ftsutil−環境情報の変更・表示−
形式
- 変更
ftsutil -C 環境情報オプション オプション引数
- 表示
ftsutil -L
機能
環境情報を変更または表示します。
引数
-C 環境情報オプション オプション引数
環境情報オプションに従い,環境情報を変更します。
環境情報の変更は,スーパーユーザ権限が必要です。
環境情報の変更後に,JP1/FTPデーモンを再起動することで,変更内容が有効になります。
環境情報オプションの一覧を次に示します。それぞれのオプション引数については,「3.1.1 JP1/FTPの環境を定義する」を参照してください。
オプション名 |
オプション引数 |
値 |
---|---|---|
-EH |
履歴情報保存件数 |
((0〜100000)) |
-EP |
プロトコルトレースのファイルサイズ |
((4〜1000)) |
-EM |
モジュールトレースのファイルサイズ |
((4〜1000)) |
-ER |
ホスト接続時のリトライ回数 |
((0〜100000)) |
-EY |
ホスト接続時のリトライ間隔 |
((0〜86400)) |
-EO |
データ送信待ちタイムアウト |
((1〜3600)) |
-EU |
データ受信待ちタイムアウト |
((1〜3600)) |
-ES |
サーバ(着信)側の送信バッファサイズ |
((512〜262144)) |
-EB |
サーバ(着信)側の受信バッファサイズ |
((512〜262144)) |
-ET |
サーバ(着信)側のアイドルタイムアウト |
((30〜7200)) |
-EV |
サーバ(着信)側のファイル作成マスク |
8進数で((000〜777)) |
-EF |
クライアント(発信)側の送信バッファサイズ |
((512〜262144)) |
-EE |
クライアント(発信)側の受信バッファサイズ |
((512〜262144)) |
-EK |
クライアント(発信)側のファイル作成マスク |
8進数で((000〜777)) |
-EI |
JP1/IMイベントの発行(あり|なし) |
CHECK|UNCHECK |
-EL |
伝送結果のシスログ出力(あり|なし) |
CHECK|UNCHECK |
-EC |
最大同時伝送数※1 |
64〜128≪64≫ |
-EA |
アクセスログのファイルサイズ※2 |
((0〜100)) |
-EX |
FTP接続応答メッセージの情報抑止(あり|なし)※3 |
CHECK|UNCHECK |
- 注※1
-
同時に伝送できる最大数を指定します。同時に接続可能なFTPコネクション(制御)数と同じ意味です。これを超えた伝送は拒否します。伝送の拒否については,「付録G 伝送拒否のメッセージ」を参照してください。
最大同時伝送数を変更すると,次にJP1/FTPデーモンを起動したとき,次に示す項目の状態が初期状態に戻ります。
-
伝送履歴
-
伝送番号
-
接続番号
-
プロトコルトレース
-
モジュールトレース
初期状態に戻るとき,元の状態は削除しますので,JP1/FTPデーモン起動前に,必要な情報はバックアップしてください。バックアップする情報については,「3.7.1 保存・復元する情報」の「(2) 履歴情報」を参照してください。バックアップを復元する場合は,バックアップ時点の最大同時伝送数に合わせて復元してください。バックアップ時点と復元時の最大同時伝送数が一致しない場合,JP1/FTPデーモンは起動できません。
また,初期状態に戻すため,JP1/FTPデーモンの起動が一時的に遅れる場合があります。これを回避するには,あらかじめ上記項目を削除する必要があります。削除ツールを使用すると容易です。削除ツールについては,「付録H 最大同時伝送数変更後の履歴情報削除ツール」を参照してください。
-
- 注※2
-
アクセスログを保存するファイルサイズを指定します。アクセスログでは,FTPサーバ側の接続で,ログインできなくて不正となったアクセス情報を確認できます。アクセスログが指定サイズを超えた場合は,古い情報をバックアップしてから新しくファイルを作成します。値の初期値は0,単位はメガバイトです。使用するディスク容量はバックアップを含め最大で「指定のサイズ×2」必要です。アクセスログはテキストエディターで参照できます。アクセスログについては,「3.16 アクセスログの採取」を参照してください。
- 注※3
-
FTP接続応答メッセージの情報抑止が「UNCHECK」の場合,FTP接続時の応答メッセージは次のように表示されます。
FTP接続応答メッセージの情報抑止が「CHECK」の場合,FTP接続時の応答メッセージは次のように表示されます。
デフォルトは「UNCHECK」です。FTP接続応答メッセージの情報抑止を「CHECK」にした場合,FTP接続時の応答メッセージを任意の文字列にすることもできます。FTP接続応答メッセージの情報抑止機能については,「3.17 FTP接続応答メッセージの情報抑止機能」を参照してください。
-L
環境情報を表示します。
(表示例)
- 注※
-
最大同時伝送数を変更している場合,最大同時伝送数の欄に「( )」で囲われた数字が表示される場合があります。「( )」内の数値は表示時点で有効な最大同時伝送数です。変更した最大同時伝送数と,表示時点で有効な最大同時伝送数が異なる場合に表示されます。
最大同時伝送数を64から128に変更した場合の表示例を次に示します。
最大同時伝送数:128 (64)
戻り値
0 |
正常終了 |
62 |
変更時の異常終了 |
64 |
表示時の異常終了 |
91 |
コマンドパラメタの構文誤りによる異常終了 |