ログ情報を採取するためのサンプルバッチファイルをJP1/Power Monitorで提供します。サンプルバッチファイルは,JP1/Power Monitorをインストールしたあと,サンプルバッチファイルを直接編集しないで,別のフォルダにコピーしてからご使用ください。
サンプルバッチファイルを使用するための環境設定手順を次に示します。
- [エクスプローラ]などを使って,次に示すサンプルバッチファイルを任意のフォルダに複写する。
JP1PWパス\tools\jpw_log.bat
- コピーしたバッチファイルを編集して,ユーザー固有のファイル名に変更する。
バッチファイルの編集には,テキストエディターを使用してください。
次にファイル名の標準値を示します。この標準値と異なる場合,バッチファイルの記述を変更してください。
- JP1/Baseのインストール先フォルダ名:
@set INST_DIR_BASE=%SystemDrive%\Program files\hitachi\JP1Base
- JP1/Power Monitorのインストール先フォルダ名:
@set INST_DIR_POWERMONITOR=
%SystemDrive%\Program files\hitachi\JP1PowerMonitor
- 採取した資料の出力先フォルダ名:
@set DIR_BACKLOG=%TEMP%
採取した資料の出力先は%TEMP%直下の\jp1powermonitor\backlogになります。
「%SystemDrive%」および「%TEMP%」に当てはまる情報は,コマンドプロンプトから次のコマンドを実行して確認してください。
echo %SystemDrive%
echo %TEMP%
また,クラスタシステムでJP1/Power Monitorを運用している場合は,物理ホスト用と論理ホスト用の二つのバッチファイルを準備します。物理ホスト用のバッチファイルは,上記の手順で作成します。論理ホスト用のバッチファイルは,フォルダ名を次のように変更します。
- 論理ホスト名:
@set LOGICAL_HOST=論理ホスト名
- ログファイルの格納フォルダ名:
@set LOG_DIR_BASE=共有フォルダ\log\boot
@set LOG_DIR_POWERMONITOR=共有フォルダ\log
- 設定ファイルの格納フォルダ名:
@set CONF_DIR_BASE=共有フォルダ\conf\boot
@set CONF_DIR_POWREMONITOR=共有フォルダ\pwroot
- 採取した資料の出力先フォルダ名:
@set DIR_BACKLOG=%TEMP%\jp1powermonitor\backlog_論理ホスト名
Windows Server 2003(x64),Windows Server 2003 R2(x64),64ビット版のWindows Server 2008またはWindows Server 2008 R2をご使用の場合には,「18.4.1 資料採取ツールを実行する」を参照し,バッチファイルを編集してください。
また,トラブルが発生した場合,次の情報が必要になることがあります。
- Windows Server 2008の場合
- ダンプファイル
- エラーダイアログボックスが表示されている状態で[タスクマネージャ]を起動する。
- [タスクマネージャ]の[プロセス]タブで,エラーが発生したJP1/Power Monitorのプロセス名を右クリックし,[ダンプファイルの作成]を選択する。
- 問題レポート
- [問題のレポートと解決策](wercon)を起動し,[問題の履歴の表示]を選択する。
- 該当する項目に表示されている名称,問題,日付,状態の内容をテキストエディタなどにメモし,保存する。
- 該当する項目をダブルクリックして詳細を表示し,[クリップボードにコピー]を選択する。
- コピーした内容をテキストエディタなどで保存する。
- Windows Server 2008以外の場合
- メモリーダンプの出力設定
- コントロールパネルから[システム]をダブルクリックする。
- [詳細設定]タブをクリックし,[起動と回復]の[設定]をクリックする。
- [デバッグ情報の書き込み]で,[完全メモリ ダンプ]を選択し,出力先のファイルを指定する。
- 注意
- メモリーダンプのサイズは,実メモリーのサイズによって異なります。搭載している物理メモリーが大きいと,メモリーダンプのサイズも大きくなります。メモリーダンプを採取できるだけのディスク領域を確保してください。詳細は,Windowsのヘルプの「STOPエラー」の項目を参照してください。
- クラッシュダンプの出力設定
- スタートメニューから[ファイル名を指定して実行]を選択する。
- テキストボックスに「drwtsn32」と入力し,[OK]ボタンをクリックする。
[ワトソン博士]ダイアログボックスが開きます。
- 「クラッシュ ダンプ ファイルの作成」にチェックを入れ,クラッシュ ダンプテキストボックスに出力先のファイルを指定する。
- [OK]ボタンをクリックする。
- 注意
- クラッシュダンプに出力される情報はJP1だけでなく,ほかのアプリケーションプログラムのトラブル情報も出力されます。また,クラッシュダンプが出力されると,その分ディスク容量が圧迫されます。クラッシュダンプが出力されるように設定する場合は,十分なディスク領域を確保しておいてください。
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