8.6.3 hcmdssrv/hcmds64srv(JP1/AOの開始・停止・状態表示)
機能
JP1/AOのサービスとデータベースを開始または停止します。また,JP1/AOのサービスの状態を表示したり,サービスの開始方法を変更したりできます。
このコマンドのserverオプションに「AutomationWebService」を指定して実行すると,次のサービスを開始・停止・状態表示します。なお,JP1/Baseのサービス「JP1/Base」および「JP1/Base Event」についても開始します。
サービス表示名およびプロセス |
開始 |
停止 |
状態表示 |
---|---|---|---|
HAutomation Engine Web Service |
○ |
○ |
○ |
HBase Storage Mgmt Common Service |
○ |
○ ※1 |
○ |
HBase Storage Mgmt Web Service |
○ |
○ ※1 |
○ |
HBase Storage Mgmt Web SSO Service |
○ |
○ ※1 |
○ |
HAutomation Engine |
○ |
○ |
× |
HAutomation Engine Database _JF0 |
○ |
○ |
× |
JP1/Base |
○ |
× |
× |
JP1/Base Event |
○ |
× |
× |
データベースのプロセス※2 |
○ |
○ ※1 |
○ |
- (凡例)
-
○:処理されます。 ×:処理されません。
- 注※1
-
Hitachi Command Suite製品のサービスが開始している場合は停止されません。
- 注※2
-
JP1/AOの内部プロセスです。hcmdssrvコマンドまたはhcmds64srvコマンドでは,データベースのサービスを示す「HiRDB/EmbeddedEdition _HD0」は開始および停止しません。
形式
hcmdssrv | hcmds64srv {/start | /stop | /check| /status} [/server サービス名]
- JP1/AOおよび全Hitachi Command Suite製品のサービスの状態を確認する場合:
hcmdssrv | hcmds64srv /statusall
- サービスの開始方法を変更する場合:
hcmdssrv | hcmds64srv /starttype {auto | manual} {/server サービス名 | /all}
引数
- /start
-
serverオプションで指定したサービスとデータベースを開始します。
- /stop
-
serverオプションで指定したサービスとデータベースを停止します。
- /check
-
serverオプションで指定したサービスとデータベースの状態を表示します。
- /status
-
serverオプションで指定したサービスとデータベースの状態を表示します。
- /server サービス名
-
JP1/AO製品のサービスだけを開始・停止・状態表示する場合,サービス名には「AutomationWebService」を指定します。このオプションを省略した場合,インストールされているJP1/AOおよびすべてのHitachi Command Suite製品のサービスが対象となります。
- /statusall
-
サービスとデータベースの状態,および共通コンポーネントに登録されたHitachi Command Suite製品のサービスの状態を表示します。
- /starttype {auto | manual}
-
serverオプションで指定したサービスの開始種別を指定します。
自動開始の場合はautoを指定します。手動開始の場合はmanualを指定します。
- /all
-
このオプションを指定した場合は,インストールされているJP1/AOおよびすべてのHitachi Command Suite製品のサービスが対象となります。
格納先
- Windowsの場合
-
共通コンポーネントのインストール先フォルダ¥bin
- Linuxの場合
-
/opt/HiCommand/Base64/bin
実行権限
Administrators権限またはroot権限を持つユーザーで実行してください。
注意事項
-
日常運用でJP1/AOのサービスを開始・停止する場合は,serverオプションを省略してすべてのサービスを開始・停止してください。serverオプションを指定してJP1/AO製品のサービスだけを開始する場合は,事前に共通コンポーネントのサービスを開始しておく必要があるため,serverオプションに「HBase」を指定して共通コンポーネントのサービスを開始してください。
-
タスクの処理中にstopオプションを指定した場合,エージェントレス接続先で実行中の処理は強制終了します。そのため,実行状態(実行中,応答待ち中,異常検出,または停止中)のタスクがある場合は,停止状態(正常終了,失敗,またはキャンセル)に遷移するまで待つか,すべてのタスクを実行停止してから使用してください。
-
stopオプションを指定して実行したあと,3分以内に停止処理が終わらない場合は,タイムアウトを示すメッセージを出力してエラー終了します。この場合は,しばらく待ってから,再度stopオプションを指定して実行してください。
戻り値
startオプション,stopオプション指定時のコマンドの戻り値を次の表に示します。
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常に終了しました。 |
1 |
サービスは開始済みです(startオプション指定時)。 サービスは停止済みです(stopオプション指定時)。 |
255 |
失敗しました。 |
checkオプション,statusオプション,statusallオプション指定時のコマンドの戻り値を次の表に示します。
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
開始していません。 |
1 |
開始しています。 |
255 |
失敗しました。 |
starttypeオプション指定時のコマンドの戻り値を次の表に示します。
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常に終了しました。 |
255 |
失敗しました。 |
使用例
次の場合のコマンドの使用例を示します。
-
Windowsで,JP1/AO製品のサービスを開始する場合
hcmdssrv /start /server AutomationWebService
-
Windowsで,JP1/AO製品のサービスを停止する場合
hcmdssrv /stop /server AutomationWebService
-
Windowsで,JP1/AO製品のサービスの状態を確認する場合
hcmdssrv /status /server AutomationWebService
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