JP1/NETM/Network Monitor - Manager
統合管理のための設定を行います。
「オプション」画面は,「編集」メニューの「オプション」,または,ツールバーの「オプション」から表示します。
なお,設定変更後は,サービスの再起動が必要です。設定を変更すると,「変更を反映するため,サービスを再起動してもよろしいですか?」と表示されますので,「はい」を選択してください。「いいえ」を選択した場合には,別途サービスマネージャの「再起動」が必要となります。「4.18 サービスの起動・停止」を参照してください。設定内容を以下に示します。
表4-5 オプションメニュー一覧
| NO | タブ | 項目 | 詳細 | 指定範囲 | デフォルト | |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | データ | データ | データディレクトリ | ダウンロードデータを格納するディレクトリ。指定がない場合,[インストールディレクトリ]\dataです。 | 最大256バイト | 指定なし[インストールディレクトリ]\data |
| 2 | 蓄積期間 | ダウンロードデータを蓄積する期間です(日単位)。 | 1〜31日 | 7日 | ||
| 3 | グループ名(互換モード) | 旧バージョンの監視装置一覧をそのまま使用するために,グループ名を指定します。 | − | Group | ||
| 4 | ログ | 表示件数 | ログを表示する件数を指定します。 | 1〜16384 | 4096 | |
| 5 | ログディレクトリ | ログをダウンロードするディレクトリを変更する場合に指定します。「4.5 ダウンロード」を参照してください。 | 最大256バイト | 指定なし | ||
| 6 | ログディレクトリを指定した場合,削除しない | チェックした場合,ログファイルを自動で削除しません。ログファイルが不要となった場合,ユーザが削除する必要があります。ディスクが満杯にならないよう,十分注意ください。 | − | チェックなし | ||
| 7 | 取得データ | ダウンロード・表示対象のファイルを指定します。対象は下記となります。
|
− | チェックあり(排除機器とスイッチだけチェックなし) | ||
| 8 | 動作モード | 許可機器一覧を使用するか,排除機器一覧を使用するかを設定します。 この設定は対象が監視装置と集中監視サーバが共存している場合には指定できません。監視装置と集中監視サーバが共存する場合は,「通常」モードのみ有効です。 |
− | 通常(許可機器一覧を使用する) | ||
| 9 | 機器一覧の管理単位 | 各種機器一覧ファイルを管理する単位を指定します。指定単位は以下です。
|
− | なし | ||
| 10 | 通信 | 共通ログイン情報 | ユーザ名 | 監視装置または集中監視サーバへログインするためのユーザ名を指定します。(※1) | 30バイトまで | 指定なし |
| 11 | パスワード | 監視装置または集中監視サーバへログインするためのパスワードを指定します。(※1) | 16バイトまで | 指定なし | ||
| 12 | タイムアウト | サーバ接続 | 監視装置,集中監視サーバへの接続タイムアウト時間です(秒単位)。 | 1〜60 | 5 | |
| 13 | 受信 | 監視装置,集中監視サーバからのデータの受信タイムアウト時間です(秒単位)。 | 1〜120 | 30 | ||
| 14 | 遅延時間 | ダウンロードやそのほかの要求を一括で行う場合の各要求間の遅延時間を指定します(ミリ秒単位)。 | 0〜60000 | 100 | ||
| 15 | HTTPポート番号 | 監視装置または集中監視サーバとHTTPプロトコルで通信を行うためのポート番号。 | 0〜65535 | 80 | ||
| 16 | リトライ | 回数 | 監視装置,集中監視サーバに対して,管理ツールから,許可機器一覧/固定機器一覧/排除機器一覧の登録に失敗した場合のリトライ回数。 | 0〜100 | 0 | |
| 17 | 間隔 | 監視装置,集中監視サーバに対して,管理ツールから,許可機器一覧/固定機器一覧/排除機器一覧の登録に失敗した場合のリトライ間隔(秒単位)。 | 0〜600 | 0 | ||
| 18 | 表示 | 表示 | 表示アプリケーション対象は下記
|
表示アプリケーションの指定がない場合,メモ帳で開きます。表示アプリケーションが指定された場合,ファイル名を第一引数に指定して開きます。 | − | 指定なし |
| 19 | 関連付けられたアプリケーション | チェックされていると,「表示アプリケーション」を無視し,関連づけられたアプリケーションで開きます。(例えば,csvファイルは,EXCELで開きます) | − | チェックなし | ||
| 20 | ツール | 連携ツール | 「ツール」メニューの連携ツール起動を実行したときに,起動するプログラムを指定します。通常,JP1/NETM/Network Monitorと連携するツールの管理コマンドなどを指定します。 | 最大256バイト | なし | |
| 21 | 通知 | イベント通知 | 監視装置からのイベント通知を受信する | チェックすると監視ネットワークからのイベントを受信します。 | − | チェックなし |
