JP1/Power Monitor

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付録B.2 プロセス一覧(UNIXの場合)

<この項の構成>
(1) プロセス構成
(2) プロセス一覧
(3) JP1/Power MonitorのプロセスをJP1/Cm2/SNMP System Observerで監視する場合の注意事項

(1) プロセス構成

UNIXホストでJP1/Power Monitorを実行する際のプロセス構成を次に示します。

図B-4 UNIXホストでJP1/Power Monitorを実行する際のプロセス構成

[図データ]

(2) プロセス一覧

UNIX版JP1/Power Monitorのプロセスの一覧を次の表に示します。なお,表中のプロセス名の後ろに記載されている値は,同時に起動できるプロセス数です。

表B-2 UNIX版JP1/Power Monitorのプロセス一覧

プロセス名(プロセス数) 機能
jaomschd(1)※1 JP1/Power Monitorデーモン(スケジュール運転デーモン)のプロセス。
JP1/Power Monitorで設定されたスケジュールに従って自ホストの電源を運用する。
jaomrpwd(論理ホスト数+1)※2 JP1/Power Monitorデーモン(リモート電源連携デーモン)のプロセス。
他ホストの電源を運用する。リモート電源連携構成定義ファイルで,「active」を「n」に設定した場合,存在しない。
jaomovsd(9999)※3 JP1/Cm2(HP OpenView)連携デーモンのプロセス。
jaomovsdコマンドを実行した場合にだけ存在する。
注※1
同時に起動できるプロセス数は1ですが,瞬間的に実行中のjaomschdプロセス数が2となる場合があります。
注※2
同時に起動できるプロセス数は論理ホスト数+1ですが,瞬間的に実行中のjaomrpwdプロセス数が(運用中の論理ホスト数*2)+2となる場合があります。
注※3
実行した数だけプロセスが生成されます。

(3) JP1/Power MonitorのプロセスをJP1/Cm2/SNMP System Observerで監視する場合の注意事項

JP1/Power MonitorのプロセスをJP1/Cm2/SNMP System Observerのプロセス監視機能を使用して監視する場合は,次の情報を基にJP1/Cm2/SNMP System Observerの監視条件を設定してください。

(a) 物理ホスト

監視アプリケーション名:JP1/Power Monitor(UNIX)

付加情報:JP1/PW(UNIX):Physical host

種別:実行ファイル名

監視プロセス数:1〜2

監視プロセス情報

プロセス名 しきい値 子プロセス数
下限 上限
jaomschd 1 2 0
jaomrpwd1 1 2 0
jaomovsd2 1 9999 0
注※1
リモート電源連携構成定義ファイルで,「active」を「n」に設定した場合は監視不要です。
注※2
JP1/Cm2またはHP OpenViewでホストの電源の運用状態を報告する運用を行わない場合は監視不要です。
(b) 論理ホスト

監視アプリケーション名:JP1/Power Monitor(UNIX)

付加情報:JP1/PW(UNIX):Logical host

種別:コマンドライン名

監視プロセス数:1

監視プロセス情報

プロセス名 しきい値 子プロセス数
下限 上限
HITACHI JP1/PW jaomrpwd 論理ホスト名 1 2 0
  1. 登録方法
    クラスタシステムで運用しているJP1/Power Monitorを監視する場合,登録方法は次の手順で行います。
    なお,次の設定によってJP1/Power Monitor以外の障害によるフェールオーバーで系切り替えが発生した場合に,JP1/Cm2/SNMP System Observerが[危険]と発報するのを防止します。JP1/Power Monitor自身の障害によるフェールオーバー時には,系切り替えによって復旧した場合でもJP1/Cm2/SNMP System Observerが[危険]と発報します。
    • クラスタシステムを構成する各物理ホストのホスト名を[監視サーバ名]として登録します。なお,[監視サーバ名]に論理ホスト名を指定することはできません。
    • [監視サーバ名]の下に,論理ホストの監視アプリケーション名(JP1/Power Monitor(UNIX))を登録します。
    • 監視アプリケーション名にJP1/Power Monitorの監視プロセスを登録します。
  2. 運用
    次の手順で行います。ssopsstartコマンド,およびssopsstopコマンドはJP1/Cm2/SNMP System Observerで提供しているコマンドです。
    • JP1/Power Monitor以外のアプリケーションも監視する場合は,JP1/Power Monitorのアプリケーション監視モードをOFF状態として,OSの起動時にJP1/Cm2/SNMP System Observerを自動起動させます。
    • JP1/Power Monitorだけ監視する場合は,OSの起動時にJP1/Cm2/SNMP System Observerを自動起動させないでください。
    • クラスタソフトの設定で,JP1/Power Monitorの起動完了後に次のコマンドを実行させてJP1/Cm2/SNMP System Observerを起動させます。
      ssopsstart -a アプリケーション名 -s 監視サーバ名
    • クラスタソフトの異常検知時の設定で,JP1/Power Monitorを停止させる前に次のコマンドを実行させてJP1/Cm2/SNMP System Observerを停止します。
      ssopsstop -a アプリケーション名 -s 監視サーバ名
      登録方法・運用の詳細についてはマニュアル「JP1/Cm2/SNMP System Observer」を参照してください。