付録A.1 ビルドおよびリリースの参考情報
- 〈この項の構成〉
(1) ビルドおよびリリースの仕組みと違い
開発サービステンプレートをビルドおよびリリースすると,サービステンプレートのパッケージが作成されます。サービステンプレートを検証したい場合にビルドし,本番環境で実行できる状態にしたい場合にリリースします。
ビルドおよびリリースの仕組みを次の図に示します。
ビルドとリリースの違いを次の表に示します。
操作 |
目的 |
実行できる回数 |
サービステンプレートパッケージに設定される構成種別 |
サービステンプレートパッケージのファイル名 |
操作後の開発サービステンプレート編集可否 |
---|---|---|---|---|---|
ビルド |
サービステンプレートを検証する |
何回でも実行できる |
デバッグ構成 |
ベンダーID_名称_バージョン_d.st |
○ |
リリース |
サービステンプレートを本番環境に適用する |
1回 |
リリース構成 |
ベンダーID_名称_バージョン.st |
× |
- (凡例)
-
○:編集できます。 × :編集できません。
関連トピック
(2) ビルドおよびリリースによって設定されるサービステンプレートおよび部品の構成種別
サービステンプレートパッケージ(*.st)内のサービステンプレートおよび部品には,ビルドまたはリリースに対応した構成種別が設定されています。サービステンプレートおよび部品に設定される構成種別を次の表に示します。
サービステンプレートおよび部品 |
設定される構成種別 |
||
---|---|---|---|
ビルドした場合 |
リリースした場合 |
||
開発サービステンプレート |
デバッグ構成 |
リリース構成 |
|
部品※ |
基本部品,リリース部品(リリース構成) |
リリース構成 |
リリース構成 |
開発部品(デバッグ構成) |
デバッグ構成 |
リリース構成 |
- 注※
-
部品は,単体ではビルドおよびリリースできません。開発部品は,その部品を含むサービステンプレートがリリースされるとリリース部品になります。また,開発部品は,その部品を含むサービステンプレートがビルドされた場合,開発部品のままです。
関連トピック
(3) 同一のサービステンプレートまたは部品が複数あった場合のビルド・リリース時の動作
サービステンプレートの開発中にビルドを繰り返す場合や,ビルド後にリリースする場合など,同一のサービステンプレートまたは部品がすでにインポートされている場合があります。この場合,サービステンプレートまたは部品の構成種別によって,ビルドおよびリリース時の動作が異なります。
なお,「同一のサービステンプレート(同一の部品)」とは,ベンダーID,サービステンプレートID(部品ID),サービステンプレートのバージョン(部品のバージョン)が同一のものを指します。なお,部品は,サービステンプレートが使用している部品を指します。
サービステンプレートをビルドした場合
-
サービステンプレートは,上書きされます。
-
ビルドするサービステンプレートに含まれる開発部品は,上書きされます。
-
ビルドするサービステンプレートに含まれるリリース部品は,上書きされません。
サービステンプレートをリリースした場合
-
サービステンプレートは,上書きされ,リリースサービステンプレートになります。
-
リリースするサービステンプレートに含まれる開発部品は,リリース部品になります。
-
リリースするサービステンプレートに含まれるリリース部品は,上書きされません。
(4) サービステンプレートの構成種別とユーザーのロールによる画面表示可否の関係
サービステンプレートの構成種別とユーザーのロールによって,サービステンプレートおよびサービステンプレートから作成された管理対象(サービス,タスク,履歴)の[サービス]画面,[タスク]画面での表示可否が異なります。サービステンプレートの構成種別とユーザーのロールによる,画面の表示可否の関係を次の表に示します。
サービステンプレートの構成種別 |
管理対象 |
[サービス]画面および[タスク]画面での表示可否 |
||
---|---|---|---|---|
Admin Develop |
Modify |
Submit |
||
デバッグ構成 |
サービステンプレート |
○ |
× |
× |
サービス |
○ |
× |
× |
|
タスク |
○ |
× |
× |
|
履歴 |
○ |
× |
× |
|
リリース構成 |
サービステンプレート |
○ |
○ |
× |
サービス |
○ |
○ |
○ |
|
タスク |
○ |
○ |
○ |
|
履歴 |
○ |
○ |
△ |
- (凡例)
-
○:操作・表示ともにできます。 △:表示だけはできます。 × :操作・表示できません。