8.7.2 hcmdsdbrepair/hcmds64dbrepair(データベースの再作成)
機能
すべてのデータベースを強制削除して再作成し,hcmdsdbtransコマンドまたはhcmds64dbtransコマンドで取得したバックアップデータからデータベースを回復します。このコマンドは,データベースが破損してrestoresystemコマンド,およびhcmdsdbtransコマンドまたはhcmds64dbtransコマンドのimportオプションを使用しても復旧できない場合に使用します。
形式
hcmdsdbrepair | hcmds64dbrepair /trans バックアップデータ
引数
- /trans バックアップデータ
-
hcmdsdbtransコマンドで取得したデータベースのバックアップデータを指定します。バックアップデータには,hcmdsdbtransコマンドまたはhcmds64dbtransコマンドのworkpathオプションまたはfileオプションに指定したパスを指定してください。
格納先
- Windowsの場合
-
共通コンポーネントのインストール先フォルダ¥bin
- Linuxの場合
-
/opt/HiCommand/Base64/bin
実行権限
Administrators権限またはroot権限を持つユーザーで実行してください。
注意事項
-
hcmdsdbrepairコマンドまたはhcmds64dbrepairコマンドを実行する前に,JP1/AOシステムを停止してください。
-
hcmdsdbrepairコマンドまたはhcmds64dbrepairコマンドの実行後は,JP1/AOシステムを開始してください。
-
バックアップデータを展開するために必要な領域として「共通コンポーネントのインストール先フォルダ¥tmp」または「var/opt/HiCommand/Base64/tmp」のフォルダを使用します。バックアップデータの容量に応じて,展開するために必要な領域を確保してください。
-
コマンドの実行後,ビルトインアカウント(Systemアカウント)のパスワードが初期値に戻ります。必要に応じて,パスワードを変更してください。
-
クラスタシステムの場合,実行系ホストでコマンドを実行してください。待機系ホストでは実行できません。
戻り値
コマンドの戻り値を次の表に示します。
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常に終了しました。 |
1 |
引数が不正です。 |
245 |
データベースのインポートに失敗しました。 |
246 |
定義ファイルが不正です。 |
247 |
データベースのアンセットアップに失敗しました。 |
248 |
サービスまたはデータベースの停止に失敗しました。 |
249 |
待機系ノードのため実行できません。 |
250 |
バックアップデータが不正(ファイル不足,アーカイブファイルの展開失敗)です。 |
251 |
製品不一致,製品バージョン不一致のため中断しました。 |
252 |
データベースのセットアップに失敗しました。 |
253 |
データベースのサービスの開始に失敗しました。 |
254 |
データベースがセットアップされていないためデータベースを再作成できません。 |
255 |
異常終了しました。 |
使用例
Windowsで,すべてのデータベースを強制削除して再作成し,バックアップデータからデータベースを回復する場合のコマンドの使用例を示します。
hcmdsdbrepair /trans C:\bkfile1
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