| 22 | 受信ポート番号 | 統合管理ツールが監視ネットワークからのイベント通知を受信するポート番号を指定します。0を指定時には,受信しません。 | 0-65535 | 0 | ||
| 23 | イベント受信後,ポップアップウィンドを表示する | 監視ネットワークからのイベントを受信した時にウィンドを開いて表示します。ウィンドがすでに開いている場合は,イベントメッセージがウィンドに追加されます。 | − | チェックなし | ||
| 24 | 表示件数 | 監視ネットワークからのイベント通知の表示件数です。 | 1-1024 | 100 | ||
| 25 | 通知パラメータ | 起動コマンド | イベント発生時に起動するコマンドをフルパスで指定します。 | 最大は256バイト | 指定なし | |
| 26 | メール | メール送信用のコマンドをフルパスで指定します。 | 最大は256バイト | 指定なし | ||
| 27 | 監視装置監視 | 定期的に監視装置の情報収集を行う | チェックを付けると以下のパラメータの周期で監視装置と集中監視サーバの生死監視を行います。 | − | チェックなし | |
| 28 | 情報収集間隔 | 各監視装置と集中監視サーバに対して情報を収集する周期を指定します(単位:分)。 | 1-1440 | 10 | ||
| 29 | 停止認識時間 | 監視装置または集中監視サーバのネットワーク監視処理が指定した時間以上動作していない場合,監視処理が停止していると判断します(単位:分)。ただし,ネットワーク監視処理は2分周期で行っているため,停止認識時間には,2分以上を指定してください。 | 1-1440 | 5 | ||
| 30 | 停止認識回数 | 指定した回数以上連続して,監視ネットワークからの情報収集ができなかった場合,監視装置または集中監視サーバが停止していると認識します。 | 1-1024 | 3 | ||
| 31 | 機器一覧 | 更新 | 連携機能にて,許可機器一覧/排除機器一覧を更新する | 連携コマンド,または連携関数(DLL)を使用して機器一覧を更新するときにチェックします。「ツール」メニューから「WebConsoleの初期設定」を実行した際,自動的にチェックされます。 | − | チェックなし |
| 32 | データベースディレクトリ | 連携機能使用時に,許可機器/排除機器一覧の情報を格納するディレクトリ。 | − | [インストールディレクトリ]\csc | ||
| 33 | 更新方法 | 連携コマンド(nxnmcmds.exe)を使用するときには「コマンド」,連携関数(nxnm_csc.dll)を使用するときには「関数」を指定します。ただし,(nxnmcmds.exe)の「-f」オプションを指定する際は「関数」を指定します。 | コマンド | |||
| 34 | ファイル作成方法 | 全ネットワークで共通の許可機器/排除機器一覧を使用する(一つのファイル)か,各ネットワークごとに許可機器/排除機器一覧を作成するか,を指定します。 本設定は,更新方法を「関数」にした場合だけ有効です。この場合,MACアドレスだけを指定すると,全ネットワークに登録され,IPアドレスを指定すると,そのIPアドレスの属するサブネットワークを監視するネットワークにだけ登録されます。 |
− | 全監視共通 | ||
| 35 | 更新タイミング | API呼び出しにより,即時,更新する | 連携プログラムからの許可機器一覧/排除機器一覧更新要求があった時,すぐに,各監視ネットワークに配信する場合にチェックします。「ツール」メニューから「WebConsoleの初期設定」を実行した際,自動的にチェックされます。 | − | チェックなし | |
| 36 | 毎日指定時刻に更新する | 毎日,指定時刻に,許可機器一覧/排除機器一覧を各監視ネットワークに配信する場合にチェックします。 | − | チェックなし | ||
| 37 | 更新時刻 | 上記,更新時刻を指定します | 00:00〜23-59 | 00:00 | ||
| 38 | 変更を定周期でチェックする | 指定間隔で,連携プログラムからの許可機器一覧/排除機器一覧更新があったか否かをチェックし,あれば,各監視ネットワークに配信する場合にチェックします。 | − | チェックなし | ||
| 39 | チェックする間隔 | 上記,チェックを行う間隔を指定します(分単位)。 | 10-1440 | 60 | ||
| 40 | 同時配布数 | 許可機器一覧/排除機器一覧を各監視ネットワークに配信するときに,並行して配布するネットワーク数を指定します。並行して配布を行うことにより,すべてのネットワークへの配布が完了する時間を短縮することができます。 | 1-16 | 1 | ||
| 41 | 各監視装置間の更新遅延時間 | 全監視ネットワークに配信する時の各監視ネットワーク間で処理するときの遅延時間を指定します(ミリ秒単位)。 | 0-3600000 | 0 | ||
| 42 | ダウンロード | タイミング | 毎日指定時刻に実行する | 一日一回決まった時刻に,監視ネットワークから情報をダウンロードを実行します。時分で指定します。 | 時:0-23 分:0-59 |
指定なし |
