JP1/Script(Windows(R)用)

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2.3.2 Scriptランチャサービス動作環境の環境設定

Scriptランチャサービス動作環境の環境設定について説明します。

操作4.から操作6.はクラスタシステム環境の実行システム,または待機システムのどちらかで設定します。それ以外の操作は二つのシステムでそれぞれ設定します。また,クラスタシステム環境下でScriptランチャサービスを使用する場合は,実行システム,待機システムともに実ホスト名でログオンしておく必要があります。

操作
  1. JP1/Scriptをインストールする。
    JP1/Scriptをインストールします。インストール先のフォルダはローカルドライブ上のフォルダにしてください。
  2. JP1/Scriptサービスのスタートアップの種類を「手動」に変更する。
    Windowsの[コントロールパネル]−[管理ツール]−[サービス]を選択し,JP1/Scriptサービスのプロパティを表示してスタートアップの種類を「自動」から「手動」に変更します。
  3. Scriptランチャサービスのスタートアップの種類を「手動」に変更する。
    Windowsの[コントロールパネル]−[管理ツール]−[サービス]を選択し,Scriptランチャサービスのプロパティを表示してスタートアップの種類を「自動」から「手動」に変更します。
  4. 使用する共有ディスクを決定する。
    操作7.でJP1/Scriptの管理ファイルの出力先に指定する共有ディスクを決めます。
  5. クラスタアドミニストレータを起動する。
    [スタート]−[プログラム]−[管理ツール]−[クラスタアドミニストレータ]ウィンドウを起動します。
  6. リソースを作成する。
    [クラスタアドミニストレータ]ウィンドウで次に示す四つのリソースを作成します。
    (1)操作4で決定した共有ディスク リソース
    ・リソースの種類:物理ディスク
    ・リソース名:任意
    (2)論理IPアドレス リソース
    ・リソースの種類:IP アドレス
    ・リソース名:任意
    ・リソースの依存関係:(1)のリソース
    (3)Scriptランチャサービス リソース
    ・リソースの種類:汎用アプリケーション
    ・リソース名:任意
    ・コマンドライン:JP1/Scriptのインストール先フォルダ\Binフォルダの"SPTHLHSV.EXE"
    ・「デスクトップとの対話をアプリケーションに許可する」をチェック
    (4)JP1/Scriptサービス リソース
    ・リソースの種類:汎用サービス
    ・リソース名:任意
    ・リソースの依存関係:(1),(2),(3)のリソース
    ・サービス名:JP1_SCRIPT_LAUNCHER
  7. JP1/Scriptの管理ファイルの出力先を共有ディスク上のフォルダに変更する。
    マネージャウィンドウの[ツール]−[オプション(クラスタ環境)]ダイアログで管理ファイルの出力先を操作4.で決定した共有ディスク上のフォルダに変更します。

    [図データ]

  8. システムを再起動する。
    操作7.で設定した内容を有効にするため,システムを再起動します。
補足
クラスタシステム環境の二つのシステムがどちらもアクティブ状態の実行システムになっているアクティブ・アクティブ構成の場合は,JP1/Scriptを使用することはできますが,フェールオーバー時に実行中のスクリプトを継続して実行することはできません。また,フェールオーバー時に実行環境を引き継ぐこともできませんので,上記の環境設定は行わないでください。