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JP1 Version 10 JP1/Audit Management - Manager 構築・運用ガイド


5.6.2 標準サポート外のプログラムを収集対象とするための準備をする

JP1/Audit Management - Managerで標準サポート外となっているプログラムを収集対象として設定する場合に,事前に定義する内容について説明します。標準サポートしているプログラムの監査ログだけを収集する場合,この作業は不要です。

定義内容は,次に示す監査ログの種類によって異なります。

〈この項の構成〉

(1) ログファイルに出力される監査ログを収集する場合

ログファイルに出力される監査ログを収集する場合の定義内容について説明します。

まず,収集したいログが監査証跡管理システムで収集できる条件に該当するかどうかを判断します。判断方法の詳細は「4.3.1 正規化ルールで定義できる監査ログの条件」を参照してください。収集できることが判断できたら,それぞれの定義ファイルを定義します。

それぞれの定義ファイルの格納場所を次の表に示します。

表5‒33 定義ファイルの格納先

項番

定義ファイル名

格納先

1

正規化ルールファイル

JP1/Audit Management - Managerのインストール先フォルダ\conf\rule

2

動作定義ファイル

JP1/Audit Management - Managerのインストール先フォルダ\conf\logdef

3

製品定義ファイル

JP1/Audit Management - Managerのインストール先フォルダ\conf\product

4

監査ログ標準レポート定義ファイル

JP1/Audit Management - Managerの仮想ディレクトリ\conf

5

監査ログレポート定義ファイル

注※

監査ログ収集マネージャの[製品定義の編集]ダイアログで作成した製品定義ファイルは,自動的にこの格納先に格納されます。

これらの定義が完了したら,監査ログ収集対象プログラムで監査ログを出力させる設定を実施します。設定の詳細は,各プログラムのマニュアルを参照してください。

監査ログ収集対象プログラムでの設定が完了したら,JP1/Audit Management - Managerの[収集対象の設定]ダイアログでの設定を実施します。設定方法の詳細は「5.6.4 JP1/Audit Management - Managerで監査ログの収集対象を設定する」を参照してください。

(2) Windowsイベントログ(セキュリティに関する情報)を収集する場合

Windowsイベントログ(セキュリティに関する情報)を収集する場合の定義内容について説明します。

まず,対象となるイベントIDのメッセージフォーマットを調査し,収集したいWindowsイベントログ(セキュリティに関する情報)が監査証跡管理システムで収集できるかどうかを判断します。

OSがWindows Server 2012またはWindows Server 2008の場合は,正規化ルールエディタを使用して変換できるかどうか,Windows Server 2012およびWindows Server 2008以外の場合は,正規化ルールファイルを使用して変換できるかどうかを判断してください。

これらの定義が完了したら,JP1/Audit Management - Managerの[収集対象の設定]ダイアログでの設定を実施します。設定方法の詳細は「5.6.4 JP1/Audit Management - Managerで監査ログの収集対象を設定する」を参照してください。

(3) Windowsイベントログ(セキュリティに関する情報以外)を収集する場合

Windowsイベントログ(セキュリティに関する情報以外)を収集する場合の定義内容について説明します。

まず,対象となるイベントIDのメッセージフォーマットを調査し,収集したいWindowsイベントログが監査証跡管理システムで収集できるかどうかを判断します。

これらの定義が完了したら,JP1/Audit Management - Managerの[収集対象の設定]ダイアログでの設定を実施します。設定方法の詳細は「5.6.4 JP1/Audit Management - Managerで監査ログの収集対象を設定する」を参照してください。