4.2.15 値判定分岐部品
機能
サービスプロパティの値,予約プロパティの値,リテラル文字列,またはこれらを組み合わせた文字列と,指定した条件値を比較します。比較した結果を判定して,次に実行するステップを振り分けます。
値判定分岐部品は,「後続するステップ」と「判定条件が一致した場合にだけ実行するステップ」の2つを分岐先として接続します。入力値が判定条件と一致した場合,「分岐先ステップ」,「後続するステップ」の順番で実行します。入力値が判定条件と一致しなかった場合,「後続するステップ」だけ実行します。
値判定分岐部品は,値判定部品と戻り値判定分岐部品を統合した部品です。
注意事項
-
この部品を実行すると,値判定部品を実行したタスクログが出力されます。値判定分岐部品としてタスクログは出力されません。
-
部品の実行中にタスクを実行停止した場合は,値判定分岐部品の処理が完了してからタスクの状態が「正常終了」になります。
-
部品の実行中にタスクを強制停止した場合は,値判定部品と戻り値判定分岐部品の実行状態でタスクの状態,戻り値およびステップの状態が異なります。
- 値判定部品の実行が完了していない場合
-
実行中の処理が終了します。値判定部品の処理完了を待ちません。タスクの状態が「失敗」になります。なお,[タスク詳細]ダイアログボックスに表示される戻り値は,-1になります。タスクログに出力される戻り値は,強制停止したタイミングにより異なります。
- 値判定部品の実行が完了したあとで,戻り値判定分岐部品の実行が完了していない場合
-
戻り値判定分岐部品の処理が完了してからタスクの状態が「正常終了」になります。ただし,[タスク詳細]ダイアログボックスに表示される戻り値およびステップの状態は,値判定部品を実行したときの戻り値およびステップの状態が表示されます。
バージョン
01.10.00
カテゴリ
Hitachi/Basic
戻り値
戻り値 |
説明 |
---|---|
-1 |
部品実行中にタスクが強制停止された。[タスク詳細]ダイアログボックスには,このステップの戻り値が表示される。 |
0 |
次のどちらかの場合,戻り値を0で返す。
|
1 |
次のどちらかの場合,戻り値を1で返す。
|
プロパティ一覧
プロパティを次の表に示します。
プロパティキー |
プロパティ名 |
説明 |
デフォルト値 |
入出力種別 |
必須区分 |
---|---|---|---|---|---|
condition |
判定条件 |
プロパティ「valueX」の判定条件を指定します。判定条件を次から選択します。
|
valueX=value1 |
入力 |
○ |
valueX |
入力値 |
判定する対象の値を1,024文字以内で指定します。次の形式で指定できます。また,これらを組み合わせることも可能です。
|
− |
入力 |
○ |
value1 |
判定条件値1 |
プロパティ「valueX」を判定する値を1,024文字以内で指定します。次の形式で指定できます。また,これらを組み合わせることも可能です。
プロパティ「condition」で指定する「value1」とマッピングします。 |
− |
入力 |
△ |
value2 |
判定条件値2 |
プロパティ「valueX」を判定する値を1,024文字以内で指定します。次の形式で指定できます。また,これらを組み合わせることも可能です。
プロパティ「condition」で指定する「value2」とマッピングします。プロパティ「condition」で「value2」が含まれる場合に有効となります。 |
− |
入力 |
△ |
defaultReturnCode |
判定失敗時の戻り値 |
プロパティ「condition」で数値比較が指定された場合で,プロパティ「valueX」,「value1」,または「value2」のどれかで数値変換できない値が指定された場合に,部品の戻り値として返される値を指定します。
|
63 |
入力 |
○ |
関連トピック