2.15 CPU情報についての注意事項
CPU情報についての注意事項を次に示します。
CPU利用時間情報については「4.2.2(1) computerSystemグループ」および「4.3.2(23) computerSystem64グループ」を,CPU利用率情報については「4.3.2(11) cpuUtilグループ」を参照してください。
HP-UX (IPF)の場合のCPU情報については「4.3.2(16) processor64グループ」を参照してください。
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HP-UX (IPF)のSNMPエージェントは,デフォルトでは有効化または無効化されているプロセッサかどうかに関係なくOSから取得できるすべてのプロセッサの情報を取得します。
環境変数定義ファイルSnmpHtcunix2でSNMP_HTC_HPUX_ENABLE_PROCESSOR環境変数にYを指定すると,SNMPエージェントは有効化されているプロセッサの情報だけを取得できます。環境変数定義ファイルのパスは,「付録A SNMPエージェントのファイルの一覧」を参照してください。SNMP_HTC_HPUX_ENABLE_PROCESSOR環境変数の指定例を次に示します。
(例)
SNMP_HTC_HPUX_ENABLE_PROCESSOR=Y export SNMP_HTC_HPUX_ENABLE_PROCESSOR
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Solaris,AIXおよびLinuxでは,SNMPエージェントに設定されているCPU利用率取得のインターバル時間(デフォルト5分)ごとに,CPU利用率情報を更新します。そのため,CPU利用率を収集する場合は,CPU利用率取得のインターバル時間より大きい収集間隔を設定してください。
このCPU利用率取得のインターバル時間(単位分)は,CPU利用率を定期に収集するデーモンプロセスであるhtc_monagt1プロセスの-iオプションで設定します。このインターバル時間の範囲は,0から1,440です。なお,0の場合はCPU利用率情報を取得しません。また,Solaris,AIXおよびLinuxの場合,SNMPエージェントが起動してから最初のCPU利用率情報を取得するまでのインターバル時間内では,CPU利用率情報すべてのMIB値は,noSuchNameで応答します。
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SolarisおよびAIXでは,SNMPエージェントに設定されているCPU利用時間情報取得のインターバル時間(デフォルト5分)ごとに,CPU情報を更新します。そのため,CPU利用時間を収集する場合は,CPU利用情報取得のインターバル時間より大きい収集間隔を設定してください。
このCPU利用時間情報取得のインターバル時間(単位分)は,CPU利用時間を定期に収集するデーモンプロセスであるhtc_monagt1プロセスの-sオプションで設定します。このインターバル時間の範囲は,0から1,440です。なお,0の場合はCPU利用時間情報を取得しません。また,SolarisおよびAIXの場合,SNMPエージェントが起動してから最初のCPU利用時間情報を取得するまでのインターバル時間内では,CPU利用時間情報すべてのMIB値は,noSuchNameで応答します。
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SolarisでCPUのonline/offline状態を変更した場合,OSからCPU情報が取得できないため,一時的にCPU利用時間の情報とCPU利用率の情報(cpuUtilInterval以外)のMIB値はすべてnoSuchNameエラーで応答します。
そのあと,CPU利用時間取得のインターバル時間,およびCPU利用率取得のインターバル時間が経過してOSからCPU情報が取得できるようになれば,すべてのMIB値は取得できるようになります。
CPUのonline/offline状態が変更されても取得するCPU番号には変更はありません。
なお,CPU利用時間の情報については,CPU状態の変更を実行したあとのCPU利用時間情報取得のインターバル時間から,値がリセットされます。
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AIXでは,DLPAR(Dynamic Logical Partition)によってCPUがダイナミックに追加・削除される場合があります。CPUがダイナミックに追加・削除された場合,OSからCPU情報が取得できないため,一時的にCPU利用時間の情報とCPU利用率の情報(cpuUtilInterval以外)のMIB値はすべてnoSuchNameエラーで応答します。そのあと,CPU利用時間取得のインターバル時間,およびCPU利用率取得のインターバル時間が経過してOSからCPU情報が取得できるようになれば,すべてのMIB値は取得できるようになります。
なお,CPU利用時間の情報については,CPUの追加・削除を実行したあとのCPU 利用情報取得のインターバル時間から,値がリセットされます。
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AIXでSNMPエージェントが取得するCPU利用率は,デフォルトでは個々のCPUの利用率を加算しCPU数で割り算した結果の小数点以下を切り捨てた値です。
SMT環境では,環境変数定義ファイルSnmpHtcmonagt1でSNMP_HTC_AIX_CPU_SMT環境変数にYを指定すると,マシン全体のCPU利用率を取得できます。環境変数定義ファイルのパスは,「付録A SNMPエージェントのファイルの一覧」を参照してください。
SNMP_HTC_AIX_CPU_SMT環境変数の指定例を次に示します。
(例)
SNMP_HTC_AIX_CPU_SMT=Y export SNMP_HTC_AIX_CPU_SMT