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JP1 Version 10 JP1/IT Desktop Management 構築ガイド


2.11.3 現用系サーバでグループリソースを作成する手順

JP1/IT Desktop Managementのインストール後は、Microsoft Cluster ServiceまたはWindows Server Failover ClusterでJP1/IT Desktop Managementのグループを作成し、リソースを登録します。リソースを登録する手順を次に示します。

  1. 管理用サーバのグループを作成します。

    Microsoft Cluster ServiceまたはWindows Server Failover Clusterにあらかじめ登録されている「Cluster Group」とは別に管理用サーバのグループを作成してください。

  2. 作成したグループに必要なリソースを登録します。

    グループに登録が必要なリソースを、サーバ構成ごとに次の表に示します。

    シングルサーバ構成システムの場合

    リソースの種類

    リソース名

    JP1/IT Desktop Managementのサービスリソース以外のリソース

    IPアドレスリソース

    ネットワーク名リソース

    共有ディスク(物理ディスク)リソース

    JP1/IT Desktop Managementのサービスリソース(汎用サービス)

    JP1_ITDM_DB Service

    JP1_ITDM_DB Cluster Service

    JP1_ITDM_Web Container

    JP1_ITDM_Web Server

    JP1_ITDM_Service

    JP1_ITDM_Agent Control

    注※ Windows Server 2012およびWindows Server 2008の場合はコマンドを実行して、リソースを作成します。Administrator権限を持つユーザーで、コマンドプロンプトから、次に示すコマンドを実行してください。

    cluster△res△"JP1_ITDM_Web Serverサービスリソースの名前"△/priv△StartupParameters=""

    (凡例)△:半角スペース

    マルチサーバ構成システムの場合

    リソースの種類

    リソース名

    リソースの登録要否

    管理用サーバ

    データベースサーバ

    JP1/IT Desktop Managementのサービスリソース以外のリソース

    IPアドレスリソース

     ○ 

     ○ 

    ネットワーク名リソース

     ○ 

     ○ 

    共有ディスク(物理ディスク)リソース

     − 

     ○ 

    JP1/IT Desktop Managementのサービスリソース(汎用サービス)

    JP1_ITDM_DB Service

     − 

     ○ 

    JP1_ITDM_DB Cluster Service

     − 

     ○ 

    JP1_ITDM_Web Container

     ○ 

     − 

    JP1_ITDM_Web Server

     ○ 

     − 

    JP1_ITDM_Service

     ○ 

     ○ 

    JP1_ITDM_Agent Control

     ○ 

     − 

    (凡例)○:登録が必要なリソース −:登録が不要なリソース

  3. 現用系サーバを優先サーバに設定します。

  4. JP1/IT Desktop Managementのサービスリソース以外のリソースをオンライン状態にします。

    JP1/IT Desktop Managementのサービスリソース(汎用サービス)はオフライン状態のままです。

グループリソースが作成されます。

グループリソースの作成方法の詳細については、Microsoft Cluster ServiceまたはWindows Server Failover Clusterのマニュアルを参照してください。

以降で、各リソースの設定項目および設定内容を説明します。

JP1/IT Desktop Managementのサービスリソース以外のリソースの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

  • IPアドレスリソース

  • ネットワーク名リソース

  • 共有ディスク(物理ディスク)リソース

フェールオーバーのしきい値

1(推奨値)

フェールオーバーの期間(秒)

900(推奨値)

待ちのタイムアウト(秒)

300(推奨値)

JP1_ITDM_DB Serviceの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

JP1_ITDM_DB Service

名前

任意の名称を指定する。

リソースの種類

「汎用サービス」を設定する。

グループ

管理用サーバのグループ名を設定する。

実行可能所有者

現用系および待機系の2台のサーバを設定する。

依存関係

「ネットワーク名リソース」および「共有ディスク(物理ディスク)リソース」を設定する。

サービス名

「HiRDBEmbeddedEdition_JE1」を設定する。

レジストリの複製

指定しない。

フェールオーバーのしきい値

0(固定)

