JP1/Automatic Job Management System 3 - SOA Option Webシステム呼び出し機能編
ユーザーWSジョブの実行がエラーになった場合,次の事項が原因と考えられます。
各原因の確認方法と対処方法について説明します。
ユーザーWSプログラムが参照するjarファイルを,ユーザーWSプログラムとは異なる格納先に格納している場合に,jarファイルのパスをCLASSPATH環境変数に設定していないか,または設定値に誤りがあることが考えられます。
CLASSPATH環境変数の値を確認し,誤りがある場合は修正してください。
環境変数の詳細については,「4.5 環境変数の設定」を参照してください。
ユーザーWSジョブの定義で指定したユーザーWSプログラム配置パスまたは実行クラス名に誤りがあることが考えられます。
ユーザーWSジョブの定義内容を確認し,誤りがある場合は修正してください。
ユーザーWSジョブの定義方法については,「9.3 ユーザーWSジョブの定義手順」を参照してください。
エラーメッセージ「KNAW9206-E WSプログラムの例外を検出しました。」が出力された場合,ユーザーWSプログラムが異常終了しています。次の手順で対処してください。
ユーザーWSジョブが終了コード182で終了し,エラーメッセージ「KNAW8101-E コントローラーが開始していないため,WSジョブを実行できません。または,コントローラーとの通信でエラーが発生しました。(エラー情報=20000050,00002740)」が出力された場合,システム全体で使用できるソケットポートが枯渇しているおそれがあります。
netstat -aコマンドを実行してシステムのソケットの状態を調べて,TIME_WAIT状態のソケットが多数あるかどうかを確認します。TIME_WAIT状態のソケットが多数ある場合は,一時的に空いているソケットポートが不足しているおそれがあります。通信エラーメッセージが出力される場合は,ソケット接続できないため,WSジョブの実行やジョブの状態確認に失敗しているおそれがあります。このような場合は,TIME_WAIT状態のソケットが少なくなってから,WSジョブを再実行してください。
なお,Windowsが管理するTIME_WAITポートの回復時間を早めることで,通信エラーを抑止する方法もあります。TIME_WAITポートの回復時間を早める手順を次に示します。
C:\> regedt32.exe
\\HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Tcpip\Parameters
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