JP1/Power Monitor
10.5.1 スケジュール情報を設定するときの注意事項
スケジュールを設定するときの注意事項を次に示します。
- スケジュール運用中に次回電源投入時刻に到達した場合,構成定義ファイルおよび運転スケジュール定義ファイルが再度読み込まれ,次回のシステム運転に入ります。
- 終了処理を開始してから次に電源をオンするまでの時間が次回電源投入余裕時間(構成定義ファイルのpower_on_idle_timeパラメーター)以内の場合,次のように処理されます。
- 監視終了または制限終了の場合
終了処理されません。
- すでに終了処理中の場合
終了処理が中断されます。
ジョブネットの終了を待つ設定になっている場合,JP1/AJS3の終了処理を中断し,JP1/AJS3を回復します。
クラスタ上で運用しているJP1/AJS3に対してジョブネットの終了を待つ設定になっている場合は,JP1/AJS3情報定義ファイル(aomhost_def)に設定されている論理ホスト上のJP1/AJS3の終了処理を中断します。また,論理ホスト上のJP1/AJS3の停止と同時に系が切り替わる場合,復旧後も系が切り替わったままの状態になります。
- 強制終了の場合
終了処理されません。
- 監視終了または制限終了が開始されてから終了条件が成立しない場合,次のように処理されます。
- 監視終了または制限終了開始時刻から24時間を過ぎた場合
終了処理が継続されます。
- 終了処理中にスケジュール情報で設定した電源投入時刻になった場合
終了処理が中断されて通常運転状態に戻ります。自動運転ユーザーコマンドの電源投入時刻到達時コマンドが設定されている場合,そのコマンドが実行されます。
ジョブネットの終了を待つ設定になっている場合JP1/AJS3の終了処理を中断し,JP1/AJS3を回復します。
クラスタ上で運用しているJP1/AJS3に対してジョブネットの終了を待つ設定になっている場合は,JP1/AJS3情報定義ファイル(aomhost_def)に設定されている論理ホスト上のJP1/AJS3の終了処理を中断します。また,論理ホスト上のJP1/AJS3の停止と同時に系が切り替わる場合,復旧後も系が切り替わったままの状態になります。
- スケジュール情報を編集しているときに,ホストの終了処理を開始しないでください。
- 電源制御装置を使わないでホストを運用する場合,ホストが電源オフまたはスタンバイの状態から自動的に起動することはできません。ホストを起動したい場合,手動で起動してください。
- 運休日の翌日に電源をオンにしたい場合は,翌日の日付に電源オンの時刻を設定してください。
- 運休日前にホストが終了するように設定していない場合,運休日になってもホストは運転し続けます。運休日にホストを運転したくない場合は,運休日前にホストの終了時刻を設定してください。
- APC社製の無停電電源装置を使っている場合,スケジュール運転の際のホストの停止から起動までの最長間隔を168時間未満で指定してください。ホストの停止から起動まで168時間以上の間隔を指定すると,PowerChute plusで設定されている電源投入時刻にホストの電源がオンになります。
- APC社製の無停電電源装置を使う場合,JP1/Power Monitorでは,スケジュールで次回電源投入時刻を指定しないでホストの電源をオフにすると,次回電源投入時刻を99時間後に仮定します。ホストのシャットダウンを自動で実行し,ホストの電源投入を自動でする場合には,約4日後に電源がオンになることになります。ただし,電源がオンになる以前に手動で電源をオンにしても問題はありません。その場合,仮定された次回電源投入時刻の設定は,電源投入時に取り消されます。
- ホストをシャットダウンするときは,JP1/Power Monitorを使ってください。JP1/Power Monitor以外のコマンドなどでホストをシャットダウンすると,スケジュールで設定されている次回電源投入時刻になっても,ホストが起動しない場合があります。
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