フェールオーバーの期間(秒)

0(固定)

待ちのタイムアウト(秒)

300(推奨値)

JP1_ITDM_DB Cluster Serviceの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

JP1_ITDM_DB Cluster Service

名前

任意の名称を指定する。

リソースの種類

「汎用サービス」を設定する。

グループ

管理用サーバのグループ名を設定する。

実行可能所有者

現用系および待機系の2台のサーバを設定する。

依存関係

「JP1_ITDM_DB Service」のリソースを設定する。

サービス名

「HiRDBClusterService_JE1」を設定する。

レジストリの複製

指定しない。

フェールオーバーのしきい値

1(推奨値)

フェールオーバーの期間(秒)

900(推奨値)

待ちのタイムアウト(秒)

300(推奨値)

JP1_ITDM_Web Containerの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

JP1_ITDM_Web Container

名前

任意の名称を指定する。

リソースの種類

「汎用サービス」を設定する。

グループ

管理用サーバのグループ名を設定する。

実行可能所有者

現用系および待機系の2台のサーバを設定する。

依存関係

シングルサーバ構成システムの場合、「JP1_ITDM_DB Cluster Service」のリソース を設定する。

マルチサーバ構成システムの場合、ネットワーク名および物理ディスクのリソースを設定する。

サービス名

「JP1_DTNAVI_WEBCON」を設定する。

レジストリの複製

指定しない。

フェールオーバーのしきい値

1(推奨値)

フェールオーバーの期間(秒)

900(推奨値)

待ちのタイムアウト(秒)

300(推奨値)

JP1_ITDM_Web Serverの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

JP1_ITDM_Web Server

名前

任意の名称を指定する。

リソースの種類

「汎用サービス」を設定する。

グループ

管理用サーバのグループ名を設定する。

実行可能所有者

現用系および待機系の2台のサーバを設定する。

依存関係

「ネットワーク名リソース」のリソースを設定する。

サービス名

「JP1_DTNAVI_WEBSVR」を設定する。

レジストリの複製

指定しない。

フェールオーバーのしきい値

1(推奨値)

フェールオーバーの期間(秒)

900(推奨値)

待ちのタイムアウト(秒)

300(推奨値)

JP1_ITDM_Serviceの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

JP1_ITDM_Service

名前

任意の名称を指定する。

リソースの種類

「汎用サービス」を設定する。

グループ

管理用サーバのグループ名を設定する。

実行可能所有者

現用系および待機系の2台のサーバを設定する。

依存関係

シングルサーバ構成システムの場合、またはマルチサーバ構成システムのデータベースサーバの場合、「JP1_ITDM_DB Cluster Service」のリソース を設定する。

マルチサーバ構成システムの管理用サーバの場合、ネットワーク名および物理ディスクのリソースを設定する。

サービス名

「JP1_DTNAVI_MGRSRV」を設定する。

レジストリの複製

指定しない。

フェールオーバーのしきい値

1(推奨値)

フェールオーバーの期間(秒)

900(推奨値)

待ちのタイムアウト(秒)

300(推奨値)

JP1_ITDM_Agent Controlの設定内容

リソース名

設定項目

設定内容

JP1_ITDM_Agent Control

名前

任意の名称を指定する。

リソースの種類

「汎用サービス」を設定する。

グループ

管理用サーバのグループ名を設定する。

実行可能所有者

現用系および待機系の2台のサーバを設定する。

依存関係

シングルサーバ構成システムの場合、「JP1_ITDM_DB Cluster Service」のリソース を設定する。

マルチサーバ構成システムの場合、ネットワーク名および物理ディスクのリソースを設定する。

サービス名

「JP1_DTNAVI_AGCTRL」を設定する。

レジストリの複製

指定しない。

フェールオーバーのしきい値

1(推奨値)

フェールオーバーの期間(秒)

900(推奨値)

待ちのタイムアウト(秒)

300(推奨値)