インストールしたあとのJP1/NETM/DMのプログラムは,同一バージョンまたはそれより新しいバージョンで上書きインストールできます。同一バージョンで上書きインストールすると,インストール内容を変更したり,同じ設定で修復インストールしたりできます。同一バージョンでの上書きインストールによるインストール内容の変更や修正は,メンテナンスウィザードから行います。詳細は,「1.3 インストール内容を変更する」を参照してください。
なお,インストール先のシステムによって,上書きインストールできるプログラムが異なります。上書きインストールできるプログラムとシステムの関係を次の表に示します。
表1-7 上書きインストールできるプログラムとシステムの関係
| インストールするプログラム |
インストール先のシステム |
| マネージャ |
中継マネージャ |
中継システム |
クライアント |
| JP1/NETM/DM Manager |
マネージャ |
○ |
× |
× |
○※ |
| 中継マネージャ |
○ |
○ |
× |
× |
JP1/NETM/DM Clientおよび
JP1/NETM/DM Client - Base |
中継システム |
× |
× |
○ |
○ |
| クライアント |
○※ |
× |
× |
○ |
(凡例)○:インストールできる ×:インストールできない
- 注※
- 上書きインストールはされません。二つのプログラムがインストールされている状態になります。
上書きインストール時の注意事項を次に示します。バージョンアップ時の注意事項については,「付録A.1 JP1/NETM/DMのバージョンアップ」を参照してください。
- 上書きインストールした場合,バージョンアップ前の既存の設定内容が引き継がれます。インストール時の各ダイアログボックスには既存の設定内容が表示されますので,変更したい場合だけ設定し直してください。
- JP1/NETM/DM ClientにJP1/NETM/DM Client - Baseを上書きインストールした場合,インストールしたあとに使用できる機能は,JP1/NETM/DM Client - Baseの機能の範囲になります。
- JP1/NETM/DM ClientまたはJP1/NETM/DM Client - Baseを,バンドル版のJP1/NETM/DM Clientに上書きインストールしないでください。上書きインストールした場合,動作は保障されません。
- 「Asset Information Manager Limited」を上書きインストールする場合は,次に示す順番でサービスを停止してください。
- World Wide Web Publishing ServiceまたはWorld Wide Web Publishing
- Asset Information Synchronous Service,「Asset Information Manager Limited」のコマンドおよびタスク
- JP1/NETM/Client Security Control - Manager(JP1/NETM/CSCと連携している場合)
また,上書きインストールしたあとに「Asset Information Manager Limited」を使用するときは,停止時と逆の順番でサービスを起動してください。
- 「Asset Information Manager Limited」を上書きインストールすると,サービス「Asset Information Synchronous Service」の「スタートアップの種類」は,「手動」に設定されます。必要に応じて「自動」に変更してください。
- クラスタシステム環境のJP1/NETM/DM Managerを上書きインストールする手順については,「11.1.5 クラスタシステム環境を再構築する場合の手順」を参照してください。
- JP1/NETM/DM ManagerまたはJP1/NETM/DM Clientの上書きインストールが完了したあとに,他製品をインストールする場合は,コンピュータを再起動してからインストールしてください。
- 注意
- インストール済みのJP1/NETM/DMのバージョンよりも,古いバージョンでの上書きインストールはできません。特に,JP1/NETM/DM 06-72以降をインストールしたあとには,JP1/NETM/DM 06-71以前を上書きインストールしないでください。アンインストールが正常にできなくなります。
Windows Server 2008,Windows Server 2012にJP1/NETM/DM Managerをインストールした後,イベントログ(システム)に次のメッセージが出力される場合がありますが,動作上,問題はありません。
- Remote Install Serverサービスは,対話型サービスとしてマークされています。
しかし,システムは対話型サービスを許可しないように構成されています。
このサービスは,正常に機能しない可能性があります。
- Hitachi Alert Process Serviceサービスは,対話型サービスとしてマークされています。
しかし,システムは対話型サービスを許可しないように構成されています。
このサービスは,正常に機能しない可能性があります。
- Hitachi SMC Serviceサービスは,対話型サービスとしてマークされています。
しかし,システムは対話型サービスを許可しないように構成されています。
このサービスは,正常に機能しない可能性があります。
Windows Vista,Windows 7,Windows 8,Windows Server 2008,Windows Server 2012にJP1/NETM/DM ClientまたはJP1/NETM/DM Client - Baseをインストールした後,イベントログ(システム)に次のメッセージが出力される場合がありますが,動作上,問題はありません。
- Client Install Serviceサービスは,対話型サービスとしてマークされています。
しかし,システムは対話型サービスを許可しないように構成されています。
このサービスは,正常に機能しない可能性があります。
- Hitachi Alert Process Serviceサービスは,対話型サービスとしてマークされています。
しかし,システムは対話型サービスを許可しないように構成されています。
このサービスは,正常に機能しない可能性があります。
- Hitachi SMC Serviceサービスは,対話型サービスとしてマークされています。
しかし,システムは対話型サービスを許可しないように構成されています。
All Rights Reserved. Copyright (C) 2013, 2015, Hitachi, Ltd.
Copyright, patent, trademark, and other intellectual property rights related to the "TMEng.dll" file are owned exclusively by Trend Micro Incorporated.