| 43 | 定期的に実行する | 周期的に監視ネットワークから情報をダウンロードを実行します。分で指定します | 10-1440 | 指定なし | ||
| 44 | ダウンロード後の起動コマンド | 接続機器 | ダウンロードした接続機器一覧をデータベースにインポートするためのコマンドをフルパスで指定します。(※2) | 最大は256バイト | 指定なし | |
| 45 | 拒否機器 | ダウンロードした拒否機器一覧をデータベースにインポートするためのコマンドをフルパスで指定します。(※2) | 最大は256バイト | 指定なし | ||
| 46 | ログ | ダウンロードしたログをデータベース,SYSLOGサーバにインポートするためのコマンドをフルパスで指定します。(※2) | 最大は256バイト | 指定なし | ||
| 47 | 実行タイムアウト | ダウンロード後の起動コマンドで指定したコマンドの実行が,指定時間で終了しない場合,強制的に終了させるためのタイムアウト時間です(分単位)。 | 1-1440 | 指定なし | ||
操作手順
図4-23 「データ」タブ
図4-24 「通信」タブ
図4-25 「表示」タブ
図4-26 「通知」タブ
JP1/NETM/Network Monitor - Managerでは,監視装置,集中監視サーバから発行されたトラップ情報をJP1イベントとして,JP1/Integrated Management - Managerに通知することができます。
「通知パラメータ」の「起動コマンド」に,
[インストールディレクトリ]\bin\nxnm_jev.exe
を登録することにより,JP1/NETM/Network Monitorのトラップ情報がJP1イベントの形式に変換され,JP1/Integrated Management - Viewのイベントコンソール画面の一覧に表示されます。
イベントの詳細は,「JP1/NETM/Network Monitor」の「8.1 ログ・トラップ一覧」または「JP1/NETM/Network Monitor - Manager」の「15.1 ログ・トラップ一覧」を参照してください。
また,イベントの拡張属性は,
プロダクト名:/HITACHI/JP1/NETM/NM オブジェクトタイプ:SERVER オブジェクト名:NM 登録名タイプ:SERVER 登録名:NM 事象種別:NM
となります。
なお,クラスタシステムの場合,環境変数JP1_HOSTNAMEに,送信元イベントサーバ名を指定してください。環境変数JP1_HOSTNAMEを指定していない場合,自ホスト名と同じイベントサーバ名が仮定されます。イベントサーバ名は255バイト以内の文字列で指定してください。
JP1/NETM/Network Monitor - Managerでは,監視装置,集中監視サーバから発行されたトラップ情報を管理者にメールすることができます。以下のように設定してください。
通知パラメータの「メール」の設定をクリックすると,以下の画面を表示します。「題名」「送信元アドレス」「送信先アドレス」,「メールサーバ」「送信スクリプト」「送信対象」を設定してください。
送信先アドレスは,カンマで区切ることにより複数(255バイトまで)指定することができます。
図4-27 メール送信設定画面
ネットワーク監視処理からのイベント受信時に,メールの送信を行います。メール送信対象イベントは,ネットワーク監視処理から通知している独自イベントのみです。ここで「情報」をチェックしたとしても,ネットワーク監視処理から,「警告」のみ通知している場合には,「警告」しか送信されません。ネットワーク監視処理からイベント通知を行わない場合には,メールも送信されません。ネットワーク監視処理からのイベント通知で「情報」を受信し,メール送信の送信対象も「警告」,「操作」,「情報」すべてにチェックしている場合,同時に多数のメールが送信される場合があります。この場合,統合管理装置やメールサーバに負荷がかかり,一部のメールが送信できない場合があります。メールの送信は「警告」のみとしてください。
メールは,以下のフォーマットで送信されます。
---------------------------------------------------------------------
発生元 : 集中監視.九州.博多支店(192.168.0.0) 発生時刻 : 2006/09/26 11:50:03 種別 : W 識別番号 : 1001 メッセージ : MAC(00:00:e2:36:2b:e7), IP(192.168.0.26) is detected [not permitted].
---------------------------------------------------------------------
メールのフォーマットや送信方法などは,スクリプト([インストールディレクトリ]\script\nxnmmail.vbs)を編集することにより,カスタマイズ可能です。ただし,再インストール,バージョンアップ時に上書きされますので,編集する場合には,別ディレクトリにコピーして使用してください。
図4-28 「機器一覧」タブ
図4-29 「ダウンロード」タブ
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