6.5.2 自動メンテナンスポリシーファイルの編集方法
自動メンテナンスポリシーファイルは、複数のIDの自動メンテナンスポリシーと、複数のあて先グループの自動メンテナンスポリシーをまとめて定義できます。
自動メンテナンスポリシーファイルに次の半角記号を入力する場合は、別の文字列に置き換える必要があります。
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置き換えが必要な半角記号 |
置き換えたあとの文字列 |
|---|---|
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< |
< |
|
> |
> |
|
& |
& |
|
" |
" |
|
' |
' |
自動メンテナンスポリシーファイルの構造を次の図に示します。
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1行目のタグは、XML形式ファイルであることを示すタグです。このタグのencodingに指定した文字コードに従って、ファイルが読み込まれます。このタグを省略した場合は、文字コードがUTF-8のファイルとして読み込まれます。
自動メンテナンスポリシーファイルであることを示すタグは、必ず記述してください。
自動メンテナンスポリシーの定義の一覧(ID)および自動メンテナンスポリシーの定義の一覧(あて先グループ)について、それぞれ次に説明します。
(1) 自動メンテナンスポリシーの定義の一覧(ID)
形式
定義の形式を次に示します。形式中のインデントは、タグの親子関係を示しています。子タグを記述する場合は、必ず親タグの記述が必要です。
<IDPolicyList>
<IDPolicy>
<IDName>ID名</IDName>
<IDPolicyKind>ポリシー種別</IDPolicyKind>
[<CondAssetFieldDefinitionValue>
<AssetFieldDefinitionValue assetItem="資産管理項目">
<AssetFieldDefinitionName>資産管理項目名</AssetFieldDefinitionName>
<AssetFieldDefinitionValue>資産管理項目の値</AssetFieldDefinitionValue>
</AssetFieldDefinitionValue>
</CondAssetFieldDefinitionValue>]
</IDPolicy>
</IDPolicyList>説明
各タグの説明、指定する値、および省略可否を次の表に示します。
|
タグ |
説明 |
指定する値 |
省略可否 |
|---|---|---|---|
|
<IDPolicyList> |
IDの自動メンテナンスポリシーの、定義の一覧であることを示します。 |
− |
○ |
|
<IDPolicy> |
IDの自動メンテナンスポリシーの定義であることを示します。 |
− |
× |
|
<IDName> |
任意のID名を指定します。 |
次の文字を除く、シフトJISコード換算で32バイト以内の任意の文字列 「!」、「"」、「%」、「'」、「*」、「.」、「/」、「:」、「<」、「>」、「?」、「@」、「¥」、「|」、半角スペース、制御文字 |
× |
|
<IDPolicyKind> |
ポリシー種別を指定します。 |
|
× |
|
<CondAssetFieldDefinitionValue> |
資産管理項目によるID登録の条件の、定義の一覧であることを示します。<IDPolicyKind>でassetFieldDefinitionを指定した場合に記述します。 |
− |
○ |
|
<AssetFieldDefinitionValue assetItem="資産管理項目"> |
資産管理項目によるID登録の条件の定義であることを示します。assetItemには、指定する資産管理項目に応じて次の値を指定します。
<AssetFieldDefinitionValue>は、1つのポリシーに対して10個まで定義できます。 |
− |
× |
|
<AssetFieldDefinitionName> |
資産管理項目を指定します。※ |
|
× |
|
<AssetFieldDefinitionValue> |
資産管理項目の値を指定します。※ |
<AssetFieldDefinitionName>で指定した資産管理項目の選択項目 |
× |
- (凡例)
-
−:なし ○:配下に要素がない場合に省略できる ×:省略できない
- 注※
-
他言語の設定がある資産管理項目を指定する場合は、デフォルトの言語の項目名および値で指定してください。
(2) 自動メンテナンスポリシーの定義の一覧(あて先グループ)
形式
定義の形式を次に示します。形式中のインデントは、タグの親子関係を示しています。子タグを記述する場合は、必ず親タグの記述が必要です。
<DestGroupPolicyList>
<DestGroupPolicy>
<DestGroupPolicyKind>ポリシー種別</DestGroupPolicyKind>
[<CondIpAddress>
<FromIpAddress>IPアドレス下限</FromIpAddress>
<ToIpAddress>IPアドレス上限</ToIpAddress>
</CondIpAddress>]
[<CondOSKind>
<OsKind>OS</OsKind>
</CondOSKind>]
[<CondOSKindOption>
<CpuKind>CPUの種別</CpuKind>
<OsSubversion>OSサブバージョン</OsSubversion>
</CondOSKindOption>]
[<CondAssetCostumField>
<AssetCostumFieldName>ハードウェア資産情報の追加管理項目</AssetCostumFieldName>
