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JP1 Version 10 JP1/Cm2/SNMP System Observer


2.6.3 マップ連携(シンボル連携)

マップ連携(シンボル連携)機能では,リソース収集(しきい値監視)でのリソース状態,およびアプリケーション状態(プロセス・サービス監視)が,「正常(域)」「警戒(域)」「危険(域)」「認識不能」の各状態に応じたステータスとしてNNMiマップビュー上のノードシンボルに登録されます。これによって,SSOの監視状態が,NNMiマップビュー上のノードシンボルの色によって視覚的に把握できるようになります。特に,「警戒」や「危険」になっている監視サーバの有無が把握しやすくなります。

また,イベント送信先定義ファイル(ssodest.conf)を設定することで,他ホスト上のNNMiに登録することもできます。

NNMiマップビューおよびノードのプロパティ画面での表示例を,次の図に示します。

図2‒65 NNMiマップビューおよびノードのプロパティ画面

[図データ]

NNMiマップビュー上では,SSOの監視状態(リソース状態およびアプリケーション状態)に対応したステータスを登録することで,ノードシンボルが緑,黄,青緑,オレンジ,または赤で表示されます。ただし,ノードシンボルの色は,ノードのプロパティ画面に表示されるステータスのうち,最も重大度の高いステータスに対応する色になります。

SSOの監視状態とNNMiに登録するステータスの対応については,「(2) SSOの監視状態とNNMiに登録するステータスの対応」を参照してください。

ノードシンボルの色およびNNMiのステータスがどのように決定されるかについては,「(3) NNMiに登録するステータスの決定方式」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) マップ連携(シンボル連携)の動作条件

(a) ステータスの登録条件

次の条件がすべて成立すると,SSOのリソース状態またはアプリケーション状態が,NNMiマップビュー上のノードのプロパティにステータスとして登録されます。

  • NNMi連携可

  • ssoapmon動作定義ファイル(ssoapmon.def)またはssocolmng動作定義ファイル(ssocolmng.def)のnnm-map-coop:キーの値が「on」である

  • しきい値監視を「する」に設定している(リソース収集の場合)

  • 収集(監視)開始後,最初のリソース状態またはアプリケーション状態が決定している

注※

収集(監視)を停止しないままssocolmngまたはssoapmonデーモンプロセスを停止し,次回デーモンプロセス再起動時にその収集(監視)が自動的に再開される場合を含みます。

(b) ステータスの更新条件

ステータスの登録条件成立中,次のどちらかの事象が発生したタイミングでステータスが更新されます。

  • リソース状態またはアプリケーション状態が変化した

  • ssomapstatus -syncコマンドを実行した

ssomapstatusコマンドについては,「6. コマンド ssomapstatus」を参照してください。

(c) ステータスの削除条件

NNMiマップビュー上のノードのプロパティに登録されたステータスは,次の事象のうちどれか一つが発生したタイミングで削除されます。

  • 収集(監視)が停止された

  • 収集状態が「待機中」または「収集不可」に変化した

  • しきい値監視を「しない」に設定した(リソース収集の場合)

  • ssomapstatus -delコマンドを実行した

注※

収集(監視)条件の削除およびデーモンプロセスの停止を含みます。

ssomapstatusコマンドについては,「6. コマンド ssomapstatus」を参照してください。

(d) NNMi連携不可となった場合の動作

NNMi連携不可となった場合は,NNMiマップビュー上のノードのプロパティに登録されたステータスはそのまま残り,再度NNMi連携可となったタイミングで最新のステータスに更新されます。ただし,NNMi連携不可となっている間に収集条件を削除した場合は,削除した収集条件に対応するステータスは削除されないで残ります。このときは,ssomapstatus -delコマンドでステータスを削除してください。ssomapstatusコマンドについては,「6. コマンド ssomapstatus」を参照してください。

(e) ステータスの登録,更新,および削除について

ステータスの登録,更新,および削除は,NNMiのノード管理モード(「管理対象」,「非管理対象」,および「サービス停止中」)に関係なく実施されます。

(2) SSOの監視状態とNNMiに登録するステータスの対応

SSOの監視状態とNNMiに登録するステータスの対応を次の表に示します。

表2‒14 SSOの監視状態とNNMiに登録するステータスの対応

SSOの監視状態

NNMiに登録するステータス

監視対象

監視状態

ステータス※1

結果

リソース状態

正常域

正常域

SSO_Resource_Normal

警戒域

警戒域,注意域※2,重要警戒域,または危険域

SSO_Resource_Warning

危険域

重要警戒域または危険域※2

SSO_Resource_Critical

認識不能

注意域

SSO_Resource_Unknown

アプリケーション状態

正常

正常域

SSO_Application_Normal

警戒

警戒域,注意域※2,重要警戒域,または危険域

SSO_Application_Warning

危険

重要警戒域または危険域※2

SSO_Application_Critical

認識不能

注意域

SSO_Application_Unknown

注※1

それぞれのステータスに対応するノードシンボルの色を次に示します。

正常域:緑

警戒域:黄

注意域:青緑

重要警戒域:オレンジ

危険域:赤

注※2

SSOの監視状態のうち,警戒域に対応するステータスは4種類から選択できます。また,危険域に対応するステータスは2種類から選択できます。NNMiのステータスの指定方法については,「7.3.7 ssoapmon動作定義ファイル(ssoapmon.def)」および「7.3.8 ssocolmng動作定義ファイル(ssocolmng.def)」のmap-status-warning:キーおよびmap-status-critical:キーの説明を参照してください。

(3) NNMiに登録するステータスの決定方式

監視サーバごとに複数のリソースを監視したり複数のアプリケーションを監視したりすると,それに応じてリソース状態およびアプリケーション状態も複数持つことになりますが,リソース監視とアプリケーション監視でそれぞれ重大度が最も高いステータスを一つだけ登録します。ステータスは,次の方式に従って決定されます。

注※

ノードの色は,NNMiが登録するステータスも含めて決定されます。

NNMiに登録するステータスの決定の様子を次の図に示します。

図2‒66 NNMiに登録するステータスの決定の様子

[図データ]