1.6.2　手動でソフトウェアをインストールする場合の注意事項

手動でソフトウェアをインストールする場合の注意事項を示します。

管理対象のコンピュータがWindows 8.1、Windows 8、Windows Server 2012、Windows 7、Windows Server 2008、またはWindows Vistaの場合は、「付録A　8.1・8・2012・7・2008・VistaでJP1/IT Desktop Management 2 - Agentを使用するときの注意事項」もあわせて参照してください。

• 他社ソフトウェアインストール時の注意事項

  他社ソフトウェアのリモートインストール中に、動作中のインストーラに対し画面操作をしないでください。インストールがハングアップする場合があります。

• パスワードロック時の注意事項

  管理対象のコンピュータがパスワードでロックされている（［Ctrl］+［Alt］+［Delete］キーの入力を要求するダイアログボックスが表示されている）と、GUIインストールモードで画面応答が必要なソフトウェアは、画面応答ができないためリモートインストールされません。なお、リモートインストールに対応した日立プログラムプロダクトは、リモートインストール時に画面応答が不要なため、ロックされていてもインストールされます。

• 管理対象のコンピュータが起動できないまたは起動に時間が掛かる

  次に示す場合、管理対象のコンピュータ（または中継システム）が起動できない、または起動に時間が掛かることがあります。

  1. 接続先の上位システムが起動していない。

  2. 前回の起動中に処理できなかったジョブ結果を送信している。

  3. エージェント設定の［基本設定］−［上位システムとの通信のタイミング］で、［システム起動を基準としたポーリングをする］のチェックボックスをオンにし、［ポーリングのタイミング］を［システム起動前］に設定している。

  1.の場合は、接続先の上位システムが起動すれば、管理対象のコンピュータは起動されます。

  2.または3.の場合は、ジョブ結果の送信や上位システムのポーリングが終了すれば、管理対象のコンピュータは起動されます。

• インストールプロセスがハングアップした場合の対処

  リモートインストール時に起動させたユーザプログラムがハングアップしたり、GUIインストールモードでのユーザプログラム終了コード通知インターフェースが不正だったりした場合、リモートインストールのプロセスもハングアップします。プロセスがハングアップしたら、管理対象のコンピュータを再起動してください。

• 分割配布の場合の注意事項

  管理対象のコンピュータがポーリングしない環境での分割配布

  管理対象のコンピュータがポーリングしない場合、サーバからの起動だけで分割配布が実行されます。サーバからの起動に失敗することがある環境では、分割配布の運用を避けることをお勧めします。

  保留と分割配布

  分割配布では分割されたジョブがすべて転送完了したあと、インストールするかしないかを問い合わせる［JP1/IT Desktop Management 2 ジョブの保留］ダイアログボックスが表示されます。このとき、インストールを選択すると、インストールが開始されます。保留を選択すると、インストールは保留され、ユーザからの指示があるまでインストールされません。

  分割配布のインストール日時指定

  インストール日時指定の分割配布のとき、分割配布の途中でインストール日時を過ぎた場合でも、分割配布で分割されたジョブがすべて転送完了したあとにインストールが開始されます。

  分割配布の起動時組み込み

  システム起動時組み込み指定の分割配布の場合、分割されたジョブがすべて転送完了した時点以降の次の起動時にインストールが開始されます。

• 仮想化環境で使用する場合の制限事項

  仮想化環境でJP1/IT Desktop Management 2 - Agent（エージェント）をインストールまたは操作する場合の制限について説明します。なお、OSの種類によっては、JP1/IT Desktop Management 2 - Agent（エージェント）が仮想化環境に対応していない場合があります。

  リモートデスクトップに関する制限事項

  • リモートデスクトップで接続してパッケージをインストールする場合、オフラインインストールはできません。

  • OSがWindows Server 2003の場合、リモートデスクトップで接続してJP1/IT Desktop Management 2 - Agent（エージェント）をインストールまたは操作するときは、コンソールセッションに接続してください。

    コンソールセッションに接続するには、次のように「/console」パラメタまたは「/admin」パラメタを指定してリモートデスクトップ接続を実行します。

    ・/consoleパラメタの場合

    mstsc.exe /console

    ・/adminパラメタの場合

    mstsc.exe /admin

    なお、コンソールセッションに接続するためのパラメタは、リモートデスクトップ接続のバージョンによって異なります。

  • OSがWindows Server 2012、またはWindows Server 2008の場合、リモートデスクトップで接続してJP1/IT Desktop Management 2 - Agent（エージェント）を操作するときは、複数のユーザで同時にJP1/IT Desktop Management 2のアプリケーションを実行できません。

  ユーザの簡易切り替え機能に関する制限事項

  • OSがWindows 8.1、Windows 8、Windows Server 2012、Windows 7、Windows Server 2008、Windows Vistaの場合、ユーザの簡易切り替え機能を使用してJP1/IT Desktop Management 2 - Agent（エージェント）を操作するときは、複数のユーザで同時にJP1/IT Desktop Management 2のアプリケーションを実行できません。

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