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JP1 Version 10 JP1/Audit Management - Manager 構築・運用ガイド


6.2.3 JP1/Audit Management - Managerを上書きインストールする(クラスタ環境)

実行系サーバと待機系サーバの両方に,JP1/Audit Management - Managerを上書きインストールします。

上書きインストールするJP1/Audit Management - Managerのバージョンが,すでにインストールされているJP1/Audit Management - Managerのバージョンより古い場合,上書きインストールは実施できません。

JP1/Audit Management - Managerの上書きインストールは,提供媒体を使用してインストールするかまたはJP1/NETM/DMを使用してリモートインストールします。JP1/NETM/DMを使ったリモートインストールについては,マニュアル「JP1/NETM/DM 運用ガイド1(Windows(R)用)」を参照してください。

JP1/Audit Management - Managerの上書きインストールについて説明します。

〈この項の構成〉

(1) 上書きインストール前の作業

JP1/Audit Management - Managerを上書きインストールする前に,次に示す作業を実施してください。

なお,同じバージョンのJP1/Audit Management - Managerを上書きインストールする場合は,データベースをアップグレードする必要がないため,インストール前の作業として,ディスクの空き容量を確保する必要はありません。

(2) 上書きインストール

上書きインストールする手順を次に示します。

  1. 実行系サーバ上のクラスタソフトでJP1/Audit Management - ManagerのサービスおよびMicrosoft Internet Information Servicesのサービスのリソースをオフラインにする。

    オフラインにするJP1/Audit Management - Managerのサービスのリソースについては「6.7.2 監査ログ管理サーバを停止する(クラスタ環境)」を参照してください。

  2. 実行系サーバ上でadmdbstopコマンドを実行してデータベースを停止する。

    次のコマンドを実行します。

    admdbstop

    admdbstopコマンドの詳細については「12. コマンド」の「admdbstop(データベースの停止)」を参照してください。

  3. 実行系サーバ上のクラスタソフトでHiRDB/ClusterService _AL1サービスのリソースをオフラインにする。

  4. 実行系サーバ上のクラスタソフトで共有ディスクを実行系から待機系に切り替える。

  5. 待機系サーバ上のクラスタソフトでHiRDB/ClusterService _AL1サービスのリソースをオンラインにする。

  6. 待機系サーバ上でadmdbstopコマンドを実行してデータベースを停止する。

    次のコマンドを実行します。

    admdbstop

    admdbstopコマンドの詳細については「12. コマンド」の「admdbstop(データベースの停止)」を参照してください。

  7. 待機系サーバ上のクラスタソフトでHiRDB/ClusterService _AL1サービスのリソースをオフラインにする。

  8. 待機系サーバ上で,上書きインストールする。

    上書きインストールする手順は,新規インストールの手順と同様です。新規インストールの手順については「6.2.2 JP1/Audit Management - Managerを新規インストールする(クラスタ環境)」を参照してください。なお,上書きインストールの完了後,必ずシステムを再起動してください。

  9. 待機系サーバ上のクラスタソフトで共有ディスクを待機系から実行系に切り替える。

  10. 実行系サーバ上で,上書きインストールする。

    上書きインストールする手順は,新規インストールの手順と同様です。新規インストールの手順については「6.2.2 JP1/Audit Management - Managerを新規インストールする(クラスタ環境)」を参照してください。なお,上書きインストールの完了後,必ずシステムを再起動してください。

  11. 実行系サーバ上のクラスタソフトでHiRDB/ClusterService _AL1サービスのリソースをオンラインにする。