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JP1 Version 10 JP1/Audit Management - Manager 構築・運用ガイド


5.4.1 セットアップに必要なファイルをインストールする

監査ログ収集対象サーバのセットアップに必要なファイルをインストールします。

この作業は,監査ログ収集対象サーバのOSがWindowsとUNIXのどちらの場合でも必要です。

〈この項の構成〉

(1) アーカイブファイルをコピーする

JP1/Audit Management - Managerでは,監査ログ収集対象サーバのセットアップに必要な設定ファイルをアーカイブして提供しています。このアーカイブファイルを監査ログ管理サーバから監査ログ収集対象サーバにコピーします。

アーカイブファイルのコピー先のフォルダは任意です。なお,アーカイブファイルをFTPを使用してコピーする場合は,バイナリモードで転送してください。

監査ログ管理サーバから監査ログ収集対象サーバにコピーするアーカイブファイルは,監査ログ収集対象サーバのOSごとに異なります。監査ログ収集対象サーバにコピーするアーカイブファイルを次の表に示します。

表5‒1 監査ログ収集対象サーバにコピーするアーカイブファイル

項番

OSの種類

(監査ログ収集対象サーバ)

コピー元のアーカイブ

ファイルの格納先

(監査ログ管理サーバ)

コピー元の

アーカイブファイル

1

  • Windows Server 2012

  • Windows Server 2008

  • Windows Server 2003

  • Windows XP

JP1/Audit Management - Managerのインストール先フォルダ\agent\windows

admagent_windows.EXE

2

HP-UX

JP1/Audit Management - Managerのインストール先フォルダ\agent\hpux_ipf

admagent_hpux_ipf.tar

3

Solaris

JP1/Audit Management - Managerのインストール先フォルダ\agent\solaris

admagent_solaris.tar

4

AIX

JP1/Audit Management - Managerのインストール先フォルダ\agent\aix

admagent_aix.tar

5

Linux

JP1/Audit Management - Managerのインストール先フォルダ\agent\linux

admagent_linux.tar

(2) アーカイブファイルを展開する

監査ログ収集対象サーバにコピーしたアーカイブファイルを,任意のフォルダに展開します。

監査ログ収集対象サーバのOSがWindowsの場合,アーカイブファイルは拡張子が「.EXE」の自己展開型ファイルになります。監査ログ収集対象サーバにコピーしたアーカイブファイルを直接実行し,任意のフォルダに展開してください。

監査ログ収集対象サーバのOSがUNIXの場合,アーカイブファイルは拡張子が「.tar」のファイルになります。監査ログ収集対象サーバにコピーしたアーカイブファイルの格納先ディレクトリに移動してからtarコマンドを実行し,任意のディレクトリに展開してください。

監査ログ収集対象サーバのOSがAIXの場合のtarコマンドの実行例を次に示します。なお,この実行例は「/tmp/jp1netmaudit」にコピーしたアーカイブファイル(admagent_aix.tar)を,コピー先と同じディレクトリに展開する場合を示しています。

cd /tmp/jp1netmaudit
tar xvf admagent_aix.tar

監査ログ収集対象サーバにコピーしたアーカイブファイルを展開すると,展開先のフォルダにadmagtinstallコマンドとDATAフォルダが作成されます。admagtinstallコマンドは,監査ログ収集対象サーバのセットアップに必要なファイルをインストールするコマンドです。また,DATAフォルダには,admagtinstallコマンドの実行時に必要なデータが格納されています。

(3) admagtinstallコマンドを実行する

アーカイブファイルを展開したフォルダの配下にあるadmagtinstallコマンドを実行します。admagtinstallコマンドの詳細については「12. コマンド」の「admagtinstall(監査ログ収集対象サーバのファイルのインストール)」を参照してください。

admagtinstallコマンドを実行すると,監査ログ収集対象サーバのセットアップに必要なファイルがインストールされます。インストールされるファイルの一覧と格納先については「付録A.3 監査ログ収集対象サーバに配布されるファイル一覧」を参照してください。

なお,監査ログ収集対象サーバのセットアップ時に使用したファイルとフォルダは,監査ログ収集対象サーバの運用中は不要となります。不要なファイルとフォルダを次に示します。

ただし,アーカイブファイルを展開して作成されたadmagtinstallコマンドについては,監査ログの収集をやめるときなど,監査ログ収集対象サーバにインストールしたファイルを削除するときにも使用します。このため,admagtinstallコマンドは削除しないで残しておいてください。

(a) 所有者,グループおよびパーミッションの値(UNIXの場合)

監査ログ収集対象サーバのOSがUNIXの場合,admagtinstallコマンドを実行してインストールされたディレクトリやファイルに対して,所有者,グループおよびパーミッションの値が設定されます。

インストールされたディレクトリに設定される所有者,グループおよびパーミッションの値を次の表に示します。

表5‒2 ディレクトリの所有者,グループおよびパーミッションの設定値

項番

対象ディレクトリ

所有者

グループ

パーミッション

1

/etc/opt/jp1netmaudit

root

sys

755

2

/etc/opt/jp1netmaudit/agent

3

/etc/opt/jp1netmaudit/agent/conf

4

/opt/jp1netmaudit

5

/opt/jp1netmaudit/agent

6

/opt/jp1netmaudit/agent/bin

7

/var/opt/jp1netmaudit

8

/var/opt/jp1netmaudit/agent

9

/var/opt/jp1netmaudit/agent/log

注※

OSの種類がAIXの場合は,グループの設定値は「system」になります。

インストールされたファイルに設定される所有者,グループおよびパーミッションの値を次の表に示します。

表5‒3 ファイルの所有者,グループおよびパーミッションの設定値

項番

対象ファイル

所有者

グループ

パーミッション

1

admagtsetup

root

sys

500

2

admhasetup

3

admhastart

4

admhastop

5

admuxlogcol

6

adm_adaptercmd

7

Adapter_HITACHI_JP1_NETM_AUDIT.conf

644

8

admagtsetup.conf.model

注※

OSの種類がAIXの場合は,グループの設定値は「system」になります。