9.4.2 ジョブの実行状況を確認するときの注意事項
ジョブの実行状況を確認するときの注意事項を次に示します。
(1) 中継システムからの結果通知の保留
配布管理システムからジョブを実行すると、管理対象のコンピュータでは、実行結果を自動的に上位システムに通知します。中継システムを経由したジョブの場合、中継システムが、配下の管理対象のコンピュータでの実行結果と中継システムでの実行結果とをまとめて上位システムに通知します。
しかし、ネットワークが混み合っているときに、中継システムからジョブの実行結果が通知されてくると、ネットワークに掛かる負荷が大きくなってしまいます。このような場合は、中継システムからの結果の通知を一時的に中断させることができます。結果通知を中断させるには、あて先として中継システムを指定した「中継サーバからの結果通知保留」ジョブを実行します。また中断している結果通知を再開させるには、同様に「中継サーバの結果通知保留の解除」ジョブを実行します。
現在中継システムからの結果報告が中断されているかどうかは、[システム構成]ウィンドウまたは[あて先]ウィンドウで中継システムを選択し、[属性]パネルで確認できます。
なお、通知保留状態となっている中継システムがID管理中継の場合、そのIDを指定したジョブの実行結果も中継システム上で保留されます。
(2) 中継システムを経由したジョブの実行状況が変わらない場合
次に示すジョブは、中継システムと下位システムの間でファイルの転送が完了するまで、リモートインストールマネージャでは実行状況が変わりません。
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パッケージの分割配布を指定したジョブ※
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経由した中継システムで、下位システムの起動失敗となったジョブ
注※ エージェント設定の[中継システムの設定]−[JP1/IT Desktop Management 2 - Manager への通知設定]で、[下位のJP1/IT Desktop Management 2 - Agentの分割配布の実行状況を、JP1/IT Desktop Management 2 - Managerに通知する]チェックボックスをオンにした場合、実行状況は変わります。