8.7.1 backupsystem(JP1/AOシステムのバックアップ)
機能
JP1/AOの設定情報やデータベース情報をバックアップして指定したフォルダにデータを格納します。
形式
backupsystem /dir バックアップデータのパス [/auto]
引数
- /dir バックアップデータのパス
-
バックアップデータを収集する空のフォルダを絶対パスまたは相対パスで指定します。指定できるのはローカルディスクのフォルダだけです。指定するパスは,50文字以内をお勧めします。
- /auto
-
JP1/AOおよびHitachi Command Suite製品のサービスとデータベースの停止・開始を自動で実行します。このオプションを省略した場合は,JP1/AOおよびHitachi Command Suite製品のサービスとデータベースの停止・開始を自動で実行しません。
なお,クラスタ環境でこのオプションを指定する場合は,クラスタソフトに登録したサービスがオフラインである必要があります。
格納先
- Windowsの場合
-
JP1/AOのインストール先フォルダ¥bin
- Linuxの場合
-
/opt/jp1ao/bin
実行権限
Administrators権限またはroot権限を持つユーザーで実行してください。Administrators権限またはroot権限がない場合は,権限昇格を求めるメッセージが表示されます。
注意事項
-
バックアップファイルを格納するフォルダに十分な空き容量があることを確認してください。必要な空き容量は次のとおりです。
バックアップ対象ファイルの容量+20MB
-
このコマンドでバックアップを実施する前に,JP1/Baseのバックアップを実施してください。
-
このコマンドでは,次のファイルはバックアップされません。必要に応じて手動でバックアップしてください。
-
https接続用のSSLサーバ証明書ファイル
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https接続用の秘密鍵ファイル
-
公開鍵認証用の秘密鍵ファイル
-
作成したクラスタサービス制御コマンド(Linuxでクラスタ構成の場合)
-
-
autoオプションを指定しない場合,JP1/AOのサービスが停止していることを確認してからこのコマンドを実行してください。
停止していない場合は,hcmdssrvコマンドまたはhcmds64srvコマンドにstopオプションを指定して実行し,サービスを停止してください。
戻り値
コマンドの戻り値を次の表に示します。
戻り値 |
説明 |
---|---|
0 |
正常に終了しました。 |
1 |
引数が不正です。 |
2 |
コマンドの実行を中断しました。 |
3 |
サービスの状態が不正です。 |
4 |
ほかのコマンドを実行中です。 |
7 |
パスの指定が不正です。 |
9 |
指定したパスが存在しません。 |
10 |
指定したパスにアクセスできません。 |
11 |
指定したフォルダが空ではありません。 |
14 |
コマンドの実行権限がありません。 |
100 |
バックアップの実行に失敗しました。 |
101 |
サービスの開始/停止に失敗しました。 |
103 |
スケジューラーデータベースへのアクセスエラーが発生しました。 |
255 |
そのほかのエラーでコマンドの実行が中断しました。 |
使用例
Windowsで,指定したバックアップフォルダにデータをバックアップする場合のコマンドの使用例を示します。
backupsystem /dir "C:\Users\Backup" /auto
関連トピック
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マニュアル「JP1/Base 運用ガイド」−「バックアップとリカバリー」のトピック
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マニュアル「JP1/AO 構築ガイド」−「プロパティファイル(config_user.properties)」のトピック