5.9.1 タスクの種類
Windowsのタスクスケジューラに設定された、タスクの種類、各タスクの内容、および各タスクを有効にした場合のデフォルトの設定について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) タスクの名称と内容
各タスクの名称と内容について次に示します。各タスクで使用しているファイルは変更しないでください。
-
データメンテナンス(Asset Console)
資産管理データベースのデータの整合性を保つために、更新された情報に合わせて、関連するほかの情報を更新します。また、不要な情報を削除します。
このタスクは資産管理サーバを設定したあと、必ず有効にしてください。
データメンテナンスで実施する作業の指定方法については、「5.9.3 タスク「データメンテナンス(Asset Console)」で実施する作業の指定」を参照してください。
タスク「データメンテナンス(Asset Console)」の戻り値と説明を、次の表に示します。
表5‒4 タスク「データメンテナンス(Asset Console)」の戻り値と説明 戻り値
説明
0x0
正常終了しました。
0x1
該当するデータがありませんでした。
0x2以上
そのほかのエラーで終了しました。
-
期限切れ契約情報通知(Asset Console)
契約期限が迫った保守契約およびリース契約の情報を、資産管理者にメールで通知します。デフォルトでは、2か月以内に迫った契約を通知する設定になっています。メールで通知するタイミングの指定方法については、「5.9.4 契約期限を通知するタイミングの指定」を参照してください。
また、自動的にメールを通知させるためには、Asset ConsoleとMicrosoft Internet Information Servicesで設定が必要です。メール通知するための設定手順については、「5.10 メール通知を使用するための設定」を参照してください。
タスク「期限切れ契約情報通知(Asset Console)」の戻り値と説明を、次の表に示します。
表5‒5 タスク「期限切れ契約情報通知(Asset Console)」の戻り値と説明 戻り値
説明
0x0
正常終了しました。
0x1
該当するデータがありませんでした。
0x2以上
そのほかのエラーで終了しました。
-
ライセンス超過通知(Asset Console)
部署ごとにライセンス保有数とライセンス利用数を集計して、保有数を超過してライセンスを使用している場合に、ライセンス超過の情報をメールで通知します。メールでの通知が不要な場合は、タスク「ライセンスの集計(Asset Console)」を使用してください。集計結果を削除するタイミングの指定方法については、「5.9.5 ライセンスの集計結果を削除するタイミングの指定」を参照してください。
また、自動的にメールを通知させるためには、Asset ConsoleとMicrosoft Internet Information Servicesで設定が必要です。メール通知するための設定手順については、「5.10 メール通知を使用するための設定」を参照してください。
- 注意事項
-
数千台の大規模システムで集計を多数実行する際に、データベースに大量の古い集計結果のデータが残っていると、データの検索、追加および削除に時間が掛かるため、集計の性能が劣化します。資産管理システムが数千台規模になるときは、古くなった集計結果を定期的に削除してください。
タスク「ライセンス超過通知(Asset Console)」の戻り値と説明を、次の表に示します。
表5‒6 タスク「ライセンス超過通知(Asset Console)」の戻り値と説明 戻り値
説明
0x0
正常終了しました。
0x1
該当するデータがありませんでした。
0x2以上
そのほかのエラーで終了しました。
-
ライセンスの集計(Asset Console)
部署ごとにライセンス保有数とライセンス利用数を集計します。保有数を超過して使用しているライセンスがあった場合でも、メールでの通知はしません。
ライセンス超過の情報をメールで通知してほしい場合は、タスク「ライセンス超過通知(Asset Console)」を使用してください。なお、このタスクは実行完了までに時間が掛かるため、「ライセンス超過通知(Asset Console)」との併用はお勧めしません。
集計結果を削除するタイミングの指定方法については、「5.9.5 ライセンスの集計結果を削除するタイミングの指定」を参照してください。
- 注意事項
-
数千台の大規模システムで集計を多数実行する際に、データベースに大量の古い集計結果のデータが残っていると、データの検索、追加および削除に時間が掛かるため、集計の性能が劣化します。資産管理システムが数千台規模になるときは、古くなった集計結果を定期的に削除してください。
タスク「ライセンスの集計(Asset Console)」の戻り値と説明を、次の表に示します。
表5‒7 タスク「ライセンスの集計(Asset Console)」の戻り値と説明 戻り値
説明
0x0
正常終了しました。
0x1
該当するデータがありませんでした。
0x2以上
そのほかのエラーで終了しました。
-
許可外インストール通知(Asset Console)
許可されていないソフトウェアをインストールしている機器の情報を、資産管理者にメールで通知します。
また、自動的にメールを通知させるためには、Asset ConsoleとMicrosoft Internet Information Servicesで設定が必要です。メール通知するための設定手順については、「5.10 メール通知を使用するための設定」を参照してください。
タスク「許可外インストール通知(Asset Console)」の戻り値と説明を、次の表に示します。
表5‒8 タスク「許可外インストール通知(Asset Console)」の戻り値と説明 戻り値
説明
0x0
正常終了しました。
0x1
該当するデータがありませんでした。
0x2以上
そのほかのエラーで終了しました。
-
履歴情報の削除(Asset Console)
保守履歴、資産情報の履歴および変更履歴を、指定した期間の情報を残して削除します。
デフォルトでは、6か月以上経った履歴情報が削除される設定になっています。削除する履歴情報の指定方法については、「5.9.6 削除する履歴情報の種類と履歴情報を削除するタイミングの指定」を参照してください。
タスク「履歴情報の削除(Asset Console)」の戻り値と説明を、次の表に示します。
表5‒9 タスク「履歴情報の削除(Asset Console)」の戻り値と説明 戻り値
説明
0x0
正常終了しました。
0x1
該当するデータがありませんでした。
0x2以上
そのほかのエラーで終了しました。
-
ITDM2 - Manager管理情報の取得(Asset Console)
JP1/IT Desktop Management 2 - Managerの管理情報を、資産管理データベースに取り込みます。
管理情報として取得できる情報の詳細については、「13.1 JP1/IT Desktop Management 2 - Managerから取得できる管理情報」を参照してください。
タスク「ITDM2 - Manager管理情報の取得(Asset Console)」の戻り値と説明を、次の表に示します。
表5‒10 タスク「ITDM2 - Manager管理情報の取得(Asset Console)」の戻り値と説明 戻り値
説明
0x0
正常終了しました。
0x1
該当するデータがありませんでした。
0xA
ユーザ指示によって中止しました。
0x1F以上
そのほかのエラーで終了しました。
なお、エラーの場合はJP1/IT Desktop Management 2 - Managerとの連携のメッセージログ(ASTINVn.LOG)を参照して、原因と対処方法を確認してください。
(2) 各タスクのデフォルトの設定
各タスクを有効にした場合に、実行されるデフォルトのスケジュールの設定について、次の表に示します。
タスクの名称 |
デフォルトのスケジュールの設定 |
---|---|
データメンテナンス(Asset Console) |
毎日、午前5時00分 |
期限切れ契約情報通知(Asset Console) |
毎月1日の午前6時00分 |
ライセンス超過通知(Asset Console) |
毎週月曜日の午前5時30分 |
ライセンスの集計(Asset Console) |
毎週月曜日の午前5時30分 |
許可外インストール通知(Asset Console) |
毎週火曜日の午前5時30分 |
履歴情報の削除(Asset Console) |
毎月1日の午前6時00分 |
ITDM2 - Manager管理情報の取得(Asset Console) |
毎日、午前0時00分 |
なお、同時に複数のタスクが実行されないように、スケジュールを調整してください。