JP1/NETM/Network Monitor - Manager

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8.1 連携コマンド

【名前】
nxnmcmds - 連携機能ユーティリティコマンド
【形式】
  1. nxnmcmds -l [n]
  2. nxnmcmds -o ファイル名
  3. nxnmcmds -r
  4. nxnmcmds -p ファイル名
  5. nxnmcmds -b ファイル名
  6. nxnmcmds -f -p| -r|-q|-cleardb MACアドレス [IPアドレス] [有効期限] [停止期間監視] [ネットワークアドレス]
【機能説明】
nxnmcmdsコマンドは連携機能(許可機器/排除機器登録)の情報表示・出力と制御を行います。
nxnmcmdsには以下のオプションがあります。
-lオプション:
連携ログを表示します。表示件数nを指定すると,最新から指定件数表示され,省略すると,全件表示します。
-oオプション:
連携機能により設定された許可機器一覧/排除機器一覧を出力します。
指定したファイルに,CSV形式で出力されます。
-rオプション:
許可機器一覧/排除機器一覧の更新要求を行います。
-pオプション:
指定された許可機器一覧ファイルを全監視装置へ配信します。
4.7 オプション」で,「連携機能で,許可機器/排除機器一覧を更新する」がチェックされている必要があります。また,更新方法は,「コマンド」を指定します。
-bオプション:
指定された排除機器一覧ファイルを全監視装置へ配信します。
4.7 オプション」で,「連携機能で,許可機器/排除機器一覧を更新する」がチェックされている必要があります。また,更新方法は,「コマンド」を指定します。
-fオプション:
ネットワークへの接続許可/拒否の設定を行い,許可機器一覧,または,排除機器一覧を全監視装置へ配信します。登録可能な機器は,262140台までです(262140=65535×4)。
4.9 各種情報の編集」のネットワーク制御連携機能で,「連携製品にて,許可機器/固定機器一覧を更新する」,もしくは,「4.7 オプション」で,「連携機能にて,許可機器/固定機器一覧を更新する」がチェックされている必要があります。また,更新方法は,「関数」を指定します。
なお,ネットワーク制御連携機能を使用する場合,MACアドレスは必須で,IPアドレス等,その他の項目は省略できます。
4.7 オプション」で連携機能をチェックした場合には,MACアドレスを指定しないことが可能で,IPアドレスだけでの接続許可/拒否が可能になります。なお,MACアドレスとIPアドレスの両方を省略することはできません。
-pオプション:
 接続を許可します。
 書式:
 nxnmcmds -f -p MACアドレス [IPアドレス] [有効期限] [停止期間監視] [ネットワークアドレス]
 nxnmcmds -f -p ゛゛IPアドレス [有効期限] [停止期間監視]
-rオプション:
 接続を拒否します。
 書式:nxnmcmds -f -r MACアドレス
    nxnmcmds -f -r ゛゛ IPアドレス
-qオプション:
 接続許可/拒否の状態を表示します。
 書式:nxnmcmds -f -q MACアドレス
    nxnmcmds -f -q ゛゛ IPアドレス
-cleardbオプション:
 データベースをクリアします。
 本オプションを実行すると,許可機器一覧(通常モード),排除機器一覧(簡易モード)がすべて削除されます。なお,実行後,機器一覧の配信は行われません。
【実行例】
1) 接続を許可(-pオプション)
 
      C:\>nxnmcmds -f -p 00:00:00:00:00:01 
      MAC(00:00:00:00:00:01) is permitted.
        ・MACアドレスのみで許可する場合
            C:\>nxnmcmds -f -p 00:00:00:00:00:01
        ・MACアドレスとIPアドレスで許可する場合
            C:\>nxnmcmds -f -p 00:00:00:00:00:01 192.168.0.10
        ・IPアドレスのみで許可する場合
            C:\>nxnmcmds -f -p ゛゛ 192.168.0.10
        ・MACアドレスのみで許可し,有効期限を指定する場合
            C:\>nxnmcmds -f -p 00:00:00:00:00:01 ゛゛ 2006.12.31
        ・MACアドレスのみで許可し,停止期間を監視する場合
            C:\>nxnmcmds -f -p 00:00:00:00:00:01 ゛゛ ゛゛Y
        ・MACアドレスを特定のネットワークのみで許可する場合
            C:\>nxnmcmds -f -p 00:00:00:00:00:01 ゛゛ ゛゛ ゛゛ 192.160.0.0
        ・MACアドレスとIPアドレスで許可する場合
          (IPアドレスとネットワークアドレスが両方指定された場合はIPアドレスが有効)
            C:\>nxnmcmds -f -p 00:00:00:00:00:0101 192.168.0.10 ゛゛ ゛゛ 192.168.0.0
 
2) 接続を拒否(-rオプション)
 
          C:\>nxnmcmds -f -r 00:00:00:00:00:01 
          MAC(00:00:00:00:00:01) is refused.
 
          C:\>nxnmcmds -f -r ゛゛ 192.168.0.10
          IP(192.168.0.10) is refused.
 
3) 接続許可/拒否の表示(-qオプション)
 
          C:\>nxnmcmds -f -q 00:00:00:00:00:01 
            START:PERMIT
            MAC:00:00:00:00:00:01
 
          C:\>nxnmcmds -f -q ゛゛ 192.168.0.10
            START:PERMIT
            MAC:
            IP:192.168.0.10
 
4) データベースをクリア(-cleardbオプション)
 
          C:\>nxnmcmds -f -cleardb
【診断】
正常終了した場合,終了ステータスに0が返り,異常終了した場合には,0以外が返ります。異常終了した場合に表示されるエラーメッセージの一覧を以下に示します。
コード 意味 エラーメッセージ
0 正常終了
2 パラメータ異常 Illegal parameter.(パラメータ)
3 動作モード異常 Not partner mode.※1 Illegal mode.※2
4 未初期化 Not initialized.
11 WindowsのAPI呼び出しが失敗 Cannot request. [API=' 関数名', errno= エラーコード]Cannot open log file. [API=' 関数名', errno= エラーコード]
12 連携API呼び出しが失敗 Cannot access CSC. [API=' 関数名', errno= エラーコード]
注※
通常モードの時に-bオプション,簡易モードの時に-pオプションを指定した場合に※2が表示されます。そのほかの場合には,※1が表示されます。
 
また,異常時の対処法は以下のとおりです。
コード 意味 対処法
0 正常終了
2 パラメータ異常 コマンドのパラメータを見直してください。
3 動作モード異常 動作モード(通常/簡易),更新方法(コマンド/関数),連携機能の指定(連携機能にて,許可機器/排除機器を更新する)を見直してください。(「4.7 オプション」を参照してください)
4 未初期化 サービスを起動してください。
11 WindowsのAPI呼び出しが失敗 エラーコードを確認してください。
12 連携API呼び出しが失敗 エラーコードを確認してください。