3.2.4 マルチキャスト配布の実行方法
システム構成を決定したあと、次の手順でマルチキャスト配布を実行します。
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マルチキャスト配布の送信側と受信側で、マルチキャスト配布の設定をする。
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配布管理システムでジョブを作成するとき、配布方式に「マルチキャスト配布」を指定する。
次に各手順を説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) セットアップ
管理対象のコンピュータが接続する上位システムで、マルチキャスト配布の設定をします。次の個所で設定してください。
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JP1/IT Desktop Management 2 - Managerでの設定
セットアップの[リモートインストールマネージャを使用した配布のセットアップ]画面の[マルチキャスト配布]パネル、またはエージェント設定の[通信設定]−[マルチキャスト配布の設定]
このセットアップで、ポート番号とマルチキャストアドレスを設定します。パケットサイズも指定します。設定したマルチキャストアドレスに対して、ジョブは配布されます。なお、セットアップでマルチキャスト配布の設定をしても、ユニキャスト配布を指定したジョブはユニキャスト配布されます。
- セットアップ時の注意事項
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管理対象のコンピュータの接続先の上位システムよりも上位のシステムでは、セットアップにマルチキャスト配布の設定をする必要はありません。例えば、マネージャ、中継システム、管理対象のコンピュータの順に接続している場合、マネージャのセットアップは不要です。
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管理対象のコンピュータが接続する上位システムと管理対象のコンピュータの間に、IPマルチキャストに対応していないルータがある場合は、マルチキャスト配布はできなく、ユニキャスト配布になります。この場合、管理対象のコンピュータが接続する上位システムおよび中継システムで、マルチキャスト配布の設定をしないでください。マルチキャスト配布の設定をしていると、ユニキャスト配布に切り替わるまでに時間が掛かります。
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(2) マルチキャスト配布を指定したジョブの作成
マルチキャスト配布は、ジョブ単位で指定できます。ジョブをマルチキャスト配布したい場合、[ジョブの作成]ダイアログボックスの[ジョブの配布属性]パネルで、「配布方式」に「マルチキャスト配布」を指定します。ジョブの作成の詳細については、「7.3 リモートインストールの実行」を参照してください。