exportパラメーター(環境変数を定義する)
形式
export 環境変数名=環境変数値
機能
ジョブ定義スクリプトの実行時に有効としたい環境変数を定義します。
引数
- 環境変数名 〜<環境変数名>((1〜255バイト))
-
設定する環境変数名を指定します。
- 環境変数値 〜<任意文字列>((0〜1,023バイト))
-
環境変数に設定する値を指定します。
環境変数値にスペースを含む場合などは,ダブルクォーテーション("),シングルクォーテーション(')で囲むか,またはエスケープ文字(\)を使用してスペースをエスケープすることで指定できます。ダブルクォーテーション(")で囲まれた文字列に「\」を指定すると,その後ろに指定された文字に関係なく,すべてエスケープ文字として扱われます。そのため,ダブルクォーテーション(")で囲まれた文字列に「\」を指定する場合は,「\\」と指定してください。
任意文字列中に${PATH}を記述することで,その時点のPATH環境変数値を挿入できます。挿入したい個所に次の形式で指定します。
export 環境変数名=[任意文字列]${PATH}[任意文字列]
${PATH}によるPATH環境変数値は,ダブルクォーテーション("),シングルクォーテーション('),またはエスケープ文字(\)の指定に関係なく,そのまま挿入されます。PATH環境変数値が挿入された結果の文字列全体に対してダブルクォーテーション("),シングルクォーテーション('),またはエスケープ文字(\)の指定が有効になり,最終的に環境変数に値が設定されます。
WindowsのPATH環境変数を定義する場合などは,PATH環境変数値が挿入された結果の空白や\が正しく解釈されるよう,シングルクォーテーション(')で囲んでください。
注意事項
-
システム環境ファイルとジョブ環境ファイルの両方にこのパラメーターが定義されていた場合,次の順で環境変数が設定されます。
-
システム環境ファイルでの設定
-
ジョブ環境ファイルでの設定
-
-
exportパラメーターでLANG環境変数の値を設定しても,この環境設定パラメーターを読み込んだadshexecコマンド自身のプロセスのロケールは変更されません。【UNIX限定】
使用例
-
環境変数AAAに環境変数の値BBBを設定します。
export AAA=BBB
-
環境変数AAAに環境変数の値BBBを設定するときの誤りの例です。
AAA=BBB export AAA
-
既存のPATH環境変数に/opt/jp1as/binを追加します。
export PATH=/opt/jp1as/bin:${PATH}
パス区切り文字には「:」(コロン)を使用します。
-
既存のPATH環境変数にC:\Program Files\HITACHI\JP1AS\JP1ASE\binを追加します。
export PATH='C:\Program Files\HITACHI\JP1AS\JP1ASE\bin;${PATH}'
パス区切り文字には「;」(セミコロン)を使用します。