2.9.5 ネイティブエージェントアダプターの使用上の注意事項
ネイティブエージェントアダプターを使用する場合の注意事項を次に示します。
- 〈この項の構成〉
(1) ネイティブエージェントの再起動時の注意事項
SolarisおよびAIXの場合,ネイティブエージェントアダプターを使用していて,個別にネイティブエージェントを再起動するとき,ネイティブエージェントがUDPポート8161をバインドするように再起動しなければなりません。このような場合,ネイティブエージェントの起動,停止コマンドの代わりに,snmpstopコマンド(引数なし),snmpstartコマンド(引数なし)を使用してください。snmpstopコマンド(引数なし)はネイティブエージェントを停止し,snmpstartコマンド(引数なし)はネイティブエージェントを起動します。
(2) naa.cnf定義ファイル削除時の注意事項
naa.cnf定義ファイルを削除した状態でネイティブエージェントアダプターを起動しないでください。naa.cnf定義ファイルを削除してネイティブエージェントアダプターを起動すると,ネイティブエージェントからMIB-II情報だけを取得するように動作します。取得するMIBオブジェクトをnaa.cnf定義ファイルに指定するようにしてください。
(3) naaagtのSNMPパケット送信ポート変更時の注意事項
SolarisおよびAIXの場合,UDPポート8161がすでにほかのプログラムに使用されている場合は,SNMPエージェントを停止した状態で,naaagtプロセスのSNMPパケット送信ポートとネイティブエージェントのSNMP受信ポートを,そのシステムで使用していないポート番号に変更してください。naaagtプロセスのSNMPパケット送信ポートはnaaagtプロセスの-portオプションを指定します。ネイティブエージェントのSNMP受信ポートを変更する方法を次に示します。変更後はsnmpstartコマンド(引数なし)を使用して,SNMPエージェントを再起動してください。
- AIXの場合
-
「3.4 SNMPエージェントのSNMP受信ポートの変更」を参照してください。
- Solaris 10の場合
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SMF機能を適用していないシステムの場合は/etc/init.d/init.smaファイルの次の行を変更してください。
prog="/usr/sfw/sbin/snmpd udp:8161"
SMF機能を適用しているシステムの場合は/lib/svc/method/svc-smaファイルの次の行を変更してください。
/usr/sfw/sbin/snmpd udp:8161
- Solaris 11の場合
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/lib/svc/method/svc-net-snmpファイルの次の行を変更してください。
/usr/sbin/snmpd udp:8161
(4) naa.cnf定義ファイルの仕様についての注意事項(Solarisの場合)
Solaris版SNMPエージェントのnaaagtプロセスが参照するnaa.cnf定義ファイルと,NNMが提供するnaaagtプロセスが参照するnaa.cnf定義ファイルとは,パス名および定義の仕様が異なります。NNMが提供するnaa.cnf定義ファイルをSNMPエージェントでそのまま使用することはできません。SNMPエージェントのnaa.cnf定義ファイルの仕様については,「6. 定義ファイル」の「構成定義ファイル(naa.cnf)」を参照してください。