2.5 環境変数を設定する
JP1/Advanced Shellで使用できる環境変数を次の表に示します。
- 注意事項
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JP1/Advanced Shellでは,名称がADSHから始まるシェル変数・環境変数を設定・参照しています。このため,このマニュアルに記載されている使用目的以外では,名称がADSHから始まるシェル変数・環境変数は使用しないでください。
環境変数名 |
設定する内容 |
値が自動的に設定される場合の設定時期 |
値の設定可否 |
---|---|---|---|
カスタムジョブ用ジョブ環境ファイル名。 |
カスタムジョブで起動した場合のジョブ開始時 |
可※1 |
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カスタムジョブ用事前チェックオプション。 |
カスタムジョブで起動した場合のジョブ開始時 |
可※1 |
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カスタムジョブ用論理ホスト名。 |
カスタムジョブで起動した場合のジョブ開始時 |
可※1 |
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カスタムジョブ用ジョブ定義スクリプトファイル名。 |
カスタムジョブで起動した場合のジョブ開始時 |
可※1 |
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ジョブ環境ファイルのファイル名。 |
カスタムジョブで起動した場合のジョブ開始時 |
可 |
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コマンドラインに指定するコマンド引数の指定順序規則。設定できる値はseqだけである。 cut,date,diff,expand,ls,statコマンドで有効となる。また,getoptコマンドのユーザー定義のオプションの解析でも有効となる。 |
(自動的には設定されない) |
可 |
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文字列長。exprコマンドのlength演算子を使用する場合に設定する。 文字列のバイト数を取得するときはb,文字列の文字数を取得するときにはcを設定する。 この環境変数の設定がないか,上記以外の値を設定した場合は,lengthは演算子として扱われない。 |
(自動的には設定されない) |
可 |
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ジョブ名。 |
ジョブ開始時 |
不可 |
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ジョブ識別子(先頭に0を付加した6桁固定の10進数)。 |
ジョブ開始時 |
不可 |
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構文エラーなど,ジョブを続行できない致命的なエラーが発生した場合のジョブの終了コード。 設定方法については「2.6.15(2) 環境変数ADSH_JOBRC_FATAL(ジョブ続行不可エラー発生時の終了コードを設定する)」を参照してください。 |
(自動的には設定されない) |
可 |
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ジョブステップ名。 ジョブステップ外のコマンド実行時や,ジョブステップ名省略時は,環境変数を定義しない。 |
ジョブステップ開始時 |
不可 |
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JP1/AJSからの強制終了で使用するインターフェース。PCジョブやUNIXジョブでJP1/Advanced Shellのバッチジョブを定義する場合は,この環境変数を定義する必要がある。OSの設定で定義するのではなく,PCジョブやUNIXジョブの定義で定義すること。 |
カスタムジョブで起動した場合のジョブ開始時 |
可(TERMだけ設定可能) |
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1ブロック当たりのバイト数。lsコマンドとstatコマンドで使用する。 デフォルトは512。 |
(自動的には設定されない) |
可 |
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コマンド実行結果出力時の1行あたりの出力幅。lsコマンドの-Cオプションとsedコマンドのlコマンド(編集コマンド)で使用する。 ジョブ定義スクリプト内には定義できない。 |
(自動的には設定されない) |
可(ジョブ定義スクリプト中では不可) |
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パラメーターの解析方法の指定。getoptコマンドで使用する。 設定する値に決まりはない。設定されている場合,解析される引数はすべて,getoptコマンドが形式1で指定されていると解釈して処理される。 |
(自動的には設定されない) |
可 |
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コマンドラインに指定するコマンド引数の指定順序規則。 設定する値に決まりはない。値が設定されている場合,環境変数ADSH_CMD_ARGORDERにseqが設定されているのと同じ意味になる。 ジョブ定義スクリプト内には定義できない。 |
(自動的には設定されない) |
可(ジョブ定義スクリプト中では不可) |
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【UNIX限定】 |
一時ファイル出力先ディレクトリ。diffコマンドとsortコマンドで使用する。 |
(自動的には設定されない) |
可 |
この表の環境変数に加えて,OSが標準的に設定する環境変数や,環境ファイルにexportパラメーターで設定した環境変数も,ジョブ定義スクリプトから参照できます。exportパラメーターについては,「exportパラメーター」を参照してください。