JP1/Script(Windows(R)用)

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6.1.4 予約変数

JP1/Scriptには,特定のデータ(システム情報,およびコマンドの戻り値)を参照できる「予約変数」が用意されています。

予約変数の種類と意味を表6-2に示します。

表6-2 予約変数一覧

分類 予約変数 意味
システム予約変数 _ALLRIGHT_ アドミニストレータ権限がある場合はYESになり,権限がない場合はEmpty値になります。
_BIN_ 実行中のスクリプトファイルの作業フォルダ名です。末尾に¥が付きます。
_COMP_ スクリプトファイルを実行しているコンピュータ名です。
_DOMAIN_ ログオンしているドメイン名です。
_OS_ OSの種類とバージョンです。
  • Windows XPの場合:WIN_NT5.1
  • Windows Server 2003の場合:WIN_NT5.2
  • Windows VistaまたはWindows Server 2008の場合:WIN_NT6.0
  • Windows 7またはWindows Server 2008 R2の場合:WIN_NT6.1
_OS_PLATFORM_ OSの種類です。
  • WIN_NT
_OS_REVISION_ OSのマイナーバージョンです。
  • Windows Vista,またはWindows Server 2008の場合:0
  • Windows XP,Windows 7,またはWindows Server 2008 R2の場合:1
  • Windows Server 2003の場合:2
_OS_VERSION_ OSのメジャーバージョンです。
  • Windows XP,またはWindows Server 2003の場合:5
  • Windows Vista,Windows 7,Windows Server 2008,またはWindows Server 2008 R2の場合:6
_SCF_ 実行中のスクリプトファイルのフォルダ名です。末尾に¥が付きます。
_SCF_FIL_ 実行中のスクリプトファイルのファイル名です。拡張子は付きません。
_SCF_EXT_ スクリプトファイルの拡張子(.SPT)です。
_SNF_EXT_ メニュー情報ファイルの拡張子(.SPN)です。
_SVF_EXT_ 実行環境ファイルの拡張子(.SPV)です。
_SDF_EXT_ モニタリング情報ファイルの拡張子(.SPD)です。
_SYS_ MS-DOSの起動フォルダ名です。末尾に¥が付きます。
_TEMP_ 一時ファイル用のフォルダ名です。末尾に¥が付きます。
_USER_ 現在のシステムにログオンしているユーザ名です。
_WIN_ Windowsフォルダ名です。末尾に¥が付きます。
_WINSYS_ Windowsドライバが存在するフォルダ名です。末尾に¥が付きます。
プロセス予約変数 _PROC_ID_ 実行中のスクリプトのプロセス識別子です。
_ARGV_ %1以降の位置変数を格納した配列変数です。%0は含みません。_ARGV_(n)の形式で参照(nは1からの数字)できます。
_ARGV_CNT_ %1以降の位置変数の合計数です。%0は含みません。
コマンド戻り値予約変数 _COPY_RTN_ Copyコマンドの実行結果です。
_COPY_CNT_ Copyコマンドでコピーしたファイルの数です。
_COPY_SKIP_CNT_ Copyコマンドでコピーしなかったファイルの数です。
_COPY_SKIP2_CNT_ CopyコマンドのErrSkip2指定で無視されたファイルの数です。
_EXEC_RTN_ Exec,NetExec,またはCallSptコマンドの戻り値です。符号付きの数値です。
_EXEC_ID_ Exec,またはNetExecコマンドの実行ファイル識別子です。ただし,FlagにFalseを設定した場合(呼び出したプログラムの終了指定がなしの場合)にだけ,有効になります。
_JOB_RTN_ ジョブ操作系コマンドの戻り値です。
_MSG_RTN_ InputBox,またはMessageBoxコマンドの戻り値です。
_DLL_RTN_ CallDllコマンドの外部関数の戻り値です。
_FORM_TERM_KEY_ 画面(メニューフォーム)を終了させた要因です。
_FORM_TERM_CMDNO_ コマンドを実行して終了したときのコマンド番号です。
_FORM_MODIFY_KEY_ 画面(メニューフォーム)終了キーのモディファイキーです。
_FORM_FIELD_NAME_ 最後にフォーカスがあったメニュー名です。
_RTN_ エラー詳細コードです。符号付きの数値です。
コマンドの実行結果が設定されます。ただし,コマンドの実行結果が特定の値(文字列操作コマンドなど)の場合は,予約変数_RTN_には常に0(ゼロ)が設定されます。また,エラー詳細コードが示すエラー原因は,トレースファイルに出力されるエラーメッセージの内容となります。
_RTNxx_ CallDllコマンドの戻り値(xxは00からの数字)です。
_SVC_RTN_ サービス操作系コマンドの戻り値です。
文字コード予約変数 _NL_ 改行文字です。
_TAB_ タブ文字です。
エラー詳細コード予約変数 _NO_ERR_ エラーはありません。
_ERR_EOF_ ファイルの終わりに達しました。
_ERR_TIMEOUT_ タイムアウト時間を経過しました。
_ERR_FILE_ ファイルが見つかりません。
_ERR_PATH_ パスが見つかりません。
_ERR_ACCESS_ アクセスが拒否されました。
_ERR_PROTECT_ 書き込みが禁止されています。
_ERR_READY_ デバイスが準備できていません。
_ERR_EXCLUSIVE_ ファイルは他でアクセス中です。
_ERR_SVR_CONNECT_ サーバが接続要求に応答しません。
_ERR_SVR_TIMEOUT_ サーバからの応答待ちでタイムアウトエラーが発生しました。
_ERR_SVR_RECEIVEDATA_ サーバからデータ受信中にエラーが発生しました。
_ERR_SVR_NODATA_ サーバとの送受信中の無通信時間が許容時間を超えました。
_ERR_FILE_SIZE_ 取得した値が変数の上限値を超えているため,値を変数に格納できません。
_ERR_NOT_LARGE_FILE_ 指定したファイルの容量が制限値を超えています。
_ERR_FILE_POSITION_ 読み書き開始位置が2,147,483,647を超えています。
_ERR_SERVICE_NOT_BEGIN_ JP1/Scriptサービスが実行中の状態になっていません。