6.2.3 JP1/Audit Management - Managerを上書きインストールする(クラスタ環境)
実行系サーバと待機系サーバの両方に,JP1/Audit Management - Managerを上書きインストールします。
上書きインストールするJP1/Audit Management - Managerのバージョンが,すでにインストールされているJP1/Audit Management - Managerのバージョンより古い場合,上書きインストールは実施できません。
JP1/Audit Management - Managerの上書きインストールは,提供媒体を使用してインストールするかまたはJP1/NETM/DMを使用してリモートインストールします。JP1/NETM/DMを使ったリモートインストールについては,マニュアル「JP1/NETM/DM 運用ガイド1(Windows(R)用)」を参照してください。
JP1/Audit Management - Managerの上書きインストールについて説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) 上書きインストール前の作業
JP1/Audit Management - Managerを上書きインストールする前に,次に示す作業を実施してください。
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JP1/Audit Management - Managerのバックアップを取得する
上書きインストール中にエラーが発生した場合に備えて,監査ログ管理データベースの内容を作業前に戻せるように,JP1/Audit Management - Managerの環境定義のバックアップを取得してください。バックアップの取得が必要なフォルダを次に示します。
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共有ディスク\conf
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JP1/Audit Management - Managerの仮想ディレクトリ\conf
バックアップを取得する前に,JP1/Audit Management - Managerのリソースをオフラインにしてください。JP1/Audit Management - Managerのリソースのオンラインおよびオフラインについては「6.7 監査ログ管理サーバの開始・停止(クラスタ環境)」を参照してください。
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監査ログ管理データベースのバックアップまたはCSVバックアップを取得する
上書きインストール中にエラーが発生した場合に備えて,監査ログ管理データベースのバックアップまたはCSVバックアップを取得してください。監査ログ管理データベースのバックアップやCSVバックアップは,データベースマネージャまたはコマンドを使用して取得します。データベースのバックアップの取得方法については「10.1.3 データベースのバックアップ」を参照してください。また,データベースのCSVバックアップの取得方法については「10.1.7 データベースのCSVバックアップ」を参照してください。
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インストール先に十分な空き容量があるかどうかを確認する
インストール先の空き容量が250メガバイト未満または仮想ディレクトリの空き容量が20メガバイト未満の場合はインストールが中断されます。このため,インストール先に十分な空き容量があるかどうかを確認してください。
なお,同じバージョンのJP1/Audit Management - Managerを上書きインストールする場合は,データベースをアップグレードする必要がないため,インストール前の作業として,ディスクの空き容量を確保する必要はありません。
(2) 上書きインストール
上書きインストールする手順を次に示します。
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実行系サーバ上のクラスタソフトでJP1/Audit Management - ManagerのサービスおよびMicrosoft Internet Information Servicesのサービスのリソースをオフラインにする。
オフラインにするJP1/Audit Management - Managerのサービスのリソースについては「6.7.2 監査ログ管理サーバを停止する(クラスタ環境)」を参照してください。
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実行系サーバ上でadmdbstopコマンドを実行してデータベースを停止する。
次のコマンドを実行します。
admdbstop
admdbstopコマンドの詳細については「12. コマンド」の「admdbstop(データベースの停止)」を参照してください。
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実行系サーバ上のクラスタソフトでHiRDB/ClusterService _AL1サービスのリソースをオフラインにする。
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実行系サーバ上のクラスタソフトで共有ディスクを実行系から待機系に切り替える。
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待機系サーバ上のクラスタソフトでHiRDB/ClusterService _AL1サービスのリソースをオンラインにする。
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待機系サーバ上でadmdbstopコマンドを実行してデータベースを停止する。
次のコマンドを実行します。
admdbstop
admdbstopコマンドの詳細については「12. コマンド」の「admdbstop(データベースの停止)」を参照してください。
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待機系サーバ上のクラスタソフトでHiRDB/ClusterService _AL1サービスのリソースをオフラインにする。
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待機系サーバ上で,上書きインストールする。
上書きインストールする手順は,新規インストールの手順と同様です。新規インストールの手順については「6.2.2 JP1/Audit Management - Managerを新規インストールする(クラスタ環境)」を参照してください。なお,上書きインストールの完了後,必ずシステムを再起動してください。
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待機系サーバ上のクラスタソフトで共有ディスクを待機系から実行系に切り替える。
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実行系サーバ上で,上書きインストールする。
上書きインストールする手順は,新規インストールの手順と同様です。新規インストールの手順については「6.2.2 JP1/Audit Management - Managerを新規インストールする(クラスタ環境)」を参照してください。なお,上書きインストールの完了後,必ずシステムを再起動してください。
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実行系サーバ上のクラスタソフトでHiRDB/ClusterService _AL1サービスのリソースをオンラインにする。