリティポリシーの割り当てを解除した場合に、間接的に割り当てられるセキュリティポリシーがないときは、デフォルトポリシーが割り当てられます。

(ナ行)

ネットワーク制御リスト

機器ごとにネットワーク接続を許可するかどうかの設定です。接続を許可する期間も設定できます。

ネットワークモニタ

ネットワーク接続が許可されていない機器(管理対象または除外対象に登録されていない機器)がネットワークに接続されたことを自動的に検知して、ネットワーク接続を制御する機能です。

ネットワークモニタエージェント

ネットワークを監視するコンピュータにインストールするプログラムです。操作画面からオンライン管理のコンピュータを選択してネットワークモニタを有効にすると自動的にインストールされます。プログラム名は「Hitachi IT Operations Director NM Agent」です。

ネットワークモニタ設定

ネットワークモニタを有効にしたネットワークセグメントに新規に接続された機器のネットワーク接続の制御方法を定義した設定です。

(ハ行)

ハードウェア資産情報

Hitachi IT Operations Directorで管理できる資産情報の一つです。組織で保有する機器(ハードウェア資産)の情報を登録します。

パッケージ

コンピュータに配布したいソフトウェアまたはファイルを、配布画面でHitachi IT Operations Directorに登録したものです。

判定

Hitachi IT Operations Directorが収集した各コンピュータの機器情報と、セキュリティポリシーでの判定項目の設定を比較して、各判定項目およびコンピュータ自身のセキュリティのレベル(危険レベル)を付与することです。

判定除外ユーザー設定ファイル

セキュリティ状況の判定対象から除外するOSのユーザーアカウントを指定するファイルです。

ファイル持ち出しによる不審操作

セキュリティポリシーで、次に示す不審と見なす操作の項目をチェックした場合に検知される不審操作です。

・[添付ファイル付きメールの送受信]

・[Web/FTPサーバの使用]

・[外部メディア(リムーバブルディスク)へのファイルコピーと移動]

ブラックリスト方式

ネットワークへの接続を許可しない機器を指定して、機器のネットワークへの接続を制御する方式です。指定した機器以外のネットワークへの接続が許可されます。

変更履歴

管理対象のコンピュータの機器情報に変更があった場合に、変更の履歴として取得できる情報のことです。操作画面から参照したり、保存用の変更履歴としてCSVファイルに出力したりできます。

保存用の変更履歴

CSVファイルに出力される、保存を目的とした変更履歴のことです。

ホワイトリスト方式

ネットワークへの接続を許可する機器を指定して、機器のネットワークへの接続を制御する方式です。指定した機器以外のネットワークへの接続が遮断されます。

(マ行)

メニューエリア

操作画面の左側に表示されるエリアです。選択した画面に応じてメニューが表示されます。各メニューの項目を選択すると、操作画面の右側のインフォメーションエリアに、対応する情報が表示されます。

(ヤ行)

ユーザーアカウント管理権限

Hitachi IT Operations Directorのユーザーアカウントに設定できる権限の一つです。Hitachi IT Operations Directorのユーザーアカウントを追加したり、削除したりできます。

(ラ行)

ライセンスキーファイル

Hitachi IT Operations Directorのライセンスを購入した際に提供されるファイルです。ライセンス登録時に使用します。

ライセンス登録用ファイル

Hitachi IT Operations Directorに入力してライセンス認証するためのファイルです。オフライン認証する場合に、Web サイトを利用して取得します。

ライセンス認証キー

Hitachi IT Operations Directorを購入すると取得できる、ライセンス認証をするためのキーです。

リクエスタウィザード

コンピュータからコントローラに接続要求を出す際に、 接続方法を設定するウィザードです。

リクエストサーバ

リモートコントロール機能で、コンピュータからの接続要求を受け付ける機能です。

リムーバブルディスク

ディスクドライブからディスクを取り出して交換できる記録媒体です。

リモートインストール

管理用サーバから利用者のコンピュータへ、ネットワークを経由してソフトウェアおよびファイルを一括で配布する機能です。

リモートコントロール機能

遠隔地にあるコンピュータに接続し、呼び出したコンピュータの画面に対してキーボード操作やマウス操作ができる機能です。

リモコンエージェント

エージェントのプログラムの一部です。 リモコンエージェントとコントローラが標準接続することで、すべてのリモートコントロール機能が使用できるようになります。

リモコンプレーヤー

リモートコントロールで、録画したファイルを目的に応じて再生を一時停止したり、再生の一部をスキップしたりして、再生をコントロールする動画プレーヤーです。

レポート

Hitachi IT Operations Directorで管理している情報を、目的別に集計した画面のことです。表示されているイメージをそのまま印刷できます。