2.5.2 最大同時セッション数の検討
接続先のJP1/AJS3 - Managerと通信する際,JP1/AJS3 - SDKのAPIは通信用のインスタンスを生成します。そのインスタンス単位でJP1/AJS3 - Managerのスケジューラーサービスと接続し,セッションを確立します。1つのインスタンスが複数のスケジューラーサービスと接続する場合は,複数のセッションが確立します。スケジューラーサービスに対するセッションが多数ある場合,APIの処理が多発してJP1/AJS3 - Managerホストに負荷が掛かる原因になります。
そのため,JP1/AJS3 - Managerと通信するためのセッション数を,JP1/AJS3 - Managerホスト単位で制限できます。デフォルトの最大同時セッション数は32です。
最大同時セッション数が5の場合に確立できるセッションの例を,次に説明します。
ユーザーごとに生成される通信用のインスタンス(AjsCdApiインスタンス)が,各スケジューラーサービスに対して最初に処理を要求したときにセッションが確立されます。例えば,最大同時セッション数が5の場合,接続先のスケジューラーサービスに関係なくJP1/AJS3 - Managerホスト全体でのセッション数が5になると,以降のセッションを拒否します。
最大同時セッション数の見積もり式を次に示します。
JP1/AJS3 - SDKの最大同時セッション数 =
128※ − JP1/AJS3 - SDK以外のセッション数の合計
- 注※
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1つの組み込みDBに対する最大同時接続数です。組み込みDBの最大同時接続数については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 構築ガイド1」の組み込みDBのセットアップについて記載している個所を参照してください。
- 関連項目