Hitachi

JP1 Version 10 JP1/IT Desktop Management 運用ガイド


17.25 reorgdb(データベースの再編成)

機能

データベースを再編成します。データベースのパフォーマンスの効率を上げるため、システム管理者は定期的にこのコマンドを実行することをお勧めします。

なお、このコマンドは、次のサーバ上で実行してください。

マルチサーバ構成システムの場合は、次の順にコマンドを実行します。

  1. 管理用サーバで、stopserviceコマンドを実行する。またはWindowsの[スタート]メニューから[管理ツール]−[サービス]を選択して、次のサービスを停止する。

    • JP1_DTNAVI_WEBCON

    • JP1_DTNAVI_AGCTRL

    • JP1_DTNAVI_MGRSRV

  2. データベースサーバで、stopserviceコマンドを実行する。

  3. データベースサーバで、reorgdbコマンドを実行する。

形式

reorgdb[△-s][△-w△作業用フォルダ名]

引数

-s

管理用サーバのサービスの停止(stopserviceコマンド)、データベースの再編成(reorgdbコマンド)、および管理用サーバのサービスの開始(startserviceコマンド)を自動で実行する場合に指定します。

-w△作業用フォルダ名

データベースの再編成処理時に使用する作業用フォルダを絶対パスで指定します。指定できるフォルダは、ローカルドライブのフォルダだけです。作業用フォルダのドライブには、10,000台の機器を管理する場合は30 ギガバイト以上の空き容量が必要です。また、クラスタ構成の場合は、共有ディスクのフォルダを指定します。

空白を含むパスを指定する場合は、パスをダブルクォーテーション(")で囲んでください。フォルダ名は末尾の「\」を除いて150バイト以内で指定してください。また、使用できる文字は、半角英数字、半角スペース、および次に示す半角記号です。

「#」、「(」、「)」、「.」(ピリオド)、「@」、「\

JP1/IT Desktop Managementのインストール先フォルダ名にこれらの文字以外の文字を使用している場合は、この引数を必ず指定してください。指定したフォルダがない場合はエラーとなります。

この引数を省略した場合は、次に示すフォルダが作業用フォルダとなります。

JP1/IT Desktop Managementのインストール先フォルダ\mgr\temp

格納先

JP1/IT Desktop Managementのインストール先フォルダ\mgr\bin\

JP1/IT Desktop Managementが提供するコマンドプロンプトを使用すると、実行ファイルの格納先を指定しないでコマンドを実行できます。

注意事項

戻り値

reorgdbコマンドの戻り値を次の表に示します。

戻り値

説明

0

コマンドが正常に終了しました。

1

データベースの再編成に成功しましたが、管理用サーバの自動開始に失敗しました。

11

コマンドの引数の指定形式に誤りがあります。

12

指定されたフォルダが不正、またはフォルダがありません。

31

ほかのコマンドを実行中です。

33

ディスク容量が不足しています。

34

データベースの開始に失敗しました。

35

コマンド実行時に管理用サーバまたはデータベースサーバが開始処理中です。

36

コマンド実行時にデータベースが停止処理中です。

51

コマンドの実行権限がありません。

52

クラスタ環境、またはマルチサーバ構成システムで、引数「-s」が指定されています。

53

シングルサーバ構成システムで、管理用サーバが停止していません。マルチサーバ構成システムで、管理用サーバ、またはデータベースサーバが停止していません。

54

管理用サーバまたはデータベースサーバがセットアップされていません。

55

デフォルトの作業用フォルダが使用できません。

101

データベースの再編成に失敗しました。

102

管理用サーバの自動停止に失敗しました。

110

ライセンスに問題があるためコマンドの実行に失敗しました。

150

そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。

注※ 引数「-s」を指定した場合の戻り値です。

使用例

シングルサーバ構成システムの場合に、管理用サーバのサービスの停止、データベースの再編成、および管理用サーバのサービスの開始を自動で実行するときのコマンドの使用例を示します。

reorgdb -s

関連リンク