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JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation サービステンプレート開発ガイド


5.3.21 デバッグ時に部品プロパティの値を変更した場合の影響

デバッグでステップの情報を変更する場合,変更できるのは部品のプロパティの値および戻り値です。部品プロパティの値を変更した場合でも,プロパティマッピングされているサービスプロパティの値が連動して変更されることはありません。ただし,部品の出力プロパティを変更することで,出力プロパティマッピングに従い,間接的にサービスプロパティ(出力プロパティまたは変数)の値が変更されることがあります。

例として,次のとおりサービステンプレートが定義されている場合に,ステップ実行で部品の入力プロパティおよび出力プロパティの値を変更したときの動作を示します。

図5‒7 サービステンプレートの構成例

[図データ]

プロパティマッピング定義

ステップA
  • サービスの入力プロパティ「入力1」と部品Aの入力プロパティ「入力A1」をマッピング

  • 部品Aの出力プロパティ「出力A1」とサービスの変数「変数1」をマッピング

ステップB
  • サービスの変数「変数1」と部品Bの入力プロパティ「入力B1」をマッピング

  • サービスの入力プロパティ「入力1」と部品Bの入力プロパティ「入力B2」をマッピング

  • 部品Bの出力プロパティ「出力B1」とサービスの出力プロパティ「出力1」をマッピング

プロパティの値を変更したときの動作

部品の入力プロパティを変更したときの動作

部品Aを実行する前に,部品の入力プロパティ「入力A1」の値を変更した場合,部品Aは変更後の値で動作します。このとき,部品の入力プロパティ「入力A1」にマッピングしているサービス入力プロパティ「入力1」の値は変更されません。よって,部品の入力プロパティ「入力B2」には変更前のサービスの入力プロパティに指定した値が入ります。

部品の出力プロパティを変更したときの動作

部品Aを実行したあと,部品の出力プロパティ「出力A1」の値を変更した場合,「出力A1」とマッピングしているサービス変数「変数1」には,変更後の値が設定されます。また,部品の入力プロパティ「入力B1」にも変更後の値が入ります。