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JP1 Version 10 JP1/Performance Management - Agent Option for Service Response


1.4.3 定義例(IEシナリオを計測する場合)

ここでは,PFM - Web Consoleを例として,動的セッション管理を行っているサイトでIEシナリオを計測するための設定方法について説明します。

IE Recorderを使用することで,動的に変化する「セッションID」などを意識することなく,IEシナリオを作成できます。

PFM - Web Consoleで次に示す一連の動作を行い,IEシナリオとして記録しています。

  1. PFM - Web Consoleへのログイン

  2. PFM - Web Consoleでの操作(レポート階層の表示)

  3. PFM - Web Consoleからのログアウト

このIEシナリオを正常に計測するための設定手順の概要を次に示します。

  1. IEシナリオの記録

    IE Recorderを使って,IEシナリオを記録します。

  2. IEシナリオのテスト

    記録したIEシナリオが正常に再生されるか確認します。

  3. 計測条件の登録

    記録したIEシナリオを計測条件登録ファイルに登録します。

  4. 動作確認テスト

    IEシナリオが正常に計測できるか確認します。

上記の設定手順1から設定手順3は,IE Recorderを使用してGUI上で操作できます。

次に設定手順の詳細を(1)から(4)で説明します。

参考

IE Recorderは,メニューバーのメニューコマンドと同様に,ツールバーの各アイコンからも操作ができます。[IE Recorder](メイン)画面のツールバーのアイコンについては,「6.2.1 [IE Recorder](メイン)画面」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) IEシナリオの記録

IEシナリオを記録する手順を次に示します。

  1. [スタート]−[プログラム]−[Performance Management]−[Agent Option for Service Response]−[IE Recorder]を選択する。

    [IE Recorder](メイン)画面が表示されます。

    [図データ]

  2. [IE Recorder](メイン)画面で[アクション]−[記録]を選択する。

    IEシナリオの記録が開始されます。

  3. [IE Recorder](メイン)画面の[アドレス]に,PFM - Web Consoleのログイン画面のURLを入力する。

  4. [IE Recorder](メイン)画面で[表示]−[移動]を選択する。

    IEウィンドウ内にPFM - Web Consoleのログイン画面が表示されます。

    [図データ]

  5. IEウィンドウ内のログイン画面で,[ユーザー名]と[パスワード]を入力し[ログイン]ボタンをクリックする。

    IEウィンドウ内にPFM - Web Console画面が表示されます。

  6. IEウィンドウ内で[レポート階層]に移動する。

    [図データ]

  7. IEウィンドウ内で[ログアウト]を選択する。

    IEウィンドウ内にPFM - Web Consoleのログイン画面が表示されます。

  8. [IE Recorder](メイン)画面で[アクション]−[停止]を選択する。

    IEシナリオの記録が停止されます。

  9. [IE Recorder](メイン)画面で[ファイル]−[名前を付けて保存]を選択する。

    [名前を付けて保存]画面が表示されます。

  10. [保存する場所]に「iescena」フォルダを,[ファイル名]に「IEシナリオ」を指定し[保存]ボタンをクリックする。

    IEシナリオがIEシナリオファイルに保存されます。

(2) IEシナリオのテスト

記録したIEシナリオを再生する手順を次に示します。

  1. [IE Recorder](メイン)画面で[アクション]−[計測テスト]を選択する。

    記録時の操作がIEウィンドウに再現されます。

    [図データ]

    また,再生結果が[再生レポート]画面に表示されます。

    [図データ]

    [再生レポート]画面の詳細については,「6.2.8 [再生レポート]画面」を参照してください。

    参考

    IEシナリオの再生に失敗した場合は,[IE Recorder](メイン)画面で[アクション]−[再生]を選択したり,[アクション]−[ステップ再生]を選択したりするなど,再生に失敗した原因を調査できます。

(3) 計測条件の登録

計測条件登録ファイルに,IEシナリオの計測条件を簡易登録する手順を次に示します。

  1. Windowsの[コントロールパネル]から[管理ツール]−[サービス]を選択し,PFM - Agent for ServiceResponseを停止する。

    IEプローブをWindowsサービスから起動する機能を使用している場合は,IE Probe Daemonのサービスが停止されます。2.の操作は不要です。

    注※

    WindowsのサービスからIEプローブを起動するための設定については,「4.1.5 WindowsサービスからのIEプローブの起動と終了」を参照してください。

  2. IEプローブをWindowsの[スタート]メニューから起動した場合は,タスクトレイに表示された[IE Probe]アイコンを右クリックし,ポップアップメニューから[終了]を選択する。

    IE Probe Daemonのサービスが停止されます。

  3. [IE Recorder](メイン)画面で[ツール]−[計測条件の簡易登録]を選択する。

    「KAVK38120-I計測条件が正常に登録されました。」というメッセージダイアログが表示されます。

    簡易登録の詳細については,「3.4.2 計測条件の定義」を参照してください。

(4) 動作確認テスト

IEシナリオが正しく計測できるか確認する手順を次に示します。

  1. Windowsの[コントロールパネル]から[管理ツール]−[サービス]を選択し,PFM - Agent for ServiceResponseを起動する。

    IEプローブをWindowsサービスから起動する機能を使用している場合は,IE Probe Daemonのサービスが起動されます。2.の操作は不要です。

    注※

    WindowsのサービスからIEプローブを起動するための設定については,「4.1.5 WindowsサービスからのIEプローブの起動と終了」を参照してください。

  2. Windowsの[スタート]−[プログラム]−[Performance Management]−[Agent Option for Service Response]−[IE Probe]を選択する。

    IE Probe Daemonが起動されます。

  3. インストール先フォルダ¥agtv¥probe¥probedata¥iescena¥ieprobed_計測条件ID¥IEシナリオの計測開始時刻フォルダに,名称が出力番号_操作番号_フレーム番号.htmlのファイルが出力されていることを確認する。

    出力されたファイルに,次のようなエラーメッセージが出力されていないことを確認してください。

    計測失敗時のエラーメッセージの表示例を示します。

    (PFM7532)
    </td>
    </tr>
    <tr class="v50pr-err-contents">
     
    <td>Message</td>
     
    <td class="v50pr-space-normal">
    すでにログアウト済みのセッションで表示されたウィンドウが操作されました。<br>ウィンドウを閉じて,再度ウィンドウを開き直してください。
    </td>
    </tr>
    </table>
    </td>
    <td class="v50-dialog-right-contents"></td>
    </tr>