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JP1 Version 10 JP1/Automatic Operation サービステンプレート開発ガイド


4.3.16 「実行ディレクトリ」の指定方法について

スクリプトまたはコマンドを実行するフォルダの絶対パスを指定します。実行ディレクトリには,JP1/AOサーバのOSと操作対象の機器のOSの両方のコマンドに入力できる文字を指定してください。

実行ディレクトリのパスに空白が含まれる場合でも「"」や「'」で囲まないでください。囲んだ場合,部品の実行が失敗します。また,実行ディレクトリは,事前に操作対象のホスト上に作成してください。事前に実行ディレクトリを作成していない場合は,部品の実行に失敗することがあります。

実行ディレクトリの指定方法は「実行ディレクトリ」に指定する方法と,プロパティファイル(config_user.properties)に指定する方法があります。実行ディレクトリは,次の優先順位に従って設定されます。

操作対象のホストがWindowsの場合

  1. 「実行ディレクトリ」に指定した値

  2. プロパティファイル(config_user.properties)のキー「plugin.remoteCommand.executionDirectory.wmi」に指定した値

  3. 操作対象のホストの環境変数「%TEMP%」の値

操作対象のホストがUNIXの場合

  1. 「実行ディレクトリ」に指定した値

  2. プロパティファイル(config_user.properties)のキー「plugin.remoteCommand.executionDirectory.ssh」に指定した値

  3. /tmp

なお,「実行モード」の指定によって,次のとおり動作が異なります。

「実行モード」に「スクリプト」を指定した場合

「実行ディレクトリ」に指定したフォルダ配下のユニークな名称の一時フォルダに,スクリプトをコピーします。スクリプトは,一時フォルダ配下で実行されます。なお,スクリプトの実行完了後に,コピーしたスクリプトおよび一時フォルダは削除されます。

「実行モード」に「コマンド」を指定した場合

[実行ディレクトリ]に指定したディレクトリでコマンドラインが実行されます。