</CondAssetCostumField>]
[<CondDepartmentGroup>
<TargetGroupRange>部署の階層数</TargetGroupRange>
</CondDepartmentGroup>]
[<CondLocationGroup>
<TargetGroupRange>設置場所の階層数</TargetGroupRange>
</CondLocationGroup>]
[<DestGroupPath>自動メンテナンスポリシーを適用するあて先グループの経路</DestGroupPath>]
[<DestGroupName>自動メンテナンスポリシーを適用するあて先グループ</DestGroupName>]
[<DestGroupTargetHostKind>自動メンテナンスの対象とするコンピュータの管理種別</DestGroupTargetHostKind>]
</DestGroupPolicy>
</DestGroupPolicyList>説明
各タグの説明、指定する値、および省略可否を次の表に示します。
|
タグ |
説明 |
指定する値 |
省略可否 |
|---|---|---|---|
|
<DestGroupPolicyList> |
あて先の自動メンテナンスポリシーの、定義の一覧であることを示します。 |
− |
○ |
|
<DestGroupPolicy> |
あて先の自動メンテナンスポリシーの定義であることを示します。 |
− |
× |
|
<DestGroupPolicyKind> |
ポリシー種別を指定します。 |
|
× |
|
<CondIpAddress> |
IPアドレスによるグルーピングの条件の定義であることを示します。<DestGroupPolicyKind>でipAddressを指定した場合に記述します。 |
− |
○ |
|
<FromIpAddress> |
IPアドレスの下限を設定します。 |
IPv4形式のIPアドレス |
× |
|
<ToIpAddress> |
IPアドレスの上限を設定します。 |
IPv4形式のIPアドレス |
× |
|
<CondOSKind> |
OS種別よるグルーピングの条件の定義であることを示します。<DestGroupPolicyKind>でosTypeを指定した場合に記述します。 |
− |
○ |
|
<OsKind> |
OS種別を指定します。 |
|
× |
|
<CondAssetCostumField> |
ハードウェア資産情報の追加管理項目よるグルーピングの条件の定義であることを示します。<DestGroupPolicyKind>でassetCostumFieldを指定した場合に記述します。 |
− |
○ |
|
<AssetCostumFieldName> |
ハードウェア資産情報の追加管理項目を指定します。<AssetCostumFieldName>は、1個のポリシーに対して6個まで指定できます。※ |
選択型およびテキスト型の、ハードウェア資産情報の追加管理項目 |
× |
|
<CondDepartmentGroup> |
部署の情報によるグルーピングの条件の定義であることを示します。<DestGroupPolicyKind>でdepartmentGroupを指定した場合に記述します。※ |
− |
○ |
|
<CondLocationGroup> |
設置場所の情報によるグルーピングの条件の定義であることを示します。<DestGroupPolicyKind>でlocationGroupを指定した場合に記述します。 |
− |
○ |
|
<TargetGroupRange> |
部署または設置場所の情報によるグルーピングの対象とする階層を指定します。 |
1〜6 |
× |
|
<DestGroupPath> |
自動メンテナンスの対象とするあて先グループが所属する経路を指定します。省略した場合は、すべてのあて先にポリシーが適用されます。このタグは、<DestGroupPolicyKind>で次の値を指定した場合だけ指定できます。
|
あて先グループ名がシフトJISコード換算で32バイト以内の文字列で、全体が区切り文字「¥」を含めてシフトJISコード換算で190バイト以内の経路 |
○ |
|
<DestGroupName> |
自動メンテナンスの対象とするあて先グループを指定します。このタグは、<DestGroupPolicyKind>で次の値を指定した場合だけ指定できます。
|
次の文字を除く、シフトJISコード換算で32バイト以内の任意の文字列 「!」、「"」、「%」、「'」、「*」、「.」、「/」、「:」、「<」、「>」、「?」、「@」、「¥」、「|」、半角スペース、制御文字 |
○ |
|
<DestGroupTargetHostKind> |
自動メンテナンスの対象とするホストの種別を指定します。省略した場合は、すべてのホストが対象となります。 |
|
○ |
|
<CondOSKindOption> |
OS種別よるグルーピングの条件の、詳細の定義であることを示します。<DestGroupPolicyKind>でosTypeを指定した場合に、任意で記述します。 |
− |
○ |
|
<CpuKind> |
32ビット版と64ビット版を分けてグルーピングするかどうかを指定します。省略した場合は、32ビット版と64ビット版を分けないでグルーピングします。 |
|
○ |
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<OsSubversion> |
OS サブバージョンレベルまでグルーピングの対象とするかどうかを指定します。省略した場合は、分OS サブバージョンレベルを対象にしないでグルーピングします。 |
|
○ |
- (凡例)
-
−:なし ○:配下に要素がない場合に省略できる ×:省略できない
- 注※
-
他言語の設定がある資産管理項目を指定する場合は、デフォルトの言語の項目名および値で指定してください。