3.1.2 ホストを識別する運用キーの決定
ホストを識別するキーには、ホスト識別子とノード識別キーの2種類があり、どちらもJP1/IT Desktop Management 2のホストを識別する運用キーとして使用できます。
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ホスト識別子は、JP1/IT Desktop Management 2内で一意な値であり、各コンピュータを識別するキー情報です。そのため、ホスト識別子は、次に説明するノード識別キーに比べて、ネットワーク構成の変化による影響を受けません。ホスト識別子はJP1/IT Desktop Management 2 - Agentのインストール時に生成され、JP1/IT Desktop Management 2 - Agentのホスト識別子管理ファイルに保管されます。
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ノード識別キーには、ホスト名またはIPアドレスが使用できます。どちらで管理するかはセットアップ時に選択します。両方を混在して使用することはできないので、JP1/IT Desktop Management 2の運用を開始する前に、どちらを使用するか決めておいてください。
使用するノード識別キーを運用の途中で変更することもできますが、変更の際に一部の情報を削除する必要があるため、お勧めしません。
JP1/IT Desktop Management 2のホストを識別する運用キーを決定するため、ノード識別キーとして、ホスト名とIPアドレスのどちらを使用するかを検討してください。
- 〈この項の構成〉
(1) ノード識別キーの選択
JP1/IT Desktop Management 2を使用するネットワークで、ノード(ホスト)を管理するときに使用する名称をノード識別キーと呼びます。ノード識別キーとして、ホスト名またはIPアドレスが使用できます。
ホスト名とIPアドレスを混在して使用することはできないため、運用を開始する前に、どちらのノード識別キーを使用するかを決めておく必要があります。
(a) ホスト名でJP1/IT Desktop Management 2のノードを管理する場合
次に示すシステムでは、ホスト名を使用してノードを管理してください。
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ファイアウォールを設置しているシステム
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DHCPを使用しているシステム
ホスト名は、「5.1.2 JP1/IT Desktop Management 2でのホスト名の付け方」で示す規則に従って付けてください。