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JP1 Version 10 JP1/Automatic Job Management System 3 導入ガイド


7.2.3 監視オブジェクトの作成

JP1/AJS3 Consoleを使って業務監視をするためには,まず監視の対象となるジョブネットをAJS3ユニット監視オブジェクトとしてJP1/AJS3 Console上に定義します。

〈この項の構成〉

(1) AJS3ユニット監視オブジェクトの作成

AJS3ユニット監視オブジェクトには,JP1/AJS3 Consoleの監視オブジェクトとしての名称と,ジョブネットが定義されているホスト名,ジョブネットの完全名などを設定します。監視対象はルートジョブネットだけです。JP1/AJS3 Consoleでは,ルート業務スコープ全体で最大500のルートジョブネットをオブジェクト(AJS3ユニット監視オブジェクトおよび業務スコープ)として定義できます。

[メインスコープ]ウィンドウ(定義モード)のアイコンリストからAJS3ユニット監視オブジェクトのアイコンをドラッグし,マップエリアにドロップすると,[詳細定義 -[AJS3ユニット監視オブジェクト]]ダイアログボックスが表示されます。[詳細定義 -[AJS3ユニット監視オブジェクト]]ダイアログボックスを,次の図に示します。

図7‒7 [詳細定義 -[AJS3ユニット監視オブジェクト]]ダイアログボックス

[図データ]

なお,JP1/AJS3 - Viewの監視オブジェクトの自動作成機能を利用すると,AJS3ユニット監視オブジェクトをより簡単に作成できます。

また,必要に応じてアイコンファイル名を指定すると,個々の監視オブジェクトに対して任意のアイコンファイルを設定できます。なお,アイコンとして設定できるファイルは,GIF形式(.gif)のファイルだけです。

補足事項

ログイン先のJP1/AJS2 Console ManagerとしてJP1/AJS2 - Console 06-71をお使いの場合,アイコンファイルのカスタマイズ機能は使用できません。

(2) ネスト業務スコープによるオブジェクトの階層化

JP1/AJS3 Consoleでは,JP1/AJS3の階層に関係なく,独自の階層を構築できます。AJS3ユニット監視オブジェクトの数が多いなど,AJS3ユニット監視オブジェクトをグループ化して管理したい場合には,ネスト業務スコープを作成して監視オブジェクトを階層化できます。ネスト業務スコープは,最大3階層まで作成できます。なお,ネスト業務スコープは,その上位の業務スコープ上ではアイコンで表示されます。

ネスト業務スコープによる階層化の例を,次の図に示します。

図7‒8 ネスト業務スコープによる階層化の例

[図データ]

[図データ]

例1では,「集計開始通知」「集計」「DB更新」の三つのAJS3ユニット監視オブジェクトを,「日時集計業務」という業務スコープを作成してグループ化しています。また,例2では「集計名古屋」「集計東京」など,支店ごとの集計業務を監視するAJS3ユニット監視オブジェクトを,「各支店の集計」という業務スコープを作成してグループ化しています。

補足事項

ログイン先のJP1/AJS2 Console ManagerとしてJP1/AJS2 - Console 06-71をお使いの場合,ネスト業務スコープは作成できません。

(3) マップエリアの背景の設定

業務スコープのマップエリアに背景画像を設定できます。

例えば,マップエリアの背景として地図や時間軸を表すような画像を設定し,背景に合わせてアイコンを配置するなどの使い方ができます。

なお,マップエリアの背景画像として設定できるファイルは,JPG形式(.jpg)またはGIF形式(.gif)のファイルだけです。

補足事項

ログイン先のJP1/AJS2 Console ManagerとしてJP1/AJS2 - Console 06-71をお使いの場合,マップエリアの背景画像の設定機能は使用できません。