2.1.1 セットアップに関するトラブルへの対処
- 〈この項の構成〉
(1) JP1/AJS3のセットアップが正常に終了しない
次の要因が考えられます。
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メッセージ「KAVU5921-E 環境設定が不正かもしくは論理ホスト名が不正です」が出力される場合
JP1/Baseをセットアップしていないか,またはクラスタ運用のためのセットアップで指定した論理ホスト名が不適切であるおそれがあります。
セットアップ手順を確認し,再セットアップしてください。クラスタ運用のためのセットアップでは,jpqimportコマンドに-mhオプションとともに論理ホスト名を必ず指定してください。
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メッセージ「KAVU5950-E 同じ識別子またはオブジェクト名が指定されています(行番号)」が出力される場合
QUEUEジョブ,サブミットジョブの実行環境構成定義ファイル(jpqsetup.conf)中のエージェント定義($agent),キュー定義($queue),排他実行リソース定義($res)が不適切であるおそれがあります。
QUEUEジョブ,サブミットジョブの実行環境構成定義ファイルの定義内容を確認してください。そのあと,JP1/AJS3を再セットアップしてください。
QUEUEジョブ,サブミットジョブの実行環境構成定義ファイルの格納場所は次のとおりです。
- Windowsの場合
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JP1/AJS3のインストール先フォルダ\conf\jpqsetup.conf
- UNIXの場合
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/etc/opt/jp1ajs2/conf/jpqsetup.conf
QUEUEジョブ,サブミットジョブの実行環境構成定義ファイルの定義内容については,次の点を確認してください。
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「$agent $an(nはエージェントID)」を定義する際,同じIDを複数定義していないこと。
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「def_queue $qn(nはデフォルトキューのID)」と「$queue $qn(nはキューID)」に同じIDを定義していないこと。
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「$queue $qn(nはキューID)」を定義する際,同じIDを複数定義していないこと。
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「$res $rn(nは排他実行リソースID)」を定義する際,同じIDを複数定義していないこと。
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同じ名称のエージェントを複数定義していないこと。
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同じ名称のキューを複数定義していないこと。
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同じ名称の排他実行リソースを複数定義していないこと。
QUEUEジョブ,サブミットジョブの実行環境構成定義ファイル(jpqsetup.conf)の定義内容の詳細については,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 3 コマンドリファレンス2 3. 特別な運用で使用するコマンド jpqimport」を参照してください。