JP1/Power Monitor

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付録E.2 通信機能の環境設定

JP1/Power Monitorの通信機能の設定手順を次に示します。

補足事項
JP1/Power Monitor 10-00以降の新規インストール時は,IPv6環境が使用できる設定になっています。
JP1/Power Monitor 10-00より前のバージョンから10-00以降へのバージョンアップインストール時にIPv6環境を使用する場合や,JP1/Power Monitor 10-00より前のバージョンの動作で運用したい場合は,JP1/Power Monitorの通信機能を設定してください。
<この項の構成>
(1) 設定手順
(2) 環境設定パラメーター一覧(通信機能の設定)

(1) 設定手順

  1. Windowsの[コントロールパネル]の[管理ツール]で[サービス]を選択し,次のサービスを停止する。
    • JP1/PW Manager Serviceサービス
    • JP1/Base Control Serviceサービス
  2. 環境設定パラメーター設定ファイルのサンプルを任意の場所にコピーする。
    環境設定パラメーター設定ファイルのサンプルの格納先については,「13.1.3 ユーザーが変更するファイル」を参照してください。
  3. 環境設定パラメーターファイルを「(2) 環境設定パラメーター一覧(通信機能の設定)」の環境設定パラメーターを変更する。
  4. ファイルを保存し,次のコマンドを実行する。
    jbssetcnf 環境設定パラメーター設定ファイル名
    jbssetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。
  5. 1.で停止したサービスを起動する。
    設定ファイルに記述した内容が反映されます。
補足事項
設定した環境設定パラメーターは,jbsgetcnfコマンドで確認できます。jbsgetcnfコマンドの詳細については,マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」を参照してください。

(2) 環境設定パラメーター一覧(通信機能の設定)

項番 定義キー 環境設定パラメーター 定義内容 対象OS
1 [JP1_DEFAULT\JP1POWERMONITOR] "JP1PW_USE_JP1HOSTS"= JP1/Power Monitorの通信機能でホストの名前解決にJP1/Baseのjp1hosts2(jp1hosts)情報を使用するかどうかの設定 Windows
(a) "JP1PW_USE_JP1HOSTS"="{yes|no}"

JP1/Power Monitorの通信機能でホストのアドレス解決にJP1/Baseのjp1hosts2(jp1hosts)情報を使用するかどうかを指定します。

指定できる値
yes
JP1/Baseのjp1hosts2(jp1hosts)情報を使用します。
JP1/Power Monitor 10-00以降の新規インストール時には,デフォルトで「yes」が設定されます。
no
JP1/Baseのjp1hosts2(jp1hosts)情報を使用しません(JP1/Power Monitor 10-00より前のバージョンと同じ動作です)。
JP1/Power Monitor 10-00より前のバージョンから10-00以降へのバージョンアップインストール時には,デフォルトで「no」が設定されます。
省略時のデフォルト値
no
推奨値
yes
設定が有効になるタイミング
JP1/Base Control Serviceサービス,JP1/PW Manager Serviceサービス,および[マネージャー−リモート電源連携]ウィンドウの起動時。
パラメーターの適用範囲
次の機能のアドレス解決,またはIPv6通信の使用に影響します。
  • 他ホスト監視
  • [エージェントホストの設定]ダイアログボックス
  • APC社製 Smart-UPSおよびSNMPカードに対するJP1/Power Monitorマネージャーからの電源制御要求
  • AMTによる電源制御
次の機能には影響しません。
JP1/Baseのイベントサービスの設定に依存する機能
JP1/PWマネージャー・エージェント間の通信
常にjp1hosts2(jp1hosts)情報を使用しない機能
  • Wake on LANによる起動
  • JP1/ServerConductor連携
  • UPS制御ソフトウェアとUPS間の通信
補足事項
IPv6環境を使用する場合は,「yes」を設定してください。「no」を設定した場合,IPv6環境は使用できません。