13.18.14 PACKAGING_INFORMATION(パッケージ属性情報の設定)
PACKAGING_INFORMATIONタグでは、パッケージを識別するための情報を設定します。このタグは、dcminstコマンド、dcmpackコマンド、dcmpkgetコマンド、およびdcmpkrmコマンドで使用します。
指定できるパラメタ、およびコマンドの引数との対応を次の表に示します。
パラメタ |
内容 |
コマンドの引数 |
---|---|---|
パッケージ名 |
/p パッケージ名 |
|
パッケージ識別ID |
/I パッケージ識別ID |
|
バージョン/リビジョン |
/v バージョン/リビジョン |
|
世代番号 |
/G 世代番号 |
|
キャビネット名 |
/c キャビネット名 |
|
キャビネット識別ID |
/C キャビネット識別ID |
|
コード種別 |
/KP |
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
PACKAGING_INFORMATION{ package_name=パッケージ名 package_id=パッケージ識別ID version_revision=バージョン/リビジョン generation=世代番号 cabinet_name=キャビネット名 cabinet_id=キャビネット識別ID package_code=コード種別 }
(2) 説明
-
package_name=パッケージ名
パッケージングするユーザプログラム、データの名前を設定します。50文字までのパッケージ名が設定できます。「\」およびスペースは使用できません。
-
package_id=パッケージ識別ID
パッケージごとのユニークなIDを付けます。JP1/IT Desktop Management 2は、このIDを基にパッケージを識別します。IDは1〜44文字で指定してください。半角英数字(英字は大文字だけ)、「-」(ハイフン)、および「_」(アンダーバー)が使用できます。
-
version_revision=バージョン/リビジョン
パッケージのバージョン・リビジョンを設定します。6けたまで設定でき、半角英数字(英字は大文字だけ)および「/」(スラッシュ)が使用できます。また、「\増分値[:開始値]」を指定すると、dcmpackコマンド実行時に自動的にカウントアップさせることができます。この場合、「\増分値」の直前に任意の半角英数字を指定できます。ただし、「\増分値」部分にセットされる数字とのけた数の合計が6けたを超えないよう注意してください。
自動カウントアップの運用では、開始値からスタートして、登録に成功するまで(すでに登録されているパッケージとバージョン/リビジョンの数値が重ならなくなるまで)増分値ずつ加算されます。開始値を省略した場合は0からスタートします。値が6けたを超えるとエラーとなります。
パラメタファイルで自動カウントアップを指定した場合は、dcmpackコマンドでパッケージングを実行するたびに、「:」直後に次回開始値(登録した値+増分値)が上書きされます。開始値が6けたを超えると0にリセットされます。コマンドの引数で自動カウントアップを指定した場合は、開始値は毎回初期値にリセットされます。
-
generation=世代番号
バージョン/リビジョンのほかに、世代番号を付けられます。世代番号によって、同一のバージョン/リビジョンを区分できます。
世代番号は、4けたまでの半角英数字(英字は大文字だけ)で設定してください。また、「\増分値[:開始値]」を指定すると、dcmpackコマンド実行時に自動的にカウントアップさせることができます。この場合、「\増分値」の直前に任意の半角英数字を指定できます。ただし、「\増分値」部分にセットされる数字とのけた数の合計が4けたを超えないよう注意してください。
自動カウントアップの運用では、開始値からスタートして、登録に成功するまで(すでに登録されているパッケージと世代番号の数値が重ならなくなるまで)増分値ずつ加算されます。開始値を省略した場合は0からスタートします。値が4けたを超えるとエラーとなります。
パラメタファイルで自動カウントアップを指定した場合は、dcmpackコマンドでパッケージングを実行するたびに、「:」直後に次回開始値(登録した値+増分値)が上書きされます。開始値が4けたを超えると0にリセットされます。コマンドの引数で自動カウントアップを指定した場合は、開始値は毎回初期値にリセットされます。
-
cabinet_name=キャビネット名
キャビネット名をユニークに設定します。32文字までのキャビネット名が設定できます。「\」、「/」、「*」、「"」、「:」、「;」およびスペースは使用できません。
-
cabinet_id=キャビネット識別ID
キャビネットごとにユニークなIDを、2文字の半角英数字(英字は大文字だけ)で指定します。
-
package_code=コード種別
リモートインストールするパッケージの種別を「P」(PC用)で指定します。コマンドの引数で指定する場合は、「/K」の直後に「P」を指定します。
dcminstコマンド実行時にこのパラメタを省略すると、「P」(PC用)が仮定されます。dcmpkgetコマンド実行時にこのパラメタを省略すると、「P」(PC用)が仮定されます。dcmpkrmコマンドでは必ず指定します。dcmpackコマンドでは指定しても無効になります。
-
P
PC用のパッケージです。
-
(3) 指定できる予約語
このタグでは、予約語として\CY、\CM、\CD、\CH、\CN、\CS、\BY、\BM、\BD、\BH、\BN、\BS、\VERSION、\PKGID、\FILE、\SIZE、\BASEが使用できます。ただし次の制限があります。
-
予約語が使用できるのは、このタグまたは引数をdcmpackコマンドで使用する場合だけです。dcminstコマンド、dcmpkgetコマンド、およびdcmpkrmコマンドでは、予約語は使用できません。
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package_id(/I)に\VERSIONおよび\PKGIDは使用できません。
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version_revision(/v)に\VERSIONは使用できません。
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version_revision(/v)およびgeneration(/G)に「\増分値」と予約語とを同時に指定することはできません。
(4) 注意事項
-
dcminstコマンドおよびdcmpkgetコマンドで複数のパッケージを指定する場合、1つのPACKAGING_INFORMATIONタグ内に複数のパッケージのパラメタを指定できます。パッケージ情報ごとに括弧({ })で囲んで指定してください。PACKAGING_INFORMATIONタグに複数のパッケージを指定する例を次に示します。
PACKAGING_INFORMATION{ {*パッケージ1の情報 package_name=PACKAGE1 package_id=PACK01 : } {*パッケージ2の情報 package_name=PACKAGE2 package_id=PACK02 : } }
-
パッケージ条件で等符号に「<」「<=」「>」「>=」を指定して比較するパッケージで、自動カウントアップ運用とする場合、パラメタの開始値を次のように設定してください。
- バージョン/リビジョン
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100,000以上を指定する(有効けた数が6けたとなるように指定)。
- 世代番号
-
1,000以上を指定する(有効けた数が4けたとなるように指定)。